玖波 大歳神社

神社の豆知識

五 明治維新から終戦まで    三 神社合祀令

2012-01-26 19:33:25 | 日記・エッセイ・コラム

 三 神社合祀令
 この頃、別格官幣社が創建(明治二年に創建された東京招魂社を改称する形で靖国神社とした(明治十二年))されたり、社寺創建の認可権が太政官から地方官に移行し、郷社が多く創建されていったが、明治三十九年になると、神饌幣帛料供進指定標準の訓令、合併跡地譲与の勅令いわゆる神社合祀令が発布され、全国的な神社の統廃合が明治政府の強力な圧力のもとで施行された。当時、立派な社殿を有する氏神社が一村に複数鎮座する村もあって、このような場合で合祀が行われた時、合祀されて廃社となった神社の旧氏子は社殿の保存を希望し、昭和初期に神社再興運動を起こし、独立再遷座を実現させた事例も少なくなかった。
 合祀後、空き家となった社殿の処置方法として、御旅所として用いた、合祀先神社の境内摂末社本殿として移築されたり、統廃合する各神社の建造物の中でそれぞれ優れた社殿を選んで合祀先に移築しその本殿や拝殿としたり、中には合祀先の神社の本殿のさらに奥に廃社となった神社の本殿を移築して新本殿(「奥之院」と称する神社もある)として用いたり、旧来の本殿を幣殿として転利用した例もあった。


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