杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

田んぼ百景-Maxの車窓からー

2012年06月01日 | 趣味
先週ちょっと私用で横浜まで行ってきました。
久々の新幹線利用となったのですが、JR東日本の2階建て「Max」が、今年の7月からE1系を初めとして順次廃止されると聞いていましたので、あの二階からの眺めも見納めと思い、今回は仙台駅13:44発のMaxやまびこに乗る事としました。
防音壁に邪魔される事のない高架からの眺めは気持ち良く、つい手持ちのカメラで流れ行く車窓の風景などを撮り続けてしまいました。
使用したカメラはCANON PowerShot SX130IS、ほとんどプログラムオートで撮影しています。
   

仙台13:44発東京行き、ホームにはE4系「Maxやまびこ142号」が入ってきました。


フロント部には「つなげよう、日本」のステッカーが。


このステッカー、実際は去年震災から復旧した直後からの復興キャンペーンのロゴマークだったのですが、どうやら今年も引き続き継続しているみたいです。

座席は進行方向に向かって左側(つまり海側)、この見晴らしの良さは2階建てならではのものです。


出発してしばらくすると、長町に建った仮設住宅が見えてきます。
ここは住民達に「あすと長町ニュータウン」と名付けられ、HPも作成されています。


13:58、白石蔵王到着。
その駅名プレートになにやら気になるものが。


こ、これは…(^^;)

   

何という脱力キャラ、いやこれ、いぐらなんでもあんまりでねすか? 小十郎っつったらやっぱこいづだべ!
と思ったらこの『こじゅうろうくん』、2008年の宮城観光キャンペーンで全国公募されたものらしいですね(→こちら)。
地元ではずいぶん愛されているみたいで、大変失礼致しました(^^ゞ。
何と本物のこけしまで売っている…。

白石蔵王を出発し車窓からの景色を眺めていると、水やりが終った田んぼの風景が延々と続きます。
何気なくそれを見ていると、日本には何と田んぼが多いのだろうと思い、いつしかカメラのシャッターを切り続ける事になっていたのです。



何やら作業中。


トンネルを抜け、福島県に入ると天候は徐々に回復してきました。





14:12、福島駅に到着です。
『ダイユー8』は福島市に本社を持つ東北のホームセンターで、これを見ると福島だなぁという思いがします(あと、「中合デパート」もね)。


福島駅では山形新幹線つばさと連結のためしばし停車。
反対側ホームに到着したのは、時間的に見て東京12:40発盛岡行きの「やまびこ61号」ですね。結構混んでました。


ホーム上にはこんなのぼりが。本当に頑張ってほしいです。


福島~郡山間。またしばらく田んぼの風景が続きます。


福島県は原発事故による放射線の影響から多くの地域で作付け制限が行われており、作付けされている地域でも今秋の収穫時には検査体制や補償など多くの問題が出てくるかもしれません。
何とか無事に、安全で美味しいお米が収穫される事を願わずにはいられません。


住宅地の中の小さなスペースにも田んぼが。昔はここら辺り一帯が田んぼだったのでしょうね。


14:32、郡山駅到着。駅の隣には福島交通郡山支社が。


構内にはキハ110が。以前は水郡線に使用されていましたが2007年に後に見えるカラフルな車両キハE130系に置き換わり、現在この車両は磐越西線で使用されています。
どちらの路線も利用した事はないのですが、いずれ乗ってみたい車両でもあります(クリックで拡大)。


14:33、郡山出発、次は宇都宮。
移り行く景色が次々と。




















西那須野を過ぎた辺りでしょうか、東北本線と斜めに交わります。
もうじき宇都宮です。












15:05、宇都宮駅到着。
せっかくなのでカメラのミニチュア撮影機能を使ってみました。Maxからの景色だとこんな撮影も楽しめます。




15:06宇都宮出発。
また田園風景が続きますが、場所によっては早場米を植えてるのか、早くも色づいてる所もあります。






やがて段々大きな町並みが。そろそろ大宮が近づいてきました。


大宮駅到着前の最後の大きな水田(クリックで拡大)。
埼玉県はかつては江戸幕府の穀倉地帯でもあったので、今でも地方に負けないくらいの大規模な田んぼが広がっています。


この後は都会の町並みが続いていくのですが、不覚にもここでカメラのバッテリーが切れてしまいました。元々こんなに撮影するつもりなどなかったので、バッテリーはフル充電されていなかったのです(実際はもっと撮っています)。無念なり…。
それにしても、今回こうしてずっと田んぼの風景を眺めていくと、日本って本当に田んぼだらけなのだという事がよく分かります。そしてこれこそが、日本人の原風景そのものなんですね。
こんな風景を満喫できるのも2階建て車両ならでは。これが廃止されてしまうのが本当にもったいない気がします。

