日本が3連覇を目指す第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、昨日から2次ラウンド Pool 1の試合が始まりました。
日本は延長の末に台湾に辛勝。
サンフランシスコでの決勝ラウンド進出に王手をかけました!
台湾先発の王建民はメジャーで最多勝のタイトルを獲得した事もある実力者。
日本は安打は出るもののあと1本が出ず、6回を無得点に抑えられる苦しい展開でした。
これ実は球数制限がなかったらやばかったんじゃないですか?(汗)
王建民がマウンドを降りた後は、井端が、牧田が、そして中田が素晴らしい働きを見せて逆転勝利!
粘り強い試合運びで勝てた事は、今後の試合に向けても大きな意味を持つと思います。
今回のWBCも、緊張感溢れる試合の連続で痺れます。
選手達の表情や気迫も、NPBでの試合とはいささか違う種類のもののように感じられます。
今回は日本代表にメジャーリーガーはおらず、米国は相変わらず本気度が低いなど、世間では何か白けムードも漂っています。
こんな空気の中で日本の成績が芳しくなければ、「それ見た事か」、「WBCは無意味な大会」などという論調になる事は必至です。
そういう意味でも、日本は勝たなければならないのです。
勝負は実力通りに勝敗が決するとは限らないわけですが、「メジャー勢がいないから負けたんだ」という短絡的な考えを持つ人も多いでしょうから、とにかく日本は勝つしかないんです。
国内組だけの日本代表に課せられた使命は非常に大きい物です。
NPBの威信も守らなければなりませんし、日本野球の底力も見せなければなりません。
そういう部分が過去2回の大会にはなかった事柄で、今回はそんなちょっと違った意識を併せ持って応援しています。
ある意味では、今まで以上に“勝って欲しい”という思いが強いかもしれません。
それにしても今大会を見て思うのは、野球の勢力図が相当に変わってきているという事です。
前回準優勝の韓国は1次ラウンドで敗退。
マウンドに国旗を突き刺したり、竹島の領有権を主張したりする場面もなく、あっさり姿を消しました(苦笑)。
一方でオランダが2次ラウンド初戦でキューバを破り、イタリアは1次ラウンド Pool Dでカナダをコールドで降すなど、ヨーロッパ勢の躍進が目立ちます。
野球の国際化は思ったよりも進んできているようです。
イタリアのプロ野球は一度生で観てみたいです。
ちなみに、オランダは元ヤクルトのミューレンさんが監督なんですね。
彼が恐怖の8番打者で鳴らしていた頃はヤクルトの黄金時代でした。
さて、日本は中1日おいて明日、勢いに乗るオランダと決勝ラウンド進出を賭けて戦います。
ダブルエリミネーション方式なので、仮に負けてもまだチャンスはあるわけですが、無論明日勝って決めましょう!!!
我等の前田健太が必ず日本を勝利に導きます!!!
*ワールド・ベースボール・クラシック 2次ラウンド Pool 1
台湾 3-4 日本
勝:牧田和久
S:杉内俊哉
負:陳鴻文
会場:東京ドーム