熊じぃの戯言

感じるままに、どのジャンルの話にも頭を突っ込んで書いています。

春高バレー 東龍4連覇の影で記憶に残る名勝負あり

2012-01-15 08:54:04 | スポーツ全般
朝から非常に感銘の受ける記事を読ませていただいた。

それは産経ニュースの中で「週末プレミアム」と言う特集の中にあった。

『東龍4連覇の陰で記憶に残る名勝負、東龍・鍋谷と下北沢・大竹』

であるが、私が掻い摘んで説明するよりも、記事を読んでいただければ十分に感銘を受けることができるので、以下記事全文を掲載しておきます。


     ◇    ◇    ◇    ◇

東龍4連覇の陰で記憶に残る名勝負、東龍・鍋谷と下北沢・大竹  
2012.1.15 07:00



接戦を制し、感極まって泣く東九州龍谷の鍋谷友理枝主将(左)に声を掛ける、下北沢成徳の大竹里歩主将=東京体育館(門井聡撮影)

 「春の高校バレー」として1月9日まで行われた第64回全日本バレーボール選手権大会は、9日の男女決勝で、女子は東九州龍谷(大分)が氷上(兵庫)を3-0のストレートで下し、史上初の4連覇を達成した。エース鍋谷友理枝主将(3年)を中心とした東九州龍谷の強さが際立ったが、チームにとって最大の山場は準決勝だった。大竹里歩主将(3年)率いる下北沢成徳(東京)との対戦はフルセットのジュース戦までもつれ込み、互いを「親友であり、ライバル」と認め合う主力同士の対決は、春高史上に残る名勝負となった。

 ■鍋谷、壮絶な戦いに自ら終止符

 試合は、大竹と鍋谷の壮絶な打ち合いとなり、まさに緊迫した。2セットを先取した東九州龍谷だが、第3、第4セットは3枚ブロックを打ち破る大竹の豪打に押し切られ、最終セットも5-10と最大5点リードをつけられた。「手も足も震えて…。ここまで追い詰められたのは初めて」と鍋谷。

 それでも最後は鍋谷自らの手で終止符を打った。大竹が後衛でリベロと交代するやいなや、東九州龍谷はジワジワと追い上げて、逆転。3度のマッチポイントも踏みとどまり、17-16から鍋谷が渾身のスパイクで勝負を決めた。

 試合を終えた会場は、壮絶な戦いの余韻に浸るように両チームをたたえる大歓声に包まれた。鍋谷、大竹の2人はネット中央に駆け寄り、涙ながらに言葉を交わす。「うちに勝ったんだから、絶対に連覇してよね」と大竹。「絶対する、絶対する」。鍋谷は何度も何度もうなずいていた。

 ■切磋琢磨する幼なじみ

 東京のバレー一家に生まれ、育った鍋谷と大竹は幼なじみでもある。鍋谷の父、昌道さんと、大竹の父で1992年バルセロナ五輪バレー男子代表の秀之さんは、法政二高のバレー部で同期。第15回(1984年)の春高バレーでは崇徳(広島)との決勝戦を互いに戦っている。そんな縁で、小さいころから一緒に遊園地へ行くなど家族ぐるみで付き合いがあり、中学時代は淑徳SCで肩を並べてプレーし、そろって頭角を現した。

 高校進学の際、鍋谷は「本当に日本一になりたい」と東九州龍谷を選び、一方の大竹は、木村沙織(東レ)や大山加奈ら多くの日本代表を輩出した下北沢成徳の門を叩いた。

 ポジション争いが熾烈な実力校において、共に1年からコートに立ち、大きなスランプもなく、メキメキ成長。鍋谷は過酷な練習で勝負強さを養い、大竹は将来を見据えたトレーニング法で体脂肪率11・3%の体を手にした。

 普段は電話やメールで好きなアイドルの話で盛り上がったり、悩みを相談し合ったりするほど仲の良い2人。今春からはともにプレミアリーグのデンソーでプレーする。大竹は「友理枝のエースとしての気迫は本当にすごい。これからまた、仲間としてやっていけるので、色々な意味ですごく楽しみ」と声を弾ませる。

 高校最後の戦いを見守った秀之さんは「いいプレーを見せてくれた。娘の目標は私もビックリするくらい高い。2人とも2016年のリオデジャネイロ五輪を目指し、早い段階で日本代表に入ってもらいたい」と期待を寄せる。

 天性の素質を持つ鍋谷と大竹。深い縁の下、切磋琢磨しながら、世界の舞台へ羽ばたく日は本当に近いかもしれない。(青山綾里)


【関連写真】







【関連ニュース】

【春高バレー】大会総括 集大成の場でチームの習熟度増す
【春高バレー】史上初の4連覇達成、東龍の鍋谷ら歓喜の涙
【春高バレー】東九州龍谷が史上初の4連覇達成
【春高バレー】女王の底力、東九州龍谷が最終セットの最大5点差から劇的勝利
【春高バレー】下北沢成徳 大竹里歩、日の丸候補の存在感発揮





最新の画像もっと見る

コメントを投稿