袖振り合うも他生の縁

こんにちは、お久しぶりです。おかさがみです。
本日は妹と出掛けて参りました。
長い電車の旅…最寄り駅から電車で一本とは言え…一時間ほど乗らねば目的地には着きません。
最寄り駅から４駅ほどでとても品の良い女性が乗車していらっしゃいました。
私たちは乗車していた電車が最寄り駅始発だったため、席に座っておりましたが、あいにく、席は埋まっておりました。
…見たところ、お年は…５０代。長旅なのか席を必死に探しておられました。
隣に座っていた妹が
「あ、どうぞ座って下さい」
と立ち上がりました。
「有難うございます。…冷房が苦手でね…」
という婦人の言葉から始まり、気付けば、ずっとお話をさせて頂いていました。
お洋服やお仕事の話、戦争の話、お子さんの話、お孫さんの話、曾孫さん(！？)の話、夫人の年齢のお話など…(なんと８０歳を超えておられました)
本当に品が良くて、しっかりとご自身を持っておられる方でした。このように年齢を重ね、生を全うすることができたら、とても素敵だと思います。

私たちが下車する際に、握手を交わしました。
「本でも読もうかと持ってきたんだけど、…お話できて楽しかったわ。有難う」
電車の中で見知らぬ方とこんなにもお話したのは初めてでした。もう二度と会うことはないと思いますが、あなたに出会えて良かったです。あなたのような女性になりたいです。
前を向く力、いくつになっても思い立ったらできるんだ、と教えて下さって有難うございました。