私はシャチだ。

私は立派なシャチだ。ヒヨコと暮らしている。このアカウントはフィクションである。なにしろシャチだからな!

IKEAにVIKTIGTコレクションを見に行った

2016-06-17 23:27:07 | 日記
昼寝から目覚めて、気がつくとIKEAにいた。

まて!今日は植物園へ行く予定だったはずだ!と私は言った。
ヒヨコは、は?と言っている。しまった。心の中でそう言っただけで、口に出していなかった…

まあよい。IKEAだからな!
夕方のIKEAは空いていて気持ちが良い。思う存分泳げるのだ!

私はIKEAで泳ぐのが好きだ。
広くて面白いものがたくさんある。風であおられる心配もない。

IKEAには色々な部屋がある。
他の家具店との大きな違いはフロアランプが多い事だ。

天井だけでなく、部屋のあちこちに明かりがある。何かが光っていると、なんだろうな?と思って見てしまう。
見ると、家具や雑貨が、スポットライトを浴びて歌いだしそうな雰囲気なのだ。いいぞいいぞ!

素晴らしい。
ちなみに、私はシャチだから、白と黒が好きだ。かっこいい。こういう部屋に私は住みたい。

トータル5万円コーディネートの部屋があった。

安いだけあって実用重視の平凡な家具ばかりなのだが、そのなかで、でかすぎるライトと、でかすぎる時計がこの部屋に個性と魅力を与えている。やはり、大きいのは良いことだ。

今日はヒヨコは、昨日発売した新作VIKTIGTコレクションを見にきた様子だった。ガラス製品は完売したようで、ヒヨコはガッカリしていた。昨日発売で、今日には売り切れだ。早いな!

だが気になっていた2001年宇宙の旅的な皿があり、買おうかどうしようか長い時間迷っていた。
買え!黒と白で美しいのだ!私にぴったりだ!サイズも使いやすい。電子レンジもオーケーだ!4枚1599円だ!

だが、ヒヨコは結局、今使っているお皿に愛着があると言い、買うのを諦めた。
残念だ。ヒヨコはシャビーシックというのが好きなのだ。フランス風の飾りがついたやつだ。フリフリだ。

ヒヨコはIKEAがフランスかイタリアの会社だったら良かったのに!と言う。だがあらゆる意味で、それではIKEAでなくなってしまうだろう。

帰りにヒヨコは、スウェーデンのおいしいものの売っているコーナーへ行き、愕然とした。
ヒヨコの好きなダークチョコレートがなくなっていたのだ!

ヒヨコはIKEAのダークチョコレートがとても好きだ。逆流性食道炎で甘いものが食べられないのだが、どうしても食べたい時にIKEAのダークチョコレートを少し食べる。悲しい時などだ。

ミルクやナッツチョコレートでは胃酸が逆流すると言う。ダークチョコレートでないと食べられない。ヒヨコは三か月に一度位の割合で、IKEAで1キロ位購入する。なのになくなってしまった。残念だ。
ヒヨコはピヨ…と言ってうつむいた。哀れだ。

外にでると、夕方の空が美しかった。私とヒヨコはサングラスをかけてみた。何故かますます美しくなった。

大丈夫だヒヨコ、チョコレートが食べられないのなら納豆を食べればいいのだ。おいしいぞ。

うむ。今日もとても良い1日だった。私は満足だ。

108円の真夜中〜サングラス効果〜

2016-06-17 12:24:59 | 日記
私が目を大切にするために、サングラスをかけてテレビを見ていると、ひよこが、私もサングラス欲しいなぁと言い始めた。
お前の目は黒いから、サングラスをかけると何も見えなくなってしまう。と忠言したが、ひよこは聞かない。

われわれは、近所のダイソーへ出かけた。
ダイソーには108円のものがたくさんある。本当は100円なのだが、消費税が8%プラスされている。8と言うのは縁起の良い数字だ。末広がりと言う意味があるらしい。消費税が末広がりに広がっていくように、願いを込めて政治家が8%にしたのだ。
だが108円だと小銭が必要だ。もっとキリのいい数字にしたほうが便利だ。レジで手間取らずに済む。
と考えていたら、ひよこはサングラスとクレジットカードをレジに並べた。1回払いで、と言う。

108円をローンで払うツワモノに会ってみたいぞ。

ダイソーを出て、ひよこは早速サングラスをかけた。
我々はサングラスをかけたヒヨコとサングラスをかけたシャチになった。素晴らしい。
我々はそれからスーパーに寄った。ひよこは自動ドアの前で驚いて立ち止まった。そして言った。
すごいよシャチ!スーパーが真夜中みたい!
もちろんだ。サングラス効果だ。
なんか静かだね!しんとしてる感じがするね!とヒヨコは言う。実際には、大音量で店内放送が流れている。「今日は鯛が大漁です!!」めでたい事だ。静かに感じるのはサングラス効果だ。脳が真夜中だと思い込んでしまうのだ。

スーパーではマルキンの納豆が復活していた!
この春の事だ。マルキンの国では、地震で工場が壊れてしまったのだ。その後ヒヨコは何日も何日もマルキン無しで暮さなければならなかった。マルキンはおいしいのだ。良かった。本当に良かった。

我々はスーパーでおいしいものを買い、店をでた。なんか眠くなってきたよ。とヒヨコは言う。もちろんだ。サングラス効果だ。真夜中だからな。

くっきりと影の落ちる暑い昼間だ。うちわであおぎながら歩いている男がいる。日傘を差して、バスを待っている女がいる。みな眩しそうに目を細める。だが私とヒヨコの周りは真夜中だ。もちろんだ。これが、サングラス効果だ。
信号を渡っても、紫陽花の咲いている角を曲がっても、真夜中は我々を包んでいる。そして当然、家の中にもついてきた。
そういう訳で、われわれは昼寝をすることにした。シエスタだ。真夜中だからな。今日一日が二日間みたくなっちゃうね。とヒヨコは言った。うむ、休日が二倍になるのだ。素晴らしい事だ。それもサングラス効果なのだ。