オトン介護日記~未知の世界へ~

認知症になったオトンの介護日記。
不安と不満を延々ぶちまけます。

回顧録(2)

2019-07-02 12:22:45 | 介護日記
電話をもらってすぐに家族で病院へ行った。

4人部屋の一角。
カーテンデすっかり覆われたオトンのベッド。
バイタルチェックの機械だけが規則的に音をたてている。

「今は一端落ち着かれたのですが…今日あたり…」
…みたいのことを言われたような
今となっては記憶があやふやだけど、
この時点で少し覚悟をした気がする。

もともとオトンとは会話ができない状況。
起きてるのか寝ているのかも普段でも分からない。
でも、脈拍とか血圧とか酸素濃度とかの数値が通常より下がったりなんかしたりすると、
警告音が鳴るからその度に我々はビクっとなる。

そんな心もとない時間が過ぎていく。

それでも、着々とオトンの最期は近づいてきていて…。

私がそれをハッキリ悟ったのは
オトンの顔が青白くなったのを見た時だった。

ホント…血の気がなくなるって
ヒトの顔って
こんなに青白くなるんだと思った。