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ZENON Inc.

私はフィリピンに関連する多種多様な分野においてのコンサルティングを行なう「ZENON Inc.」という会社に属している。

フィリピンへの移住

2007年08月01日 | リタイアメント
Sunset当Blogをご覧の方々は、分野はそれぞれ異なるであろうが、少なからずともフィリピンにご興味をお持ちであろう。今回は、そのような中でも無事定年退職をお迎えになり、海外での生活をお考えになっている個人の方々を対象にフィリピンへの移住と生活について少しお話してみることとする。

ご存知の方も多いと思うが、年金受給者を主な対象とした移住に対する優遇制度である「リタイアメント査証」という制度が世界各国で設けられている。その中でも諸条件を考慮すると「フィリピン」は身近で暮らしやすい国ではないだろうか。その理由を列挙してみると、
■気候が温暖である
  常夏の島であり、寒さが辛い季節がない。
■日本に大変近い
  ハワイ・タイ・オーストラリアなどに比べるとはるかに近く、大阪⇔マニラは約3時間程度の距離
  である。
■物価が安い
  夫婦で15万円(住居費は除く)もあれば、メイド・ドライバー付の悠々自適生活を送ることがで
  きる。勿論そんなに費用をかけずとも、低予算で充分な暮らしが可能である。
■英語が通じる
  英語が公用語である。日本人にとっては英語は最も身近な外国語であり、他の外国語を習得
  するよりはるかに容易である。
■退職者の受け入れに国が積極的
  フィリピンでは、大統領直属の退職庁(PRA)を設けて海外の退職者に対して特別プログラムを
  設置している。また、永住ビザの発給についても比較的簡単である。
■高齢者にやさしい社会
  フィリピンは大家族制で、高齢者を敬う社会である。外国人に対するホスピタリティーとお年寄り
  を大事にする国民性を持っている。
■アメリカのプログラムに従った医療技術と制度の充実
等がある。

Townここで、フィリピンの特別居住退職者VISA(SRRV)について少しご紹介してみよう。
これは35歳以上のすべての外国人を対象に発給される永住ビザで、一旦取得すると、延長・出国・再入国等の手続きもまったく不要な、大変優遇されたビザである。年令に応じてUS$ 50,000またはUS$ 75,000の定期預金が必要だが、半年後には住宅取得等の投資に使用可能で、VISAをキャンセルした場合、外貨で本国へ持ち帰る事が保証されている。手続きも簡略化されており、申請から約5日から7日(休日を除く)で発行される。
現在までに累計で約10,000人の外国人がこのビザを保有しており、うち日本人は約1,000人である。VISA保有の目的は、フィリピンへの永住、その他冬季だけ寒い日本を逃れてフィリピンに在住する方等。また、奥さんがフィリピンに住んでおり、頻繁にフィリピンに訪れるために本ビザを所有している方もおられる。通常、日本出国時には往復のチケットを持っていなければならないが、このVISAを所有しているとフィリピンでチケットを購入して日本からは片道のチケットでフィリピンに入国することができる。
ビザ取得手続の国籍・年齢・預金に関する条件は以下の通りである。
全ての外国人(但し、フィリピン外務省が入国制限の指定をした者は除外する)及び外国旅券を保有する元フィリピン国籍者。年齢は35歳以上であること。家族として配偶者と21歳未満の子供を同伴できる。申請者は、PRAの指定する銀行に米国ドルで6ヶ月間定期預金をしなければならない。必要な金額は次の通りであり、すでに投資を行った実績に基づいてビザを申請することもできる。
■50歳以上の場合:US$ 50,000
■35歳以上49歳以下の場合:US$ 75,000
■3名以上の家族を同伴する場合:1名につきUS$ 15,000
■元フィリピン国籍を有する者(同伴家族の人数制限なし):US$ 1,500
49歳以下でビザを取得した場合、50歳に到達した時点で定期預金の差額US$ 25,000は返却される。