今回は海側の風景でしたが、山側の方もぜひ見てみたい所です。
もし撮影するなら太陽の位置関係から東京を午前中に発つ列車が最良で、そうなると9:00東京発の「Maxやまびこ129号」か、11:08発の「Maxやまびこ135号」という事になります。
ただ当分東京へは行けそうにありませんし、そして水田の風景は今の時期しか見れない訳で、そうすると2階建てMaxからの水田風景にはもう二度とお目にかかれないかもしれませんね。
田んぼに映る山々の姿など、結構絵になる風景が撮れるかもしれませんので、私の代わりにぜひどなたかにチャレンジして欲しいと願う所です。


11 コメント

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美しい写真です!! (山田)
2012-06-03 21:17:44
http://www.youtube.com/watch?v=iCTA2v8hOhk
BGMは「世界の車窓から」^^

田園風景は、日本人の心と言う感じで私も大好きです^^
子供のころ、この田植え前のレンゲ畑で花を摘んだものでした。今の時代に他人の田んぼに入ってレンゲを摘んだら通報されそうですが・・汗。

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ありがとうございます (OSATO)
2012-06-03 22:38:27
>山田さん

色付いた秋の田園風景も好きですが、この水を湛えた水田の風景はこの時期でしか見られないし、ここに映る夕日の風景なんかは大好きです。
これを機に身近な風景に親しんで、郷土というものに思いを寄せてもらえたらと思います。

でも家の近所にも大きな田んぼがあるのですが、近頃は仕事が忙しくてゆっくり見る時間もないのが悲しい…(^^;)。
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田園風景いいですね (もも)
2012-06-04 14:36:52
関東に住んでいながら、東北の都市と都市との位置関係をイマイチ把握していませんが、他所に住んでればそんなものでしょうね。
東京からいわき市泉に電車で行った時は常磐線で、ローカルな(地方色豊かなという意味で)景色を車窓から楽しみました。
電車の旅は外との距離が近いので、田んぼの傍らで立ち話している人の表情まで分かるような(一瞬で通り過ぎますが)。キジ発見~とかも。
当たり前の当たり前な風景はありがたいです。

さすがに早すぎるのでムギではないでしょうか??
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普通の風景のありがたさ (OSATO)
2012-06-04 23:09:33
どうも、お久しぶりです、ももさん。

震災以降、当たり前の風景がいとおしく思えてなりません。
新幹線は高架なのでどうしても俯瞰になってしまいます。その分遠くまでの眺めは良いのですが、身近な息吹を感じるにはやはりローカル線が一番ですね。

>さすがに早すぎるのでムギではないでしょうか??

ですよね~(^^;)。
何せ時速240kmであっという間に過ぎてしまうもので、よう分からんのです。
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被曝した細胞が一日で回復 低線量で確認 (山田)
2012-06-10 01:16:47
おさとさん、こんばんは。お知らせです。



朝日新聞デジタル版で6月4日付での記事。



​被曝した細胞が1日で回復 低線量で確認、長崎大など

 ​100​ミリシーベルトの低線量の放射線を浴びて傷ついたヒトの細胞のDNA​が、被曝(ひばく)から24時間後、元の状態に回復したとの研究結果を長崎大大学院医歯薬学総合研究科の鈴木啓司准教授(放射線災害医療学)らのグループがまとめた。3日、長崎市であった第53回原子爆弾後障害研究会で発表した。

 D​NAには傷を修復する力があり、時間が経てば元に戻ることは知られているが、放射線による傷がどこまで回復するかは、はっきりしていなかった。

 発表によると、ヒト細胞500​個に100​ミリシーベルトの放射線を20分間あてて、時間ごとの回復度を観察。放射線でDNA​の二重鎖が切れる傷が、細胞核1個あたり平均四つできて、傷の数は1時間後に最大となったが、傷は6時間後に75%​、12​時間後に25%​弱まで減り、24​時間後には被曝前に戻った。

 一方、25​0ミリシーベルト以上の放射線をあてると、24​時間経ってもDNA​の傷は被曝前より多いままだった。

 広島、長崎の原爆を踏まえた国際的な研究では、10​0ミリシーベルトを超える放射線を一度に浴びると、がんの死亡率が高まるとされるが、10​0ミリシーベルト以下の被曝での健康への影響は分かっていない。

