将棋雑記

将棋に関する雑感を書き散らしています。

黒川一郎研究25

2007-02-02 19:16:00 | 黒川一郎研究
25作目です。詰棋界通巻1953年03月号。「狐釣」将棋浪曼集第三十三番。

*「狐釣」将棋浪曼集第三十三番。63手目92玉の変長あり。(現在なら不完全レベル)
14歩、同金、同銀成、同玉、24金、同と、同飛上、15玉、25飛、16玉、26飛、17玉、27飛、16玉、26飛上、17玉、18歩、同玉、28飛、19玉、29飛、18玉、63角、36角、同角成、同香、19歩、17玉、53角、35角、同角成、同香、27飛上、16玉、61角、34角、同角成、同香、26飛上、15玉、42角、24歩、同角成、26玉、35馬、同玉、47桂、44玉、42飛成、54玉、65金、同歩、55香、63玉、53香成、73玉、85桂、83玉、84歩、92玉、82龍、同玉、73桂成、同玉(92玉で変長。流石にこの変長は現在なら不完全扱いか?)、83金まで65手詰
 序は飛のエレベーターで追い上げ、追い戻す時の角打角合による香釣上げが狙い。この手の元祖として、良く出来ていますが、収束には苦労されておられます。
 63手目同玉が作意で65手詰ですが、92玉だと変長です。合駒の絡まない変長は現代では受け入れがたいですが、この作品発表時は全く問題ではありませんでした。
 兎に角収束に入るまでの手順は面白いといえます。