織内将男の日 光 讃 歌 

世界遺産の二社一寺などの歴史、文化を育んだ、日光の自然や地域を訪ねます。

日光讃歌(31)中禅寺湖 「イトウという淡水魚」

2013年01月11日 11時21分20秒 | 日光の自然
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日光讃歌(31)中禅寺湖 「イトウという淡水魚」



イトウの写真(wiki)




因みに、「さかなと森の観察園」に展示されている「イトウ」と言う魚は、サケ目サケ科イトウ属に分類される淡水魚で、別名はイド、チライ、オビラメなどとも呼んでいる。
日本最大の淡水魚として知られており、体長は1mから大きいものでは1.5mに達する。

記録上最大のものでは、1937年(昭和12年)に十勝川でおよそ2.1mのイトウが捕獲されたという事例がある。



現在、日本では北海道の一部の河川・湖沼にしか生息しておらず、日本以外では樺太、南千島に生息している。
イトウの生息する南限は北海道の尻別川とされているが、尻別川での自然増殖は絶望視されている。


北海道の河川に生息するサケ科の巨大淡水魚は、以前は北海道のほかに東北でもその姿がみられたが、現在では、道北及び道東でしか存在が確認されていないという。

北海道では今でもときおり1メートルを超えるサイズのイトウが釣れたという話を聞くようだが、大きなサイズものは激減しているのが実情なのである。 


食性は、肉食でカエルやネズミや他の魚などを食べているようで、ルアーに食いつくことを夢見て釣り師たちはロッドを振るわけですが、簡単に釣れる魚ではない。

極めて用心深い習性で、人影を見つければすぐに逃げてしまい、そのうえ数も激減しているので、ますます釣れないわけです。
 


この魚が生きていくには、破壊されていない完全な自然環境が必要で、本当の幻の魚になってしまう恐れがあり、絶滅危惧種代表格である。

縄文時代、川の傍のアイヌ人達は、悠々と泳ぎまわるイトウと一緒に生活していたと思うと、ロマンや時代をツクヅク感じるのである。



芥川賞を受賞した作家である「開高 健」は、熱心な釣師としても知られ、釣りに関する作品も多い。 

彼は、アラスカでイトウを専門に狙ったことは有名で、専門誌にも紹介されている。

又、「キャッチアンドリリース」(釣った魚を河に戻す)という思想を広めた人物と言われています。



次回、中禅寺湖 「千手ヶ浜のクリン草




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