不安神経症克服への道

発端

そもそもの発端は昨年8月末の金曜日に突然左目に異常を感じたことであった。左目近辺に引きつったような違和感を感じ、小さな文字が殆ど読めなくなってしまった。ディスプレイ、スマホ、本の文字が読めないということは、PCを仕事に使っていて趣味が読書や外国の映画・TVを観ることが趣味な私にとって致命的である。また以前から眼球の動きとともに偽の光が見えていたのだが、それに加え気味悪いモヤモヤした光が左目の端に見えるようになってしまった。急いで掛かり付けの眼科に連絡したが、検査は月曜日まで待たなければならなかった。今から振り返ってみると、ここで少し冷静になっていれば病気が発症することはなかったかもしれない。しかし私は幼少期に暗闇恐怖症であったために失明に対する異常な恐怖感を持っていた。もしかして目が見えなくなるのではという考えが湧き上がってきて動悸が止まらなくなってしまった。暗闇恐怖症は今思い出してもぞっとするもので、寝ているときに停電があったりすると目がさめて心臓がわしづかみされるような恐怖を感じ呼吸が苦しくなり、窓から漏れてくる月の光をたよりにひたすら朝を待っていたことが何回もあった。失明に対する不安がわき上がると、血圧が上がる。そうすると今度は脳出血が起こるのではないかという不安が新たにわいてくる。これにも理由があり、脳出血で寝たきりになってしまった身内がいてかなりのトラウマになっていた。以前動悸が起きたときにマッサージや鍼が有効であった経験があったため、急遽以前いったことのあるマッサージ店に予約をして自律神経を正常にするような体と頭のマッサージをしてもらった。しかし頭のマッサージが逆効果となり動悸はおさまらないどころかひどくなる。夜になると更にひどくなり失明するのではとか、血圧が上がって脳出血してしまい寝たきりになってしまうのではとか、今まで微かに感じていた不安が数十倍数百倍になって後から後から不安がわき上がり、レンドルミンを飲んでもよく眠れない夜を過ごしてしまった。翌日になると動悸とともに全身が緊張して頭が締め付けられるような状態となり、ついに心療内科にかかる決心をする。月曜まで体が耐えられそうにないので体にというより動かない頭に鞭打って検索を続けたが、多くの病院やクリニックがあるのにどこも新患の予約がいっぱいでかなり先にならないと受診出来ない。やっと一つ見つけたのが現在受診しているクリニックで、日曜の週替わり臨時医師による新患枠であった。藁にもすがるような思いで予約をし、後は受診まで不安と緊張と動悸にひたすら耐えた。このときもう元に戻れない状態となっていたと思われる。ここまでが発症までの経緯である。ちなみに左目の異常はストレスが原因であることが後に分かり、現在はディスプレイや本の文字が読めるほどに回復した。

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