神奈川新聞社が行っている、「第38回夏のすいせん図書読書感想文コンクール」の高学年の課題図書。
しずかな魔女
市川 朔久子/作 岩崎書店 2019年
こちらは、図書館が舞台。
そして、主人公は学校へ行かれなくなってしまった少女ですが、
彼女が初めて図書館でレファレンスを依頼することになります。
となると、図書館好きとしては読まなくては!
この物語に登場する図書館の人たちは
彼女をそっと受け入れ、見守ってくれています。
作中にも出てきますが「学校に行きたくない子は、図書館にいらっしゃい」という図書館の呼びかけ。
2015年に鎌倉市図書館のTwitterでのつぶやきが話題になりました。
「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。」2015.8.26
「つらいきもちをかかえているあなたへ
図書館はあなたの居場所になりたいと思っています。心のすみっこに「としょかん」をおいてね。
図書館にはいろいろな本があるよ。疲れた心によりそうような本が見つかるかも。」2015.8.27
この物語のような図書館の人たちや本との出会いで
図書館が心の救いになったり
一歩を踏み出す勇気をもらえたりする場所になりますように。