 研究グループには「10​0ミリシーベルトより低い線量では発がんリスクを証明できない」との立場をとる福島県立医科大の山下俊一副学長(長崎大大学院教授兼務)も参加。同グループは「DN​A損傷が引き起こす健康影響までは未解明のため、個体ごとの研究が必要だ」としている。今後、線量を変えて修復までの時間や程度の違いを明らかにする。


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書き直しました (OSATO)
2012-06-10 08:22:07
>山田さん

頂いたコメントがなぜか崩れてましたので、こちらで直させてもらいました。
改めてこちらに再掲します。


おさとさん、こんばんは。お知らせです。


朝日新聞デジタル版で6月4日付での記事。


被曝した細胞が1日で回復 低線量で確認、長崎大など

 100ミリシーベルトの低線量の放射線を浴びて傷ついたヒトの細胞の DNAが、被曝(ひばく)から24時間後、元の状態に回復したとの研究結果を長崎大大学院医歯薬学総合研究科の鈴木啓司准 教授(放射線災害医療学)らのグループがまとめた。3日、長崎市であった第53回原子爆弾後障害研究会で発表した。
 DNAには傷を修復する力があり、時間が経てば元に戻ることは知られているが、放射線による傷がどこまで回復するかは、はっきりしていなかった。
 発表によると、ヒト細胞500個に100ミリシーベルトの放射線を20分間あて て、時間ごとの回復度を観察。放射線でDNAの二重鎖が切れる傷が、細胞核1個あたり平均四つできて、傷の数は1時間後に 最大となったが、傷は6時間後に75%、12時間後に 25%弱まで減り、24時間後には被曝前に戻った。
 一方、250ミリシーベルト以上の放射線をあてると、24時間経ってもDNAの傷は被曝前より多いままだった。
 広島、長崎の原爆を踏まえた国際的な研究では、100ミリシーベルトを超える放射線を一度に浴びると、がんの死亡率が高まるとされるが、100ミリシーベルト以下の被曝での健康への影響は分かっていない。
 研究グループには「100ミリシーベルトより低い線量では発がんリスクを証明できない」との立場をとる福島県立 医科大の山下俊一副学長(長崎大大学院教授兼務)も参加。同グループは「DNA損傷が引き起こす健康影響までは未解明のた め、個体ごとの研究が必要だ」としている。今後、線量を変えて修復までの時間や程度の違いを明らかにする。


この記事の元ネタはこちらの研究ですね。↓
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-peace/2012/03/08165746.shtml

この件についてはちょっとじっくり見ていきたいと思います。
何にせよ、低線量被ばくの影響については今まで過大に語られていたのかなという印象はかねてから持っております。


あと、出来ればこのコメントは他のエントリーの方が良かったかもですね。例えばこちらとか。↓
http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/39229f80f8c5712685123fe187170132
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お礼言い忘れました (OSATO)
2012-06-10 08:26:05
>山田さん

直しててころっと忘れてました。改めて、

情報どうもありがとうございました。
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ぎゃぎゃっ!!(汗) (山田)
2012-06-10 09:18:34
文字化けが単なる嫌がらせコメントになってますね、すみません(汗)何でだろう???

元ネタのご紹介有難うございました、早速拝読しました^^

少しずつ研究は進んでいるのですね、朗報を楽しみにしています^^

こちらのサイトはゲストブックが無い為に、最新記事のコメント欄に書かせて戴きました。
ご紹介の記事も素晴らしいですね、今、初めて知りましたが良い記事ですね^^


…あぁ…文字化けしませんように・・・祈。

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今度は大丈夫 (OSATO)
2012-06-10 12:32:01
>山田さん

今度は大丈夫でした。<文字化け
どうやら英数字の後に〔​〕というコードが自動発生したみたいですね。なぜなんだろう?
おそらくそちらのPC画面上では正常に表示されていたのが、こちらにコピペする際に半角英数字⇔全角英数字変換がうまく行われなかったのかなと思います。
まあこういう事もあるという良い経験をしたと思う事にしましょう(^.^)。

あと、僕のHNは『OSATO』と書いて「おおさと」と読んでいただけたらと。
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重ね重ねの失礼を・・ (山田)
2012-06-10 17:18:25
おおさとさんですね、了解です!!

同じ記事をひまわり先生にもお知らせしたのですが、あちらはもっと悲惨な文字化け状態で、完全な嫌がらせコメント状態になってました(号泣)ですので、おおさとさんの所を読んでくださいと書いて来ました^^えへへ^^

それから、Kさんが記事にされていたので、おおさとさんにお知らせいただいた長崎新聞のサイトもお知らせしておきました。

情報の共有が出来るのは、ネットならではの楽しみですね^^
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