オイルヘッド

夢みたいなことがしたくて、だけどナントナクの日々。

時をかける少女

2004年11月01日 | SciFi
監督:大林宣彦

深夜放送でみかけてなつかしく思い、ついつい観はじめました。おもえば原田知世にはベタ惚れだったワタクシ。照れくさく思いながらもやっぱり結局、全部観てしまった。
全編に渡って僕の記憶よりもまだみずみずしい映像には感嘆。

「桃栗3年」も「土曜日の実験室」も過ぎ、もう少しで終劇と言う頃に、故・入江たか子と同じく故人となった上杉謙の演じる深町老夫婦のシーンがあります。

「二人きりが長いですねえ」「ずーっと二人きりなんですかねえ」

何度も何度も繰り返し観たはずのシーンなのに、思わずブワっと涙が出てしまった。
キモチの芯がぐぐっと押し上げられた感じ。

老成した俳優と静かな音楽。きっと大林監督自身も大好きなシーンだったんじゃないかな。
その大林監督の人柄に惹かれて集まった映画職人たちのすべてが集約されたシーンなんであろうという気がしました。
癒されるってのはこの感じかも知れない、とも思いました。

昔から知ってるなじみの映画も、歳とってから観ると、違うもんですねえ。

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入江たか子
上原 謙

※この投稿は、カンソウルーリー(2004年8月19日)初出を加筆修正しました。