将棋雑記

将棋に関する雑感を書き散らしています。

黒川一郎研究40

2007-02-27 18:43:00 | 黒川一郎研究
40作目です。風ぐるま 1954年02月号発表。「兎狩」将棋浪曼集第十八番

*「兎狩」16手目24角合で不詰。将棋浪曼集第十八番
81角成、同玉、18馬、36成桂、92歩成、71玉、17馬、35成桂、
82と、61玉、16馬、34成桂、72と、51玉、15馬、33成桂(24角合で不詰)62と、41玉、52と、31玉、42飛成、21玉、12歩成、同銀、22歩、11玉、31龍、21歩、同歩成、同銀、12歩、同玉、14香、23玉、13香成、同玉、33龍、同龍、25桂、12玉、13歩、同龍、同桂成、同玉、14飛、22玉、23歩、同玉、24馬、32玉、42と、22玉、13飛成迄53手詰
作意は楽しい作品でしたが、何と16手目24角合で不詰です。
でもこの作品も趣向が20手位で収束が30手もあるというバランス悪い作品なんだよな、、、。であるけれどもこの手の趣向の元祖として、永久に価値があるはずだったのに、不詰とは残念です。どなたか良い補正案は無いものでしょうか?

伊藤宗看・松本紹尊三十番勝負をアップ

2007-02-27 18:33:53 | 将棋
 手合い集で伊藤宗看・松本紹尊三十番勝負をアップしました。
従前争い将棋とされてきましたが、違うという私見を述べています。でもそれなりに根拠もありまして、最近では近代将棋に連載中の「甦る江戸将棋」でも東公平先生が同じ意見を述べておられます。
 でも初期の将棋としては大事な将棋で、三十番全部公開は今迄無かったことと思っています。

黒川一郎研究39

2007-02-26 18:46:00 | 黒川一郎研究
39作目です。詰棋界1953年11月号発表。「峠」原図早詰。将棋浪曼集第十五番にて修正。

*「峠」原図早詰。将棋浪曼集第十五番にて修正
53金、64玉、54金、65玉、55金、66玉、56と(56金でも良い)、同成香、同金、同玉、46と、65玉、66歩、同玉、67香、同玉、58と直、66玉、57と直、65玉、56と上、64玉、55と直、63玉、54と上、52玉、43と左、41玉、33桂不成、31玉、23桂、22玉、21桂成、23玉、33と寄、24玉、34と引、25玉、35と引、26玉、36と引(36と寄もあり)、同金、同と、同玉、46金、25玉、26歩、同玉、27香、同玉、38と上、26玉、37と直、25玉、36と、24玉、35と、23玉、34と上、32玉、33と直、41玉、31成桂、52玉、43と寄、63玉、53と寄、64玉、54と引(54と寄もあり)、65玉、55と、66玉、56金、67玉、57金、68玉、58と、79玉、88銀、同玉、89金、77玉、67と、86玉、96成銀、75玉、66金、84玉、85成銀、同玉、76と、95玉、87桂、84玉、75金(75ともあり)、93玉、92と、同玉、84桂、93玉、92金、83玉、82金、同玉、72と、83玉、73と、同玉、64と、82玉、83歩、同玉、74金、93玉、82銀、同玉、73と、91玉、92桂成、同玉、83金、81玉、82とまで123手詰
柿木将棋だと非限定の部分を余詰扱いする手もありますが、せいぜい小キズでしょう。
小駒図式でも100手越えはこの時代では、それだけでも意味があったのです。(今でも少ないと思う)
作品自体も楽しめる出来と思います。

黒川一郎研究38

2007-02-24 22:58:00 | 黒川一郎研究
38作目です。風ぐるま 1953年12月号発表。「鯰」原図不詰。将棋浪曼集第七十五番で修正。

*「鯰」原図不詰。将棋浪曼集第七十五番で修正。
*23手目78銀で早詰
67香、同桂成、同龍、同玉、76銀、78玉、89銀、79玉、69と、同玉、88銀、78玉、79銀、69玉、59と、同玉、78銀、68玉、69銀、59玉、49と、同玉、68銀(78銀で早詰)58玉、59銀、49玉、39と、同玉、58銀、48玉、49銀、39玉、29と、同玉、48銀、38玉、39銀、29玉、19金、同玉、38銀、28玉、27金、同成銀、29飛、17玉、18歩、同成銀、27金、同歩成、同飛、16玉、28桂、同成銀、17歩、15玉、14と、同玉、24と、同桂、23角、15玉、16歩、同桂、14角成、同玉、13角成、同玉、23飛成まで69手詰
*23手目78銀、59金、39と、同玉、59飛、49飛、29と、同玉、49飛、38玉、39飛打迄33手で早詰
 この作品は将棋浪曼集に出ているので、作者の自信作と思われる。将棋浪曼集にも原図が不完全であったがこの手順が捨てられなかったので修正したとある。
 でもこの銀鋸は将棋図巧57番にあって、当時でも目新しいものでは無い。しかも解説の田中鵬看氏も其の点に全く触れていない。何故なのか不思議である。
 いずれにしろ、早詰みで不完全なんですけどね。


黒川一郎研究37

2007-02-23 22:18:00 | 黒川一郎研究
37作目です。風ぐるま 1953年11月号発表。

55金、同玉、65と、45玉、55金、34玉、44金、同金、同と、同玉、54と、34玉、44金、23玉、33金、同玉、13飛成、同成桂A43と、23玉、32銀不成、12玉、22金、同玉、33と、12玉、21銀不成、11玉、12歩、同成桂、同銀不成、同玉、21角成、同玉、76角、11玉、12歩、同玉、82飛成、13玉、25桂、14玉、12龍、25玉、43角成、34桂、同馬、同成香、17桂、24玉、23と迄51手詰
早詰Aで、▲32銀成△同玉▲44と△23玉▲32角成△同玉▲82飛成△42歩▲33金△21玉▲76角△11玉▲22金△同玉▲42龍△23玉▲32角成△12玉▲22馬まで37手詰
趣向自体のサイクル数が少なくて、大駒を捌くことに主眼があるかのような作品でしたが早詰でした。香を四枚配置する等、配置も今ひとつと思われます。