スカートめくり

面白ければ、いいじゃない。

学校でウンコをしよう。

2004-05-27 23:09:32 | Weblog
今朝は30分、きちんと時間をはかって遅刻する。
行きのクルマの中で、なぜかあるキャンペーンを思いついた。これは公共広告機構向けだ。

『学校のトイレでウンコをしよう。』

小中学校の掲示板にポスターもバシバシ貼っていきたい。男のコなら誰でも一度は我慢したことがあろう。ウンコの我慢を。クラスメイトに現場を知られようものなら、そら、大変な事件となる。
××がウンコしてるぞー!
といっせいに情報は伝わっていく。ドアの外には何人もの悪友がてぐすねひいて待っているのだ。
くせえ!
といった、生理現象であれば当然のことも逐一、実況される。
ひどい生徒はバケツで水を汲んできて、上から水をかけたりする。

学校におけるウンコの問題は30年に渡り教育現場では放置されてきた。

私は教師のウンコ児童晒しの見てみぬフリのなかで大変な目に遭ったことがある。
あれは3年生くらいだったか、どうにも我慢できなくなった私はめったに生徒が使用することのない視聴覚室横のトイレの個室に入ったのである。ここなら誰も来ない。安心して用事を済ませることができた。休憩を終えるチャイムがなり、さて教室に戻ろうと出ようとすると、なんと鍵が硬くでスライドできずに、閉じ込められてしまったのである。

ここは、めったに人の来ない視聴覚室横だ。
このまま、閉じ込められ、教室ではしばらくして『××はどこいった?』という展開になる。「なんだか、こっそりみんなの目を避けるようにどこかへ行きました。」とウォッチャーが先生に伝える。
学級挙げての捜索により、誰も使わないトイレがとうとう捜索されて…

おお、神よ!
こんな屈辱を学童にお与えになるのですか!
これからのジンセイを変えるかもしれない、いまでいうとPTSDの試練をお与えになるのですか!

必死の想いで“ガチャガチャ”と半泣きになっていると、『ドーシタ?』と声がする。6年生だ。「鍵が壊れて、でられないんです!」『それじゃあ、上から出て来いよ』「せんぱい、それができません!(泣)!」

ぬっと、トイレの上から顔を覗き込む上級生の顔があった。
『いいか、ここにつかまれ』
ところが、ひ弱な私にせんぱいの腕に腕をつかんでファイト一発!する体力はない。

しょうがないな、といった風情で、せんぱいは内側に下りて鍵をガチャガチャといじってどうにか、解錠してくれたのあった。

『気をつけろよ。』
せんぱいは、ウンコのことはこれっぽっちもいわずに廊下の向こうへ消えていった。

“せんぱーい、アリガトウゴザイマス!おかげでウンコマンといわれずに済みました”
映画『シェ-ン』のラストシーンとまったく同じ状況であった。
この出来事は一生、忘れないだろう。

だからこそ、いいたい。

『いいか、みんな。学校のトイレで、堂々とウンコをしようぜ。』