御年80歳のジャズサックス奏者ソニーロリンズがまた日本のステージに立つ。
自宅パーティーの常連大学時代の後輩、濱崎君からライブの誘いを貰ってから早数ヶ月。
ようやくその日がやってきました。
前日の正午に番組も見ずに何気なくつけていたフジテレビ「笑っていいとも」。
エンディングでいきなりタモリの「本日のスペシャルゲスト、ソニーロリンズ!」の声にびっくり。
テレビを見てみると髪の毛ふさふさのアフロのロリンズがそこに。
登場とともにエンディングで彼の声もろくに聞けないという、うれしいような悲しいような一瞬でした。
そして昨日東京国際フォーラムの最大規模のホールAでのコンサート。2008年5月以来のロリンズにまた会える。
1階席49列中6列目という生音ももれ聞こえてくる、うれしいポジション。
仕事のスケジュールで最近参加していないジャズコンボ仲間、大学時代のジャズ研仲間に相棒を加えた総勢8名。
いよいよソニー・ロリンズの登場。拍手が高鳴ります。
今回はクインテット編成での来日。今まで来ていた彼の甥のトロンボーン奏者クリフトン・ヘンダーソンは不参加。
ソニー・ロリンズ(ts)
ボブ・クランショウ(b)
ラッセル・マローン(g)
コービー・ワトキンス(ds)
サミー・フィゲロア(pc)
流石に齢80にして足元はやや安定感にかけるものの、その倍音の入り混じった、ふくよかで朗々とした独特の
音色は全く衰えていない。そしてタンギングから生まれるアクセントの強い、そのロリンズ節も。
かつての「ジャズサックスの巨人」とは偉人の意味もあったとは思うが、見た目も「でかい」イメージがあった
のですが今は仙人のような風貌。しかしこの体からこの音が、と胸が熱くなります。
今日のステージはラテン系・バラード系・メジャー循環系の明るい曲構成。
ただ彼の真骨頂はバラードのラストに訪れるカデンツァにあると思っているのでして。
途中でのバラード「イン・ア・センチメンタル・ムード」(の時だったかな?)
バックメンバーの演奏が止み、ソロでのカデンツァ。目の前で演奏する生のロリンズ、もう最高の感動であります!!
ラスト近くでもステージの縁に歩み寄り、どちらかというと壮年組中心の頭の薄くなった我々観客たちに対して
「まだ頑張れよ」と80歳のパワーを分け与えているようでした。
御大をサポートするリズムセクションは新旧入り混じった編成。ロリンズの80歳は勿論なのですが、ベースの
ボブ・クランショウも78歳であったことを後から知りました。
ギター・ドラムともでしゃばり過ぎず、しかし安定した演奏が心地良かったです。
アンコールは「セント・トーマス」。ちょっとベタではありますがこれは当然仕方がないですね。
欲を言えば「野ばらに寄せて」みたいなのが聞けるとなおさら良かったかも…。
この素晴らしい約2時間のステージはこうして終了。これが最後の日本公演なんていうライブコンサートを
たまに聞きますが、ロリンズにはまだまだ吹き続けてもらいたいという気持ちです。

撮影出来なかったのでAPから画像を拝借。まさに客席からの光景はこんな感じでした。
■番外編
そして感動の余韻を残した我々、濱崎と同僚の芝浦工大の永さん夫妻と別れを告げ、山手線ガードしたの居酒屋へ。
本日の飲み会メンバー
左より大学ジャズ研後輩で今日の会場、東京国際フォーラム竣工時の照明を手がけたという元サックスの石橋。
バンド仲間で元プロベーシスト・広告代理店勤務の千葉、先に帰った永さん宅の設計者でもあるバンド仲間で
美しいピアノを奏でる一級建築士の布施さん。
(実は僕ら二人は、時期は異なるけれど渋谷の同じジャズ喫茶でアルバイトをしていたのでした。)
【布施さんのBLOGも紹介しちゃいましょう コチラ】
私、不動産屋のサックスほていえびす奥田。そして今回の立役者、ジャズ研後輩でパーティー常連、芝浦工大の
先生Hammie濱崎。

そして相棒 外資系OLでフラメンコダンサーの白坂智子
【智子のBLOGはコチラ】
近頃は酒を飲まない学生が多いと聞く。連日、集まっては学生時代の部室での安酒飲み会を思い出す。
そんな懐かしい時代の話や今の近況などを語り合いつつ酌み交わすビールやハイボール。
時間も忘れてあっという間に閉店時間。
それにしても空いたグラスはずいぶん下げてもらったのに、それでもまだ残っている
このテーブルのグラスの数はなんだ??