なむなむ 翠の会

日々のお稽古風景や京だよりをお届けします。 
“なむなむ”とは、古い京言葉、変わりなく平穏な様子を言い表してます。

杉本家住宅

2009年03月27日 | インポート

                                奈良屋記念杉本家住宅

                                春の企画展 「上巳の節句」  

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 翠の会お稽古場の近く、綾小路新町西入るに

 京都市有形文化財に指定された大きな京町屋

 杉本家があります。

 3月29日まで、この御大家(ごたいけ)に代々

 伝えられた様々な雛さん飾られています。

                    

             Dsc01491              明治3年奈良屋呉服店お店として建てられ、現在は

 (財)奈良屋記念杉本家住宅保存会として折々に

 公開され、普段は杉本家のお住いになっております。

 その昔の呉服店奈良屋の印入り手ぬぐい、

 お庭の大木無患子(ムクロジ)の実のお数珠等の

 売り上げは財団の運営維持費とされております。

 因みに、財団の学芸研究員として活躍の

 杉本家三女の歌子さん翠の会” 会員、 

               おばあ様から譲り受けたられた、古風なお琴を弾(た)んじておられます。  


大乗寺

2009年03月22日 | インポート

              応挙寺 真言宗亀居山大乗寺(だいじようじ)

 

    兵庫県香住にある大乗寺は、天平17年(745年)にひらかれたお寺です。

     江戸時代中頃、伽藍が再建され、京の絵師 “円山応挙” (1733-1795) が

     その一門の弟子達と共に165枚の襖絵を描きました。    

     この度、襖絵保存プロジェクトによりデジタル技術の複製品に入れ替えられ、

     実物は新しい収蔵庫に収められることになりました。

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 真言密教の世界(曼荼羅)を立体的に荘厳した

 襖絵は全て重要文化財に指定されています。

   4月からはレプリカに代わるので、実物にお目に

  かかれるのは3月29日までになりました。

      ご覧のように、今日は朝から一日中

     雨が降り続いておりました。が、

    連日 近畿のみならず東京方面からも大勢の人たちが拝観参拝に詰めかけておられます。 

    


京都・東山花灯路

2009年03月21日 | インポート

 

                               京都・東山花灯路 2009 Photo09  

  

  京の早春、恒例のイベント「東山花灯路」 

  3月13日(金)?22日(日) 午後6時から 

  東山山麓の散策路を “灯りと花の路”として

  お寺夜間特別拝観ライトアップをはじめ、

  多彩な催しがくりひろげられます。

  

  お知り合いの方お二人も“狐の嫁入り巡行”

  お嫁さんとして参加、人力車に乗り狐のお面をつけ

  片や白無垢、片や真っ赤なお振袖の花嫁衣装で、

  知恩院から高台寺まで提灯行列。

  道々には2400基の露地行灯がほのかにゆれ、

  京情緒満点やらカメラフラッシュの洪水やら

             通訳案内士の資格を持つ翠の会会員(写真和服男性)も、外国人の為の

             英語による夕暮れからの花灯路ウオーキングの道案内をしています。

             日本人もOK、この旗を見つけてツアーに参加なさってはいかがでしょうか      


琴傳 畑傳兵衛さん

2009年03月14日 | インポート

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      箏曲(そうきょく)雑談

 

 お琴の老舗、琴傳(ことでん)の十代目畑傳兵衛こと

 畑忠男氏のレクチャーが催されました。

 京都学園大学・京町屋キャンパス「新柳居」市民講座

     

Dsc01467 『文化を支える

ものづくり』の

2回目の講座

お座敷での

様子です。

   

 

 “翠の会”がいつもお世話になっているお琴屋さん琴傳さんが、

 お琴の 歴史・楽器の説明・曲・奏法など 様々なお話を解りやすく説明なさいました。

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 ご覧のように、明治の頃に八代目のおじい様が

 作られた「飾り琴」をお持ちくださいました。

 上面以外の全体に京蒔絵が施され、琴柱は象牙、

 琴糸は絹、裏穴からは八代目の銘が見えます。

 現代再製作不可能な見事な伝統工芸品です。