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大堀サックス研究所

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付属品!

2005-04-26 23:52:13 | リガチャー
リガチャー編の続きです。

写真はビーチラー・メタル用。

ビーチラーのメタルは、マウスピース自体も細身で少し変わった格好してますが、リガチャーもかなりイカしてます。
横バーに突起が3つという考えてるんだかいないんだか不思議なコンセプトですね。他のマウスピースにはあまり使えないので、なかなか比較が難しいですが、オットーリンクのメタルに付属しているリガチャーにも言えるように、その独特なキャラクターがいい味を出しています。
「このマウスピースにはこれ使ってね!」と言っているような感じとでも言うか、変にまとまる系のリガチャーだとビーチラー・メタルのサウンドは生きないような気がします。写真左は突起を削ってみたもの。サウンドの方は少しバズが抑えられ、コントロールしやすくなる感じです。しかし、ビーチラー・メタル独特の野太さはオリジナルのままの方が出るでしょう。

そして、ちょっと前のベルグラーセン・メタルに付属のリガチャー。
これ、結構好きなんですよね。
ネジは締めにくく、指の皮がむける!
しかし、形が男らしい!
ラーセンにはこれが一番似合う!
音色なんか吹く人の腕!と言ってるようなリガチャーですね。
意外にこれもラーセンの野太いゴロゴロとした吹き心地の一因になっいるようです。
以前、ワンサイズ太い2Mのリガチャーの内側に銅のメッシュを挟み込んで接点を増やし、1Mに使うなんてこともやってました。音色はかなり変わり、ロス無く鳴るような感じでしたが、やはりラーセンの面白みが薄くなってしまいそのアイデアは定着しませんでした。でも、まだまだ色々遊べそうですね。

リガチャー(その6)

2005-04-14 01:06:29 | リガチャー
最近ジワジワと話題の、広島交響楽団のクラリネット奏者、
高尾哲也氏製作のオリジナルリガチャー。

これは最近ヤフオクで手に入れました。

高尾氏と色々と連絡を取り合い、アルトメタル用とラバー用の2つを送ってもらいました。1.8mmの銅線にピンクゴールドがかかっています。
巻き方や太さも色々オーダーに応じてくれるらしく、ユニーク、シンプル、フレキシブルと3拍子揃ったリガチャーです。

うちのマウスピースたちに装着するとこんな感じ。

ルックスも余分な機構(ネジとか)のないシンプルさがかえって現代的な雰囲気を醸し出していていい感じです。
ドイツクラリネットのヒモ巻きを金属にした感じでしょうか?
音色の方は、非常に豊かでふくよかな感じになり、ややタイト目なうちのインナータイプや現在試験中のメタルにかなりマッチします。
吹奏感は口当たりが太くなる感じで、ハイバッフルでも低音、サブトーンが楽に出て、ざらざらした感じの無いナチュラルな吹き心地です。
リードを押さえ込んで音をまとめるタイプではなく、細かいリードの振動まで殺さずに響きを増やすという面白いコンセプトだと思います。
仕上げも他にゴールドとロジウムがあるので、今度は違うタイプをオーダーしてみよっと!

リガチャー(その5)

2005-04-13 03:20:54 | リガチャー
しつこくリガチャー特集です。
今回はオットーリンク、テナー用。


これは、古屋夏生氏からNY9*を譲ってもらった時に付けてくれた物。
どうやら年代的には少し古いタイプのようです。
リードを支えるプレートも現在の突起があるタイプではなく、形も少し違いますね。
ダイヤルもなんだかシッカリした造りで、あんまり安っぽさがありません。

このオットーリンクのリガチャーは言わば付属品ですが、非常に機能的にも合理的で、ツボを押さえた良いリガチャーだと思います。オットーリンクにはセルマーのテナーメタル用を少し曲げて使っている人も結構いますが、(僕も一時期やってました)音色の図太さ、テナーらしいニュアンス、バズの乗り方、サブトーンの決まり方とかはこちらの方がハマる気がします。
古いオットーリンクのリガチャーは結構高値で取引されてるみたいなので、大事にしよっと!あげないよ!

リガチャー(その4)

2005-04-07 01:01:49 | リガチャー
ちょっと懐かしいウインスロー・リガチャーです。

これも遊び心を刺激される形状ですね。

メッキのハゲ具合がその使用頻度の高さを物語っています。
製作時期によって色々仕上げや細部が違うようですね。
僕のは両方とも黒いゴムに突起付きのピンです。
設楽圭司氏が持っていたのはオレンジ色のゴムに、
突起の無い丸っこいピンがついていました。
色々組み合わせを変えられるところがホントに面白いです。
全体的には端正でまとまりが良く、音圧も増えるような気もします。
真っ当な使い方以外でも、マウスピースとの間の隙間を利用して鉛のテープ巻いたり、ピンの上に板を乗せてみたり、2つ組み合わせて広範囲にリードを押さえ込めるようにしてみたり、考え出すとキリが無いくらい遊べます。
特に鉛のテープ巻きはかなり効きますね。
僕は色々試した挙句オリジナルの状態に戻りましたが、ああいう重いのが好きな人もいるかもしれません。鉛巻きのときの音色は、高次倍音をサックリとカットし、基音を浮き立たせ全体的には硬質な感じでした。
こういうアイデア満載のリガチャーってなかなか無いですね。
割と職人受けする機能性と音色です。
現在は製作されてないって聞きましたけど、どうなんでしょう?
情報求む!

リガチャー!(その3)

2005-03-30 02:58:37 | リガチャー
王道!ハリソンハーツ!

ちゃんとオリジナルのハリソンです。みんな1つは持ってるんじゃないですか?

うちのやつはA-2ってやつです。
このリガチャーはいろんな面でホントにバランスがいい。
確か、フレディ・グレゴリーのラバーを買った時に一緒に買ったんだと思います。
使っているマウスピースの反応が良くなったと思わせる吹き心地と、
音色がゴージャスになったと感じさせる艶の乗り方はジャズ系のみならずクラシックでも人気があるのもうなずけますね。
今吹くと非常~に普通です。
最近はリガチャーもメーカーの個性爆発で、実に色んな物が開発されていますが、この普通に、というか真っ当に使えるというのがポイント高いですね。
オーディオで言えば真空管の高級オーディオといったところでしょうか。
アコースティックな味わいが、アナログっぽさを醸し出しています。構造や形状をみると、特徴的なH形の部分もとてもリードにフィットする形で、マウスピースに接触する部分もかなり無駄のない感じです。
リードを無理に変形させずに効率よく固定し、しかもリードのバイブレーションを殺しすぎないという、ある意味理想形なんじゃないでしょうか?

つづく・・・・