コラム
「あっという間の1年」
許 玉 汝
1年があっという間に過ぎた。
昨年の誕生日に孫達が「ハッピバスデイ」と歌ってくれたことがあまりにも嬉しくて、孫日記を書き始めてから丁度30作目を書いた。孫達の成長は著しい。
タッチも出来なかった末孫が走りまわり、少年団員になった一番上の孫は舞台で蝶のようにヒラヒラ舞っている。孫達の変化の過程を詩にすることが一番の楽しみだったかも知れない。
孫たちのためにシチューを作り、お好み焼やたこ焼きを作るのも又楽しい。「ハンメのたこ焼き最高!」で天まで昇ってしまう私なのだ。
でもシビアな私はいつも自分の予定を優先し、予定のあるときは何があっても孫を見ないことを娘も嫁も心得ている。良好な親子関係を長続きさせる秘訣だろう。
定年退職し初級部の子供達と毎日3時間、学童で一緒に過ごすこともとても楽しい。何よりこの時間、子供達は正規の教員には見せない地を見せる。当たり前の事だがこれが又面白い。
ドッチボールをするときもオセロやトランプをするときも私は決して手加減しない。真剣勝負だ。顔を見るだけで一人一人のその日の気分がなんとなく分かる。ベタベタは苦手だがそんなときはギュッと抱きしめる。それだけで子供達の表情が明るくなるから不思議だ。
あっという間に過ぎた1年だったがこの間にメル友が大勢増えた。還暦を迎えたとき娘に無理やり持たせられた携帯だがすぐに電池切れになるほど愛用している。貧乏暇なしだ。 (11月10日)