こんにちは。
いやー、気が滅入るような暑さですねー。
外に出る気力がないおみちです。
さて、今度は本屋大賞もとった
宮下奈都さんの「羊と鋼の森」読破しました。
ある日、高校の体育館の調律に立ち会ったことでピアノの音色の魅力に惹かれ、弾いたことも曲を聴いたこともなかったピアノの調律師を目指します。
一貫し見てられる何だか優しい、角の丸い、心地よいあたたかさの文章で
決して「才能」があるわけではない少年の成長を描かれています。
ささやかな心の動きさえ忠実に描き出されているように感じます。
今やってることはひとつも無駄になっていなくて、必ず夢に向かって一歩一歩進んでいるんだ、と背中を押される作品です。
そして、
才能って確かに生まれ持ったものもあるんだろうけども、
どれだけその熱中するものが好きか、ということも才能なんだ、
かといってその才能が生かせる最低限のスタートラインまでは努力あるのみであって、
だからこそ努力しきらないで皆の域には達していないのに、才能がないから、という理由で辞めてしまうのは、あまりにもったいない
そんなことをすーっと胸に吸収できるほど素敵な作品です。
どんなことに携わっていても、これは大事なことでしょうね。
だからこそ医学を学ぶものとして、
人体の精密なメカニズムが好きで好きで医学部を目指しました。
自分が没頭できることを見つけることも大事であろうし、
そういうことを感じられる環境も大事なのでしょうね。
ノーベル生理学・医学賞をとられた
山中先生も好きだからこそ成し得たことでしょうし、
それを表すように、ノーベル生理学・医学賞を授与された次の日からメダルは箪笥にしまって、研究に戻られたそうです。
話は変わりますが、
実はおみちもピアノをやっていました。
手前味噌ではありますが、
あるピアノコンクールの金賞受賞者コンサートで
サントリーホールのスタインウェイのピアノを弾いたことがあるんです!
(唯一自慢できることなので許して。笑)
その頃はその幸福さを知りませんでしたが
今思えば幸せでしたね。
その頃も調律師さんの存在や、その仕事は知っていたし、
実際にその作業を見たこともあったけれども
その方を特別視したことはありませんでした。
袖から舞台に出てきたときの
舞台が明るすぎて、客席の人が暗くて見えないのですが、
その暗闇から聞こえてくる拍手の轟は身震いするものだったことを今も覚えています。
文字通り緊張しすぎて、弾いている間の記憶はないですね。笑
袖に帰ってきたおみちの第一声は、
「口から心臓飛び出そうだった」
だったそうです。笑
かといってやはり自分にピアノの才能があったかというと
その天性の「才能」はあったとは思いません。
3歳から始めたピアノでしたが、
小学生に上がる頃からはアップライトピアノと
1日4時間以上は向き合っていました。
しかし、僕がひとつ幸運だったことは、
努力が結果に出たことだと思います。
いつ何時でも、結果だけでなく、努力を評価される世の中であってほしいですね。
とまあ、これだけおみちに語らせてしまうぐらいに素晴らしい作品でした。
(長文失礼しました。。笑)
ピアノの中身を覗いたことがあるでしょうか。それを見れば題名も理解できますが、
「羊と鋼の森」
いやー、こんな素敵な表現があるんですね。
是非、自分の努力が正しいのか、そう悩んだときに読んでみてください!
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ではまた!書きすぎて疲れました...笑
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