私はシャチだ。

私は立派なシャチだ。ヒヨコと暮らしている。このアカウントはフィクションである。なにしろシャチだからな!

魔の1時間

2016-06-19 23:34:25 | 日記
ひよこは今日、仕事から帰ってくると、私に言った。シャチ、あなたはTwitterのしすぎで目を回しているから、今後は朝1時間、夜1時間しかTwitterを見ちゃだめ!

うむ、もちろんだ。そうしよう。

そして私は考えた、問題ない。1時間の間になるべくいっぱいのツイートを見るのだ!全部みるのだ!!

今日は日曜日である。まだ、Twitter暦一ヶ月にも満たない私は初めて知った。日曜日はタイムラインはお祭りになるのだ。昨日にも増して凄まじい量のツイートが流れている。

私はがんばって、がんばって、がんばって、全力で、猛スピードで、タイムラインを見た。

40分後、ひよこは私が再び目を回して床に転がり落ち、ヒクヒクしているのを発見した。

死にたいの!?とひよこは怒って、siriを取り上げた。
だが私は浮き輪のシャチだ。死ぬはずがない。不死身なのだ!生きていないからな。

私は、床で悶え苦しみながらも、声を振り絞って言った。
返せ…あと20分あるのだ…ツイートを…ツイートをせねばならん。私のツイートを全世界一億一千万人が待っているのだ…

ヒヨコはハイハイ。と言うと、私をベッドに乗せ、布団をかけ、おでこに保冷剤を載せた。
そして、部屋の向こうの椅子に座ると、SiriでLINEを始めた。あと20分あるのだ約束が違うぞヒヨコめ!!

私の心は燃えたぎり、おデコの保冷剤からは、湯気が昇っていた。いや、湯気を昇らせるべく、わたしはおデコに力を込めた。ヒヨコにわたしの怒りを見せつけねばならん!

湯気はなかなか立たない。

1時間も経ってから、ヒヨコは上機嫌で私のそばに来た。そしてSiriを返してくれた。わたしはまだ少し眩暈がしていたのと、プリプリしていたので、欲しい気持ちを我慢して突っぱねた。ヒヨコが1時間なんて言うから私は無理してしまったのだバカめ。お前のせいだ。

ヒヨコは説明した。友達に相談したら、あんまりスクロールしないで、たくさんツイートが見られるアプリがあるって教えてくれたよ。
入れてみたよ。

シャチはきっとスクロールで目が回るんだよ。まえに新幹線に乗った時も真剣に窓の外見て目を回してたもん。

!!!

そんな訳で無事にこのツイートをしている。確かに公式アプリよりは目が回りにくいようだ。素晴らしい。
さすが私のヒヨコだ。持つべきものはヒヨコだ。この私と住んでいるだけの事はある。たまに良いことをするのだ。