ミレナパウスさんとポニ子の組み合わせでかなり安心できるということがわかった。カウンターというか反射なら今のしょぼいミレナパウスさんの動きでもどうにかなる。
というか別に動く必要なんてない。ただだ攻撃を待ってればいいんだから、そこまで身体能力が高くないミレナパウスさんにはあってる。まあ身体能力が高くないというのも、私達基準でしかないけど……人間としてみたら巫女であんまり動いてこなかったであろうミレナパウスさんにしてはそこそこ高い。
運動神経もよさそうだ。その筋肉のつき方とか……体の成長具合……それは……ね。
「ぐへへ、いい体じゃん」
――と言いたくなるくらいにはいい感じなんだよね。立派な双丘もお持ちだし? 全く羨ましいくらいだ。
「進みましょう」
そんな風に行ってくるミレナパウスさん。私達はそんな彼女の言葉に頷いて改めてすすみだす。戦闘は主に勇者をメインにその補助としてミレナパウスさんに立ち回ってもらった。
そしてアイは色々と分析してる。戦闘のたびに、色々とミレナパウスさんに質問して、戦闘のアドバイスをしてるようだ。まあそういうの得意だもんね。G-01の中にいるときはネチネチとよくやってくれてた。
ミレナパウスさんは素直にそんなアイの言葉をありがたく受け取ってる。まあ実際、段々と回を重ねるごとに更にミレナパウスさんとポニ子アーマーは馴染んでいってる感じはある。
それに私もアイに言われた物を作り出したりしてるからね。それは全面的に頼りたくなるような……そんな便利な武器や防具、アイテムではないが……ミレナパウスさんとポニ子との結びつき? をより強くするのに一役かってる。なにせ……だ。
なにせ常にポニ子アーマーでいるのも大変だからね。緊張感が解けないと精神面での疲労がどんどんと蓄積されていってしまう。でも……だ。でもだからって戦場で一息ついたらさっくりと殺される……というのは往々にしてあるものだ。フィクションならないかもしれない。ご都合的な力が働いてね。
まあ実際、今もそれはありえない。それは何故か? それはG-01が周囲を警戒してるからだ。百パーセントではないけど、不意打ちなんてありえない。でもミレナパウスさんにはそれを伝えてはいない。
私達との旅での初めての戦闘なんだし、これから様々な世界を旅するにあたって常に一緒に居られるとは限らないからね。でもいつだって緊張状態なのはもたない。
でも気を緩めるのも危険……そんな矛盾を解消するためにも、G-01の出番だった。今の所ポニ子の意思でアーマー状態に移行してるわけだけど、つながりを物理的につくることで、素早いポニ子アーマーの展開と解除、それをできるようなアイテムを所望されたのだ。
なのでつくって渡してあげた。それはミレナパウスさんの首に美しいデザインの薄青色の輪っかとして装着されてる。我ながら懇親の一作となった。
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