伊豆の国市の国指定史跡「韮山反射炉」が、世界文化遺産登録を目指している「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産候補に追加されることが決まった。
実際に見に行ってみると意外と小さいのは、札幌の時計台に行った時の印象と似ている。しかし、どちらも先人の築いた歴史が詰まっているところまで似ているものである。
幕末の韮山代官江川英龍(坦庵)は、人気のドラマ「JIN 仁」と同時代の人であり、前シリーズでは、江川邸でロケも行われた。品川台場もこの方の建策によるものである。しかし、惜しむらくは多忙により早く亡くなってしまったので、歴史が好きな人でないと、なかなかわからないかもしれない。
しかし、人脈や業績は素晴らしい。
①パンを取り入れた人「パン祖」として有名。
②農兵(長州の奇兵隊の幕府バージョン)を訓練した。そこで、「右向け右」などの軍隊式号令が生まれた。
③剣を江戸の斎藤弥九郎に学んだ。(時代は、御家人斬九郎とおんなじ。)
④砲術を高島秋帆に学んだ。
⑤絵は谷文晁に学んだ。
⑥ジョン万次郎や渡辺崋山とも親交があった。
⑦直接の面識が会ったかわからないが、日露戦争の英雄大山巌も江川塾の塾生である。
⑧天然痘の種痘を取り入れた。
⑨安政大地震で難破したロシアのディアナ号の船員を送り届けるため、戸田で「ヘダ号」という洋式帆船の建造に尽力した。(残念ながら途中で没した。)
2011年6月7日の読売新聞によると、韮山反射炉は幕末の韮山代官江川英龍(坦庵)が築造したことで知られ、現存する反射炉としては日本最古。韮山反射炉の設計は、当時佐賀県にあった築地反射炉の技術が参考にされたとみられ、専門家の間で「九州や山口県のものではないが、築地反射炉の技術が伝承されていることが確認でき、世界的に見ても貴重な遺産」と言われてきたものである。