京都・亀岡市の無免許運転事故の件で,被害者の連絡先等の情報が加害者側に漏れたことが問題となっていますね。
被害者からの相談を受けていても,いきなり加害者の弁護人から携帯電話に連絡があった,という相談を受けることが結構あります。
加害者ないし弁護人としては,被害者の連絡先を知って,謝罪したいという要望があるのも分かりますが,事件直後は,連絡があったら怒る被害者や遺族も多いのです。
被害者支援をしていて,警察や検察から「加害者が謝罪したいと言っていますが,どうしますか?」という問い合わせをもらうことがあります。私が支援弁護士として入っている場合は(被害者への直接の連絡先を教えるなどもってのほかですが),そもそも私自身が代理人として加害者からの連絡をうけていいか(直接でなくても,連絡自体一切拒否したいという被害者もいるので)についても,被害者側に確認します。そのくらいデリケートに扱うべきだと思っています。
このような事件が起き,被害者・遺族が更に困惑している報道をみると,いつも「この被害者には,支援弁護士がついているのかなあ。依頼出来る状態にあるのかなあ。」と心配になります。