思いで陽だまり

自分に甘く、他人にはもっと甘く、1960年生まれがゆるっと精神的気休めに書いてます。

温故知新の梅干し

2021-06-17 22:15:57 | 日記
何かと便利なYouTube
梅干しをジップロックの袋で漬ける方法が幾つかあって、
漬物用の樽もビンも要らない、21世紀ならではと感心しました。

梅干しという言葉が登場したのは平安時代だそうで
以来1000年以上、日本人と共にあったわけです。
奈良県のあるお宅には1576年の安土桃山時代 に漬けられた梅干しが現存するそうで、もはや単なる漬物ではなく家宝ですね。

我が家で梅干しと言えば
伯母が漬けた梅干しを誰も食べないからともらったのですが
梅の種類のせいか今ひとつ風味がないような。。
誰も食べない理由がわかった気がするのですが、かと言って
頂いた食べ物を無駄にする事はとてもできません。

さてどうしようか、と台所を見渡すと棚の奥にある蜂蜜に目がいきました。
んー昨今は蜂蜜梅なるものもあるし.........
思い切って広口の蜂蜜のビンを開け半分ほど空になっていた所に
もらった梅干しをドバドバと突っ込みました。

しばし待たれよ梅の衆。
置くこと2週間ほど。
味気なかった梅干しが蜂蜜に満たされて、なんとも滋味深い
蜂蜜梅?となりました。

漬物でも何でも、口に入れるものは大抵修正がききますね。
失敗した料理には最終的にカレールーの登場で大抵食べられる。

食べ物を粗末にしてはいけないと貧乏農家出身の母から教わったのが
今の生活にとても役に立っている。
有り難い事です。

食べ物はあって当たり前じゃないですね。
水が豊富にあるのも、毎日お米が食べられるのも、どれだけ幸せな事か
なくなってから気づくなんて悲しい。
今からいっぱい感謝してそんな悲しい日が来ないように願っている。
昔あった食糧危機がこれから起こらないという保障はどこにもない。

台風や大雨が近づく昨今、田畑や果樹園が被害にあいませんように。
お腹をすかせて毎日ひもじい想いをする人がいませんように。
人一倍食いしん坊な自分の身に置き換えて心からそう思います。