辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

PRHNET (HIVとともに生きる会)

2006年12月10日 | 出会い
エイズNGOには、色々な活動があります。その中で、「ひと際キラリと輝く活動は?」と聞かれれば、私は、プラネットの皆さんの活動を挙げるでしょう。

小田切孝子さんが代表を務められるプラネットは、今から15年前に発足した歴史ある団体です。その中心的な活動として、「キャンドルパレード」があります。私も今年のパレードに参加させて頂きましたが、本当に心和む穏やかなパレードでした。

京都市役所前から、夕暮れ迫る京都の交通規制されたメインストリート河原町通を南下(ありがとう京都府警の皆さん)、四条河原町交差点を東に進み、四条通を行進。鴨川に架かる四条大橋を渡り、南座前を通過する頃には、すっかり陽も暮れ、参加者が手にしたキャンドルの温かな灯りが、夜を照らす。八坂神社(祇園さん)前から円山公園に入り、ここで、それぞれのエイズに対する思いをゆっくり語り合う。

沿道の商店には、メンバーの皆さんが一つ一つ手作りされた大きなレッドリボンを事前に店頭に掲げて頂くお願いに回っておられ、手を振って応援して下さる店主の皆さんもいらっしゃいます。一軒一軒を回られるご苦労の多い準備を重ねられ、京都市民にしっかりと根付いたこのパレードは、比類のない独自の暖かな色彩を放ち、私たちエイズの活動を続ける仲間にもどこまでも心地よい。

プラネットは、薬害エイズ訴訟大阪原告団団長(2代目)として、命をかけて闘われた石田吉明さん(故人)の思いを今に繋げ、エイズで亡くなった多くの尊い命を偲ぶ。そして、キャンドルパレードは、HIVとともに生きることのできる心優しい京都の町になるように、仲間とともに歩く。

私たちエイズNGOに関わる者にとっては、決して風化させはならない薬害エイズの重い教訓。私も、年一度は、このパレードで、思いを新たにしたいと思っています。

小田切孝子さんやメンバーの皆さんが、京都から発信し続ける、静かに燃えるろうそくの灯りのようなたおやかで優しいエイズに対する思いを、私もしっかり受け留めて、日々の活動の支えにしたいと思います。

私のような物言うエイズ市民活動家には、分かりやすい「高さ」があるかもしれないけれど、プラネットの皆さんの真摯な心の活動は、どこまでも「深い」。その深さから届けられる京都市民に広がる共感は、やっぱり深くて心に沁みていると思う。ちょっと反省しないといけませんね。(汗)

『届け!プラネットの思い。サンフランシスコ ~ アフリカの大地へ。強く結んで赤く輝け!』

ぜひ、皆さんもこのパレードにご参加下さい。来年のパーレードは、5月19日(土)です。風薫る五月晴れの京都でお会いしたいと思います。詳細は、パレードが近づきましたらお知らせします。

このパレードには、素敵なオリジナル曲「レッドリボンは ハートにつけて」(作詞小田切明徳、作曲上原秀剛)もあり、近々私どものHPでも公開させて頂く予定です。

『自分の命が砂時計のようにサラサラと落ちていく』(故石田吉昭さん)。私の命は、石田さんの砂時計より落ちるスピードが遅いかもしれない。しかし、確実に落ちている事実。エイズは、私たちに多くの犠牲をもたらしながら、今も静かに語りかけている、、、 (拝)




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