また、この特別居住退職者プログラムに加入すると与えられる特典は主に次の通りである。
■数次入国の特権が与えられ、永住権が認められる。
■免税でUS$ 7,000相当の家具・電化製品・身の回り品を持ち込むことができる(1回限り)。
■出国許可と再入国許可の手続きが免除される。
■旅行税が免除される(但し、加入者が最後にフィリピンに入国した日から1年以上フィリピンに滞
  在していないことが条件)。
■当VISA取得のための定期預金を6ヶ月後、マンション購入・長期借地あるいは借家・借地での
  住宅建設・ゴルフ会員権・株式投資等の投資に使うことができる(但し、消費財の購入や生活
  費として使うことはできない)。
■当VISA取得後、外貨定期預金をフィリピンペソ建ての預金に転換することができる。
■フィリピンに送金される恩給・年金は無税である。
■当VISA取得用の預金(VISAをキャンセルした場合)と投資利益・配当・キャピタルゲインの本
  国への送還が保証される。
■フィリピンで学生となる場合、学生ビザや特別留学許可証の取得が免除される。
■外国人就労許可証(AEP)を取得することにより就労することができる。

詳細は割愛するが、ざっと上記のようなシステムである。
とはいえ、海外移住となると一大決心が必要であろう。そのためにもまずはご自身のライフプランニング(=コンセプト)を確立させることと、フィリピンという国を知ることから始めなければならない。

Market我々はその大切な第二の生活設計をコンサルティングの立場からトータル的にバックアップしている。
まずは、ご自身が描かれるライフスタイルを詳細にお伺いするところから始まる。都会的なスタイルをお望みになるのか、広々とした田舎、またはリゾート地での生活をお望みになるのか…。
それに合わせて近隣環境・コミュニティ・各種設備等の立地調査を経て居住物件の誘致と提案、投資試算シミュレーションから実際の物件購入手続、そして現地生活におけるメイド・ドライバー・介護ヘルパー・弁護士等人的サービスの紹介から趣味的分野のアレンジまで、トータル的なライフサポートシステムを用意している。退職後の快適ライフの設計を、我々が全面的にお手伝い差し上げる。
既存の不動産物件誘致・販売代行は勿論のこと、お望みのスタイルを形にしていくために、我々はデザイン・設計から実際の施工に至るまでトータル的にご提案することも可能である。フィリピンの気候や風土になじんだ現地のスタイルを大切にしつつ、日本のデザイン力や技術力を融合させ乍ら、ご自身のための "Only One" を実現させていく。勿論、ただ創るだけではない。いつまでもその資産価値を維持していくためにも、以後のメンテナンスについても継続的にケアさせて戴くための体制はしっかりと整えている。不動産というかけがえのない財産を、ご自身が思い描かれる通りに形としていく…これはフィリピン・日本両国に優秀なスタッフやブレーンを擁し、フィリピンという国を長年に亘って理解している我々だからこそできるのだと自負している。

Condominium既にある程度のご計画をお持ちの方もいらっしゃると思うが、情報だけで知識を固めてしまうのは危険である。百聞は一見に如かず、フィリピンとはどんな国なのか、またフィリピン人とはどのような人々なのか…実際に現地へ赴き、目で見て肌で感じて理解する機会をお持ちになることを強くお奨めする。
永住を計画するのである。良いところも悪いところも知ってから実行に移すのが肝要である。
特別居住退職者VISA(SRRV)の他に、PRA指定の施設に滞在する場合限定で発行される1年間有効
な特別退職者訪問ビザ(Special Retiree Visitors Visa=SRVV)を利用し暫時フィリピンでの居住体験をしてみるのも方法であるし、我々もそういった方々にフィリピンという国を知って戴き理解して戴くために、不定期ではあるが見聞ツアーを企画している。ご興味のある方はメールにてお問合せ戴きたい。


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