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一対一か3人以上かで異なるアメリカ人の対応の仕方…

2012-07-11 18:38:53 | 考えるもの

日本人、フランス人、アメリカ人の3つの人種がいる10名くらいのグループ。
フランス人が日本人を皮肉り、シンガポール人の悪口を言った。
すると、すぐにアメリカ人が普通は使わない激しい言葉でフランス人を批判。
フランス人はすぐに謝りつつ弁解、その後アメリカ人が普通に世間話をはじめて…一件落着。
アメリカ人が怒ったのは、フランス人がアジア人を蔑視した態度をとったから。

もしこれが一対一の関係で一方がアメリカ人ならば、アメリカ人は2つの理由でエゴイスティックになる。
その理由は…1つは自分が得したいから。もう1つは強い方が優位なのは当然だから。

ところが3人以上集まるとアメリカ人の態度は変る。誰かを中心に考えたり、強い者を優位に考えたりしない。
その理由は簡単で、それがアメリカの現実の社会だから。


そこで活きているのはアメリカ独立の精神…自由・平等・友愛。




世界中からさまざまな人種が集まり、ネイティブとの戦いも経て、
フランス革命の自由・平等・友愛を受け継いで独立したアメリカ。
しかも合衆国憲法は、互いに争っていた五大湖周辺のネイティブの協定をベースに考えられたもの。
人種の違いどころか、言葉も、肌の色も、何が違ってもそれを尊重するのがアメリカのデフォルトだ。
誰からも学ぶスタンスがあり、しかも、アメリカ合衆国憲法には自分たちの政府を革命する革命権まである。
いつでも話し合って、どこでもいつでも何でも解決していこうとするのがアメリカのラジカルな精神?!
数少ないまともな哲学者鶴見俊輔さんなどは、そんなアメリカに可能性や魅力を感じていたのかもしれない。

この3人以上集まったときに発揮されるアメリカ人の精神がグローバルスタンダードの基礎なのだ…。

“日本人、フランス人、アメリカ人”の話はグローバリズムを説明するための、橘玲さんの『(日本人)』のエピソード。
思想や経済理論からグローバリズムを考えていた自分にとって、シンプルで鮮やかな理解のキッカケとなりました。









(日本人)


著:橘 玲
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