
アメリカで最も信頼の置かれている老舗のNewspaper、 The New York Times紙において、その企業および代表者についての特集記事が組まれた。
"JS Contractor Inc." という、25年以上に亘って建設・製造・技術職に加えて造船技術者や看護師・ホテル従業員など広範囲におけるフィリピン人の各種人材を世界各国の200以上の企業に供給してきた総合人材供給企業がある。「フィリピン人は非常に優秀なミュージシャンであり、その才能は独創性ではなく、如何なる音楽も忠実にコピーすることができる耳を持つ先天的才能である」と自負するこの企業グループの総責任者であるMr. Jackson Gan が、世界市場の需要規模を視野に入れ7年前に立ち上げたのが、その音楽部門、 " First Class Professional Human Resources, Inc." であった。
彼のポリシーは「決して2番手でありたくない、ただNo.1になりたいだけだ」。こう強く主張する彼は、単なる人材供給の取扱いを行うだけのエージェントであることに納まってしまうつもりは毛頭なく、彼の言葉を借りると、「才能を手入れし磨き上げ、パッケージングする…原料から製品として完成させるまで、私には最初の段階から責任があるのだ。それは勿論15%の利益というものを得るために」というポリシーを持って、ミュージシャンのトータルマネジャーとしての役割を担うべく日々最善を尽くしている。

また彼は自分の仕事の一つとして、既存のBandを解体して個々の演奏者を組み直し、新しい構成のユニットを作り上げている。初めて彼の元へ来たミュージシャンには「表現形式」というものがない。自分達がどのようなキャラクターであるかを知らない彼らにキャラクターを与えるのである。
そしてミュージシャン達は新しい形・規模の世界へ羽ばたいて行く。タイのRoyal Princessでの朝食で出演するデュオやドーハのコンベンションセンターで行われる14名構成でのVegas-StyleのShow Bandで演奏するミュージシャン、デリー・上海・北京・台湾のナイトクラブでオールディーズ・Beatles・Elvis・Beyonceなどの名曲をカバーする4~5名構成のコンボ、巡洋航海船上で特別公演を行うSingerのバックを支える20~30名構成のオーケストラとして参加するために派遣される音楽に精通したStudio Musicianなど…。

そのSuperstar VIRGOは1,960名の乗客を収容する全長約270m・全幅約32mの大型船で、シンガポール発着にて5泊6日コースではマラッカ・ポートケラン・ペナン・プーケットを周遊し、各地の観光は勿論、洋上の旅においては華やかなショー・大劇場・ミュージカル・船長主催カクテルパーティ・本格的なカジノ他各種娯楽からショッピングアーケードなど各種施設を複数備え、図書館やインターネット環境も完備であるし、また大規模Spaやプールなどのリラクゼーション施設も豊富で、洋食・中華は勿論のこと、インド・東南アジア・イタリアン・日本など多様な料理のレストランも充実、"Free Style Cruising" をキャッチフレーズとしたアジア最大の客船である。
その施設もさること乍ら、クルーズの目的を支える二本柱であるエンターテイメントと食事には流石と目をみはるものがある。
そのような充実した設備と内容を兼ね備えたこのクルーズには、中国人・インド人・フィリピン人・マレーシア人・イギリス人をはじめ、様々な国の夫婦・家族・カップルなど様々な人々がそれぞれの楽しみ方を見出している。
なかなか機会があるものではないが、Star Cruisesをご利用される節には、彼らが如何に納得させる高水準で素晴らしい人材を供出しているかをお解り戴けるであろう。

Mr. Jackson Gan はそういった数々の人材要請に対し万全の養成を経て育てた人材を適材適所に配置し成功を収めた背景には、招聘者及びその対象顧客・出演先のコンセプト、またそれが属する国やエリア・歴史背景・国民嗜好に関するデータ収集能力とその的確な分析能力にある。
6階建の本社ビルには練習とデモビデオの制作が可能なレコーディングスタジオ、地方から出てきた練習生がFirst Classの基準に従ったダンス・歌・振る舞い(マナー)を学ぶ期間中滞在するStay-inなどを併設しているが、彼は特に1FのJS Contractorと5・6Fのレコーディングスタジオの間を一日何度も気忙しく往復する。そうして練習中のグループに関して「彼女らはインドへ発つ予定、彼女らは中国へ、あちらの彼女らは振り付けの練習中。彼女らは皆1~2週間の内に発つことになっている」と瞬時に説明することができる。ダンス練習ルームに顔を出し練習中のダンサー達に一声かけて去ると、ダンサー達も彼らを指導するコリオグラファーにも一層熱がこもる。そんな一瞬でさえ、彼はあらゆる生徒達の個性や上達の進捗状況を的確に捉えている。また、真剣であるからこそ彼の指導態度は手厳しい。優しくなだめるのは親に任せ、自分の立場は常に「悪者」と位置づけて、目標を達成できない者に対しては突き放すというやり方である。彼のポリシーに基づく徹底的な指導と競争…これが、世界に誇ることができるハイレベルなスキル、そしてそれに相応しい振る舞いとマナー、洗練された衣装など全てが揃い調和した最高のフィリピン・エンターテインメントを生みそして世界へ紹介するまさに原動力となっている。

我々ZENONは、純粋にMr. Ganのミュージシャン育成についての考え方に従前から大変興味を持っており、こういったポリシーとビジョンを持つ同社であれば、我々が目指す "真のアーティストを発掘・育成し、その活躍の舞台としての日本を紹介・招聘、芸術を通じての国際交流" というコンセプトを満たしてくれる可能性があると考えていた。
そこでFirst Class Professional Human Resources, Inc.という会社というよりMr. Ganという人そのものを相手に我々のコンセプトを伝えたところ、彼は自分の目指す方向と一致していることにひどく喜び、彼のミュージシャンやBandを日本へ供出するためのルートとして、またそのコンサルティングを行う立場として我々を是非専任指名したいとの意向を示したため、我々との間で専任提携の契約締結が実現した(上の画像は、左から二番目が弊社代表の本田耕平、三番目がMr. Jackson Gan、左端はある大物プロモーター氏で、東南アジアや中東へ招聘する魅力あるフィリピン人Bandの候補をピックアップするためにここ4年来頻繁にMr. Ganの元に出入りしている)。
彼は自分が追い求めるものに対して、決して手を抜くことがない。これは我々との取引が稼動し始めて証明され、また両社の関係が濃くなればなる程更に確固たるものとなった。現時点を含めてこれまでにFirst Class Professional Human Resources, Inc.によって育成されたミュージシャン達はどれもアーティストとして、また人間としても珠玉といえる人材ばかりであった。
前回も述べたが、我々は真のアーティスト、プロフェッショナルを扱う立場であるため、微塵の妥協も決して許されない。従って、前回ご紹介したCPMPや今回のFirst Class Professional Human Resources, Inc.のような「一流」と呼べる、我々が合格点を出す育成機関であっても、提携先としての位置づけでは少数確保にて決して飽き足りることなく、常に様々なネットワークを構築し続け、如何なる需要・要請・希望・依頼に対しても寸分違わない人材を即座にご紹介することができる状態を維持していくために、また我々自身が納得できるだけの弊社機能を提供できることを目指して、自社直営も含めて常にその発掘・育成をテーマとしたシステム構築活動を行なっているのである。
■ZENONの業務について
ご意見・お問合せはoffice_zenon@mail.goo.ne.jpへ…
(C)ZENON 2005. All rights Reserved.