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転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 3

2024-06-16 20:05:16 | 日記
 メタリファーの重なり……それによって開けた時空間へと私は進む。そして気づくと、何やらだった。そこはむせ返るようなにおいが……いや、私には関係ないけど。だって私は快適なコクピットにいるからね。
 見た目的に凄い場所に出てた。そこはまるで船の墓場。それも、船は船でも、水に浮くタイプ? ではなさそう。てかこの世界というか、なんというかは別に宇宙的なものがあるとは思ってなかった。
 
 だって世界は必ずしも星の様な球体をしてるわけじゃない。だから世界は世界でだけ神に管理されてるって感じ。大きな宇宙というくくりがあって、その中に星があり、そこで無数の世界がはぐくまれてる……という感じじゃない。
 だからね……宇宙戦艦的なものがあるなんて思ってなかった。いや世界と世界を渡る船……なのかもしれない。その残骸。それがとても高く積みあがってる。
 そして周囲にはそれを中心に漂ってる無数の残骸。
 
「なんなんですかここは? 新たな世界……ではないんですよね?」
 
 ミレナパウスさんがそんな風にいう。すると突如として――「うっ」といって苦しみだした。胸を押さえだして、膝をつく。一体何が? とりあえず私はミレナパウスさんの体をスキャンする。
 
 どうやらここに漂ってる物質が彼女の体に悪影響をあたえてるようだ。私たちはそんなのの影響受けないからね。てか生身……ではないしね。アイもサイボーグのようなものだし、勇者だってそうだ。その肉体は限りなく人の肉体に見えるけど、中身は全然違う。
 
 けどミレナパウスさんは生身なのだ。だからこそ、影響を受けたんだろう。そもそも世界を渡ったら根源から変わるからね。勇者や魔王は私が与えたボディーが超優秀だったから、エネルギーが補給できない程度で済んでたけど、生身のミレナパウスさんはそれだけじゃ済まない可能性もあったよね。
 気を付けないと。とりあえず私はミレナパウスさんの周囲に結界を張ってあげた。それでこの場の毒素を彼女周囲から排除する。
 
「あ、ありがとうございます」
 
 そんな風に感謝述べてくれて再び立ち上がったミレナパウスさん。けどなんでメタリファーはこんな場所に私たちを寄越したんだろう? あいつ自身はここにはいない。もしかしたら、この残骸が私の……いやG-01にとって有用とか? 何かとてつもないテクノロジーのデータとがあるのかもしれない。まあそもそもがG-01事態がとてつもないテクノロジーの産物だからそれ以上なんてかなりのハードルだけど……
 でもちょっと期待してもいいよね? 


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