蜜柑製城塞・中庭

自作の小説やら何やらについて、まったりと独り言をつぶやきます。

近況

2006-04-14 12:15:29 | 雑記
こんにちは。お久しぶりです。ごめんなさい。

1/26に書いた二作のうち異世界FTの方は書き終わりました。原稿用紙換算で273枚。たぶん夏ごろにはいつの間にか公開されていたりするんじゃないかと思います。
地味な主人公が地味に異国に迷い込み地味に襲われて地味に敵を倒す話です。しかも色々と無理がある気がしてなりません。バトルは自分に向いてないんじゃないかと最近になって思うようになりました。かと言って恋愛も書けません。
ワンアイデアで書ける長さじゃないものを書こうとするのが間違いなんですよね。最終的にまったく別物になりましたが、上の作品は元々コメディで、主人公の巫女さんが世界を救うべく勇者を召喚しようとしたら関係ない連中が召喚されてしまい、仕方ないからその面子で世界を救いに行く話でした。その話をいじっていたら世界観がけっこう面白いんじゃないかと思ってそのまま採用、いろいろいじっているうちに原形を留めなくなってただのシリアスになってしまいました。元のアイデアが大した長さではないので、改造するのは簡単でも、そこから膨らませるのはえらいことだったようです。

ワンアイデアと言えば、「バカの花」は「花」をテーマにという短編競作に参加しようとしてやめたものなので、「花をテーマ……花……」と考えていたらふと頭の上に花が咲いたバカが思い浮かび、そのまま勢いで書き上げてしまった物体です。あの枚数ならそれでもいいかもしれないけど、長編をそれでやるのはどうかと。
絶賛お蔵入り中の「SPIRITUAL SWORD」も、突き詰めるとたった一回のどんでん返しがやりたいがためにあの大長編を書いていることに気づいて愕然としました。それをやるために、そんなに枚数が必要なのか、私?

というわけで、書く作品の尺に合った物語を作るのが今年の目標です。あとプロットに「なんとかする」と「色々あって」と「ひょんなことから」を使わないように頑張ります。いつもそれで筆が止まります。

ところで。「スプ*スプ」と比較すると、という意味で「ヴェイパー~」はシリアスに分類されているわけですが、今更になってそれに疑問を抱き始めました。これだけメタファンタジーに突き進んでおいて、このあらすじで、果たしてシリアスを自称していいのか。あらすじと「シリアスです」の解説の相乗効果でどうしようもないギャグになっている気がしてなりません。どうしようもない話をそこそこ真面目に書いてウケを狙ったガルガス帝国と何が違うんだ。ガルガスがコメディならヴェイパーもコメディでいいんじゃないか? スプ*スプも後半とかお題とかは微妙にしんみり系とか恋愛とか色々混ざって化学反応してますし。


ふと五年前の日記を掘り返したら、書くことにとても一途でびっくりしました。一人称が「あたし」で文体がきゃぴきゃぴしていたことにはもっとびっくりしましたが。
書く時間はなんとかして作り出すものですよね。頑張ります。