呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

愛猫フィガロの死?

2015年06月27日 | ネコ
去る20日から遂にフィガロが行方不明になってしまいました。
今月の18日に17歳になった老ネコだが、ずっと以前から何となくフィガロの最期はきっとこういう風だろうと思って覚悟していた「行方不明」なのです。
(今年3月)

本来屋内飼いだったので昔は我々の隙を見て屋外へ脱走し数時間も帰ってこないことが多かったが、老齢になった最近はこちらから外に出してやっても我が猫額庭の内だけに留まり、5分もするとテラスや定位置の木の下で居眠りするか家に入りたがるかのどちらかのパターンが定着していたので我々もすっかり安心して、「フィガロもとうとう 己れの欲するままに従って則を越えず・・・の歳になったか」などと今年に入ってからはむしろ積極的に外に出すようにして居たのです。
もう毛玉を吐き出す事も階段を2階までいっきに駆け上がることも出来なくなりかごの中やテレビの裏側で眠りこけているのが日課でした。
それにその日は生まれたての末孫とその出産のため預かっている上の孫娘や産婦(娘)の世話にかまけてフィガロのことを夜まですっかり忘れてしまっていました。
そのためいつもなら午後3時半を過ぎると決まって夕方の餌をねだりにどこからともなく現れていたのに、その日に限って餌をねだることもなく黙って姿を消したのを気づいてやれなかった事がとても申し訳なく可哀想でなりません。

思えば縁談を嫌う娘を叱ったのが切っ掛けで我が家に飼われて来た彼としてはその娘が晩婚ながら二人も子供を授かったことを見届けて安心したのでしょうか、我々にも気づかせずにひっそりと自然に帰って行った態度はまさにネコとして選んだ彼なりの尊厳死だったに違いありません。
以前からおぼろげな予感はあったものの現実となった誇り高い彼の最期にただならぬ畏敬を感じつつどうかどこか人目につかない所で静かに眠って欲しいと願うばかりです。

ディズニーのアニメのネコの名をとって娘がフィガロと名付け、以来17年間も家族みんなを癒し続けてくれた本当に可愛いネコでしたね~
(合掌)

(3ヶ月)

(1歳頃)

(3歳頃)

(4歳頃)

(10歳頃)

PS.
ワタシはネコは自分の死期を感じたら人知れず身を隠す動物だと信じています。
そして我が家から100mほどの距離から広がる森(広さは5ヘクタールほどでヒメボタルも出ます)のどこかに小動物たちの終焉の地があるのではないかとずっと前から思っているのです。
でも一方ではまだ諦めきれず、いつでも戻って来れるようトイレのチップと飲み水の交換をして待っています。(2015年6月記)

(後日談)
20日に近所の理髪店の奥さんが例の森(細根公園と名付け市が整備中)の入り口付近でネコを見かけたとの情報を得て女房が写真を持って確かめに行った所どうも間違いない様でした。
我が家から庭続きに真っ直ぐいけば道路を歩く距離は森まで50mほどしかありません。
ますます想像が現実味をおび、悲しみもまた戻ってきましたね~

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