北条早雲(ほうじょう そううん)ウィキペディアで知る。
北条早雲は、「若い人に与える」と言って、二十一ヶ条にわたる教えを書いた。
その最初にこの言葉を掲げた。
二十一ヶ条では、この「人目につかないところでの努力」とはどういうものかを具体的に上げている。
朝早く起きて、勤めに出て、勤め先ではどういうふうに振る舞わなければならないか、あるいは家に戻って来た後、どういうことをしなければならないかなどをきめ細かく決めている。
たとえば職場に行って先輩たちがヒソヒソと話をしている時には、いきなり、「おはようございます」などと挨拶して、その場に割り込まない方がいい。そんなことをすると必ず憎まれる。
また、そういう話に対して、「何をお話になっているのですか?」と、知りたがらない方がいい。教えていいことは先輩の方から「こういうことだよ」と必ず話してくれるものだから。
そういうことを無視して、いきなりしゃしゃり出ると必ず反感を買う。可愛がられなくなる。そういう立居振る舞いは、ひっそりと謙虚に行うべきだ、とビジネスマンの心得を相当にこと細かく、また厳しく示している。
~戦う者の知恵~