ふるさとへの道=2

記念詩・鎮魂歌・バイリンガル詩集・
    追憶詩・(想い~日記詩)

     

オンニョさんの詩(38)=鎮魂歌(3).(4)

2011年03月18日 | 日記


   十五年の時が流れて 3,4

               許 玉 汝

   3.熱が下がらない

6月7日
すぐ上の姉が麻疹にかかった
6月13日金曜日
チャンフニが初めて熱を出した
37度8分
かかりつけの医者はただの風邪だと言った

6月15日 レントゲンを撮る
軽い気管支炎だから心配無いと言う
6月17日から 39度の熱が下がらない
毎日近くの医院に通う
姉の麻疹がうつったので仕方が無いと言う

6月20日夜 寝入りばなに
おっぱいを全部吐いてしまった
飲んだ薬も一緒に吐いた可能性はあるが
抗生物質なので2度飲みは出来ない

夜中の1時半 ひきつけが起こる
どの子もひきつけた経験が無いので驚く
チャンフニが少し落ち着いて寝たあと
子供用の医学書を取り出し夫と読む
母乳で6ヶ月までの子は免疫があるので
麻疹もうつらないし ひきつけも起きない
起こったときは髄膜炎などを疑うべし
もしくは先天性の癲癇を疑うべしとある
不安のため眠れない
夜が明けるのがあまりにも遅すぎる

   

    4.救急車に乗って

21日土曜日朝一番に先生を訪ねる
昨日の夜のことを全て話した
先生は特に心配ないと言うが
レントゲンなどと紹介状を要求し
生まれた愛染橋病院にいくことを告げる

診察の結果 気管支肺炎にかかっていると言う
髄膜炎の可能性も大と言われる
ベッドは万床 谷内小児科で引き受けてくれる
けたたましいサイレンを鳴らしながら
救急車が走る 走る 走る
突然チャンフニがひきつけを起こす
何度も何度も起こす 止まらない
どうしょう どうしょう 誰か助けて

入り口で先生方が待ち受けていた
診察室に運ばれる チャンフニ
診察中 又 ひきつけが起きる
脊髄から注射器で液をとられる
やはり やはり 髄膜炎だった
でも 発見が早かったので助かると言う