呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

戒壇めぐり

2008年11月09日 | 遠近旅録-国内/近郊
紅葉見物にはちょっと早すぎたが(大体無計画に出かけるのでこういうケースが多い!)連休の日曜日とあって西国三十三観音の最終札所に当たる谷汲山華厳寺はケッコウな人出でした。

そしてこのお寺でも例の「戒壇めぐり」が出来ます。
不勉強で詳しくは知らぬが、戒壇というのは仏教の戒律を会得するための修行の場だそうでその縁の下の真っ暗闇の中を手探りで歩き、あの世の入り口?にあたる錠前を触ってくるだけでご利益が授かると言うのだから我々のような「e-(easy)信者」にとってはまさにお誂え向きデス!

加賀の那谷寺(=那+谷)を参拝するだけで西国三十三札所は那智から谷汲まで全部回ったことになるという話もそうだが、こういう安直なシステムを誰が考えついたんだろうねぇ・・・ってなことを思いながら百円ずつ払って女房と二人狭い階段を縁の下まで降り、闇の中を壁伝いにソロソロと手探りで歩いたが、久しぶりに(今回が二度目)本当の真っ暗闇を体験しました。
光は直進する(曲がらない)という事実を改めて実感として理解できますね~。ほんとに真っ暗で自分の手を顔に近づけても見えないんだから・・・
そして最後は入り口と同じところへ戻ってくるのだがそのあたり数mに近づいてようやく見えて来る光はまさに光明といった感じでしたワ。(←単純!!)
そのあと境内のあちこちの神仏に賽銭、線香、果てはペタペタお札(ふだ)を貼り付けて拝む仏像まで、それぞれの場所で勝手な祈願を沢山して帰ってきたが何時もながら我々の煩悩の深さに苦笑した次第でした。

門前の長い参道には札所も戒壇めぐりもしないのに観音様のご利益だけ貰える店々が軒をつらね賑わっていたが、一方でここへ来る途中には有人無人の柿を売る店がとても多かったのに驚きました。信州へ行くとリンゴ畑や売店を同じように沢山見かけるが、岐阜のこのあたり一帯は柿だらけなんですね~
リンゴはフジだツガルだ、なんだかんだと種類も多く全国あちこちに出荷されていて商売繁盛という印象(実態は知らぬが)だが、このあたりで採れる柿は富有柿とあとは干し柿にする大型の渋柿だけでリンゴに比べれば単価も安くあれじゃ当節農家も大変でしょうな~
ウチの近所の家でさえ柿は沢山採れて持て余す程なのに、とにかく見渡す限り柿畑が続いて柿が鈴ナリなんていう風景はこの歳になって初めて見ました・・・

(08年11月記)

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