辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

チャイルドドクターの宮田久也さんのこと

2007年02月07日 | 出会い
私が、エイズの活動に関わって、早いもので9年程らしい。たった、9年なのか、やっと9年なのか、まだまだ学ぶべきことばかり多いことだけは確かです。

さて、そんな私が、知人の牛王田さんにミクを勧められて、一ヶ月間放置して、何だか分からない状態で日記をほぼ毎日書き続けてきました。

ご覧頂いてお分かりのように、私の活動は、神戸に拘った独自の活動です。地域NGO(CBO)として、神戸の地で、市民に向かい合う中で、手探りで活動をしている訳で、まだまだ学ぶべきことが多いのです。

私を含め地域の活動家は、どうしても現場主義という落とし穴に陥る可能性がありますから、常に、活動を検証する必要があります。

今日は、そういう意味を込めて、マイミクのチャイルドドクターという活動をされている、宮田久也さんから皆さんと共に学ばせて頂きたいと思います。


http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2188808


「アフリカのエイズは大変だ」ということは、エイズに関われば誰もが知っています。そして、中でも、「サハラ砂漠以南は大変だ」。

しかし、この先の困難は、私たちは、知る由もないのが現状でしょう。南南問題と言っていいくらいアフリカの国々は、状況が異なります。地域によっても様相が全く異なります。

マイミクには、お二人のアフリカつながりの方がいらっしゃいます。そのうちのお一人が、今日、ご紹介させて頂く、宮田久也さんです。

現在、ケニアで、チャイルドドクターという活動に従事されています。その宮田さんのコミュニティに、嬉しい知らせが掲載されました。

民間の活動で、現地に入り、支援を続けることは、大変な努力が必要です。そして、中でも、治療薬を届ける活動は、更に難しいことだと思います。


皆さんの中でも、「3by5」という言葉を知っておられる方もいらっしゃると思います。「2005年までに途上国のHIV/AIDSと共に生きている人300万人に抗HIV薬による治療を提供する(<Treat 3 Million by 2005>Initiative)」というWHO(世界保健機関)が、最重点課題として掲げていた計画です。

遅れながらも現在は、概ね達成したとお聞きしています。

しかし、これで十分ではありません。現在、HIVとともに生きている人々は、約4000万人に達しており、そのうち直ちに治療が必要とされている人は、約600万人にいると推計されています。

日本は、先のG8九州・沖縄サミットの議長国として、エイズ、結核、マラリアなどの感染症を途上国の開発のための主要課題として取り上げ、世界基金の創設に大きな流れを作りました。これが、現在の世界エイズ、結核、マラリア基金(The Global Fund to Fight AIDS ,Tuber-culosis and Malaria)につながりました。


http://www.theglobalfund.org


また、基金をさまざまな形で支援する「Friend of the Fund」が設立されています。


さて、宮田さんの話に戻しましょう。私の日記に書きましたように、まだまだ足りない発展途上国への支援を民間ですることは、大きな力も必要です。そして、現地には、様々なリスクもあるでしょう。

そんな中で、ケニアのHIV/AIDSとともに生きている友達に、ART(抗HIV薬)が届けられたニュースは、嬉しく思います。

しかし、今からが大事なことも言うまでもありません。つまり、更なる抗HIV薬を投薬できる環境の整備と支援体制の充実です。

HIV治療には、薬剤耐性という問題が存在しています。単に、薬を与えるだけでは、飲み続けることができなかった場合に、耐性ウイルスを生じる可能性があります。そして、それらが、広がるという新たなリスクが懸念されています。

今日は、遠く離れたアフリカ・ケニアの地で、頑張っていらっしゃる宮田久也さんたちの活動を通して、私たちは、世界規模のエイズ問題に少し触れることができました。

お出会いに感謝して、皆さんのチャイルド・ドクターの活動に対するご理解をお願いします。



● 宮田さんからのメッセージです。


メリーのため、
この子と同じ境遇にいる子ども達のために、
そして孤児となっていく沢山の子ども達のために、
ずっとずっと思い続けてきたこと。

メリーのことを初めて知った時も、
ケニアに診療所を設立した時も、
アフリカで医療支援に取り組み出した時も、
ずっとずっと思い続けてきたこと。

トタンで作った家の中で一緒にご飯を食べたときも、
電灯のないスラムで星を見たときも、
診療所で泣き叫ぶメリーを見たときも、
ずっとずっと思い続けてきたこと。

それは、
HIVに感染したこの子どもたちに薬をとどけたい。
ただそれだけでした。

ずっとずっと思い続けてきたことは、
ずっとずっとかなえられなかったことでした。

辿りつけたのは、
多くの仲間が、手を貸してくれたから。
多くの仲間が、時間とお金を費やしてくれたから。
多くの仲間が、現場へ足を運んでくれたから。
多くの仲間が、一緒に考えてくれたから。
多くの仲間が、力強く支えてくれたから。
多くの仲間が、あたたかい言葉をくれたから。

これまでずっと繋がってきてくれた多くの仲間に、
これからずっと繋がってくれる多くの仲間に、


        ありがとう。

                  
平成19年1月31日、チャイルドドクター診療所にて、
HIV感染者及びエイズ患者に対する
ARV(抗ウィルス薬)の配布を開始いたしました。


宮田久也



私の友達である小南真美さんが、今年夏には、タンザニアにエイズの支援に向かいます。スワヒリ語に堪能な明るい彼女のことですし、タンザニアは、第二の故郷という彼女ですから、活躍が期待されます。

現地情報もくれるとのことですが、村の電気供給が安定しておらず、気長に待ってくださいとのことです。身体には、くせぐれも注意して頑張ってくれることを祈ります。


知人のある大学教授から、かつて、国際協力をする上で、「何をしなければならないか」を考えるより、「何をしてはいけないか」を考え整理することが大事だと教えられたことがありました。

それを意識しながら、私は、神戸市民とともにこれからも活動を続けていきたいと思っています。


★本日お勧めの一冊

http://mixi.jp/view_item.pl?id=224759

アフリカのエイズを知る第一歩にしたい。



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