チャーリーの青空トーク

60を過ぎた頑固ジジイが、ライフワークの「姓名判断」と「幸福に生きるには」を勝手に語るブログ。

福島県いわき市の方とお友達になりました・・・・

2013-06-15 16:54:21 | 脱原発・反原発・非原発
福島県いわき市のMさんとの交流が続いています。知り合ったのは今年
の4月ですからまだ、2ヶ月足らずの時間ですが、お互いに気が合うよう
で、毎日のようにサイパンといわきの間で近況を伝え合っています。

最初お会いした時は正直驚きました。いわき市と云えば、事故を起こし
た東電福島第一原子力発電所からそれほど遠くない立地です。市の北
部は事故直後屋内退避区域に指定された場所も有ったそうです。そんな
場所に人が住んでいること事態「大丈夫なのかな?健康に影響は無いの
かな?」と思います。非常に残念ながら100%影響は無いとは言えなでし
ょう。放射線の影響を防ぐ事は大変難しいのです。しかも広大な環境・空
間が汚染されてしまっています。野山、河川、湖沼、街や村空気、大地、
地下水を含む水も汚染されてしまっている事でしょう。ですから、当然な
がら人々の生活も汚染の影響下に在ると考えなければなりません。


チャーリーの新しい友人はそんな場所に住んでいます。以前少しだけ震災と
原発事故に触れて話しをしたことがありますが、急に会話のトーンが落ち一
瞬のうちに、3.11震災・原発事故の当日の記憶が蘇って、一語一語噛み締め
るように、慎重に言葉を選びながら重い雰囲気の中での会話になったことを
思い出します。その重い雰囲気の背景には、家族を亡くしてしまった隣人・
友人が身近にいる事、自分の身の回りの様子が一瞬のうちに変わってしまっ
たこと、そして何よりも大地震の大きな揺れの恐怖など様々な負の記憶が存
在する事を容易に感じることが出来ました。



既に住民の殆どの人は将来どのような放射能汚染・放射線の影響が現れるか
解かっているようです。もちろん、それぞれ個々が把握している情報・知識
に差はありますが、少なからず何らかの健康被害が降りかかる事は承知して
いるようです。


実際には我々のように外から傍観している者が思うほど簡単には非難できな
いと思われているようです。汚染地域の住民には避難・疎開というアクショ
ンを取れる人はそれほど多くは無いようです。


避難・疎開とはいえ簡単に軽々しく生活の営みの基盤を変えることは出来な
いようです。通常の避難・疎開をするということは、多少の差は有れ一時的
な行動です。いつかは自分の家に戻れる事を前提として行動しますが、放射
能汚染の場合はその性質を考えても非常に難しく成る事は明らかです。一度
避難・疎開をしてしまえば、数年。数十年という長期の間戻って来れない事
態になってしまう可能性を含んできます。ですから、尚の事簡単に行動がと
れない人も居るわけです。

それでも、汚染されてしまった地域に留まっている方達は、明るく震災前と
変わらぬ毎日を過ごしておられます。それぞれの思いで故郷に留まっている
のです。我々が傍観者として健康に支障をきたす前に、避難しろ疎開しろ、
と簡単に言いますが現実はそんなに簡単なものじゃないのです。

今回、いわきの友人と話をしているうちに、よくその事がわかりました。人
々の生活の営みは、重き物があって、幾つもの大変困難な選択をクリアし、
その上で一番大きな気持ちの整理というものを強いられるのです。

その事を考えると、政府のエネルギー政策と東京電力をはじめ原発を稼動さ
せている電力会社はなんと罪深いモノの考え方をする組織なんだと、あらた
めて怒りがこみ上げてきました。弱者に重い十字架を背負わせてその上で未
だ健康と命を引き換えに利益を優先しているのです。


問題は、その十字架を背負わなければならない人々は時間と共に確実に広がっ
ていくという事です。近い将来、もしこのいわきに住む友人が、海外にあるい
はサイパンに避難を考えるならもちろん微力ながら出来うる限りサポートする
つもりです。












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