湯布院に初めて行ったのはある寒い季節のことでした。大分にある修道院に旧知の友を訪ねた後、立ち寄ったのです。

温泉町であり、由布岳でも知られており、観光客は粉雪交じりの雨の中でも少なくありませんでした。駅には足湯が完備されていて、そちらで一時の暖をとる人もありました。

駅の近くで、もう早速由布岳がそびえているのが見えました。着いたときはものすごい吹雪で、九州だから本州よりは暖かいだろうなどという読みは完全に外れ、震え上がってバスを降りたのでした。

雪が止んでも山は半分以上雲の中に隠れていました。

それが次第に雲が晴れていき…

ついには全貌が明かされる…という山の天気の不思議、とても好きです。

山になぞらえて人生の姿を見ているような。あるいは神の神秘を垣間見させていただいているような。スッポリ雲に隠れて、その向こうに何があるのかさっぱり見えないというときにも、そこには必ず山があり、それが動ずることは絶対ないという確信を、あらためて思い起こさせてくれます。
この下の2枚は別の時期に訪れた時に撮影しました。山沿いに雲が音もなく忍び寄り、また立ち消えてゆく、その一部始終を、車で行ったときに小高いところから見ることができました。


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Mount Yufu in winter, Kyushu

温泉町であり、由布岳でも知られており、観光客は粉雪交じりの雨の中でも少なくありませんでした。駅には足湯が完備されていて、そちらで一時の暖をとる人もありました。

駅の近くで、もう早速由布岳がそびえているのが見えました。着いたときはものすごい吹雪で、九州だから本州よりは暖かいだろうなどという読みは完全に外れ、震え上がってバスを降りたのでした。

雪が止んでも山は半分以上雲の中に隠れていました。

それが次第に雲が晴れていき…

ついには全貌が明かされる…という山の天気の不思議、とても好きです。

山になぞらえて人生の姿を見ているような。あるいは神の神秘を垣間見させていただいているような。スッポリ雲に隠れて、その向こうに何があるのかさっぱり見えないというときにも、そこには必ず山があり、それが動ずることは絶対ないという確信を、あらためて思い起こさせてくれます。
この下の2枚は別の時期に訪れた時に撮影しました。山沿いに雲が音もなく忍び寄り、また立ち消えてゆく、その一部始終を、車で行ったときに小高いところから見ることができました。


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Mount Yufu in winter, Kyushu