不安神経症克服への道

不安神経症の要因4:幼い頃の体験

今日は0時に布団に入り、1時半、3時、4時半に目を覚まして、最終的に7時に起床した。

不安神経症発症の大きな原因を5つ以前あげて、その中で会社のこと、自身の病気のこと、新型コロナワクチンのことの3つを書いた。残りの自身の幼少期の体験、母の病気のことは未だ書いていなかった。思い出すと辛すぎるからだ。気分比較的よいときに、自身の幼い頃の体験について記しておきたいと思う。

幼少時、暗闇恐怖症だったことは以前書いた。寝ているときに停電が起ったりすると、心臓を捕まれたような、あるいは息が詰まるような恐怖で眠ることができず、ひたすら夜が明けるのを待っていた記憶が今でも鮮明に残っている。

私の母には両親がいなかったので、育ててもらった家の為に父と結婚しなければならなかったらしい。(経緯はあまり詳しく聞いていない。)とにかく恋愛結婚ではなかった。そのため二人とも仲が悪く、物心ついたときはまほぼ毎日口喧嘩をしていた。いつも二人ともイライラしており、そのためかきょうだい達も私も良く怒られていた。家族揃って楽しく過ごした記憶はほぼ無い。特に父は酒に酔うことが多く、よく怒られたり叩かれたりした。母からも怒られた記憶しかない。いつも誰かが怒鳴っていて、誰かが泣いていた記憶がある。そのため、すっかり私は自分の意見が言えずに主体性の無いおとなしい子になってしまっていた。例えば好きなお菓子を選んでよいと言われたときも、どちらを選べば怒られないか(あるいは相手がどちらを選ぶことを望んでいるか)を考えてしまい、選ぶことがかなり苦痛だった。本当に欲しいものがどちらなのかすら分らなくなっていた。今考えると母は先生になるという夢があったのにかなえることが出来ず、他にあこがれた人がいたらしかったのに家のために結婚させられたというのだからかなり辛かったのだろう。そして父は冷たい母の態度に怒り、酒に逃げて懐かない子供に八つ当たりしていたのかもしれない。母はいつも怒っているように見えたのは実は違っていて、母の母から引き離されたというトラウマからいつも何か悪いことが起ることを心配していたということが歳をとってから理解できた。更に自分に親がいなかったためにやって貰えなかったことを、完璧に子供にしてやろうと無理をしていて精神的に余裕がなかったに違いない。また両親からの愛情を受けた経験が殆ど無いため、子供に愛情を示すことが下手だったのかもしれない。ともかく母は家事と育児と仕事にぎりぎりで、日曜も働いていた。当時は父母の事情を理解出来ずに、とにかく家にいるのが苦痛だった。かといって学校が良かった訳ではない。更にそれを上回る苦痛な場所であった。小学校のとき、クラスの人気者によく分らない理由で嫌われてしまい、その人や取り巻きにいじめを受けた。小学校三年生から六年生まで続き、地獄のような毎日だった。親にも先生にも相談出来ない。当時は死んでしまいたいと本当に思っていた。しかし今時のいじめと違って、暴力をふるわれた訳でもSNSでさらされたり脅されたりされた訳ではない。仲間外れにされたり、悪口を言われたり、からかわれたり、今から思うと他愛の無いいじめであった。その程度のいじめに対して動じなければよかったのだ。いじめられたくないというオドオドした態度がたのなおさらいじめにつながったのだろう。当時は一人で自分のいない夢の世界を空想したり、本を読んでいることが多かった。中学、高校、大学は平穏に過ごすことができた。しかし他人といることがとても苦手で、ごく僅かな友人しか作ることが出来なかった。本当に友人だったかも分らない。他者から誘って貰って出かけることは出来たが、どうしても逆は出来なかったからだ。断られたらどうしようとか、つまらないと思われたらどうしようとかそういった理由であった。自分自身の性格を酷く嫌っていた。常に他人を恐れ、自分の弱いところや汚いところを他人に知られることに怯えていた。そして他人といると気疲れするため、一人でいることが多かった。要するに楽な方を選んだのだ。自分の意見を言うということだけは、入社してから出来るようになった。但し仕事に関してだけだったが。こういう自身の性格が不安神経症となる一因になったことは確かである。

今でも仲良く一緒にいる家族を見かけると、辛くて胸が締め付けられるようになる。まあ、幸せな家族を作らなかった自分が悪いのだが。そして全ての行動は自身に返ってくることを今になって思い知らされた。一生分らないでいるより、ぎりぎり今で良かったと思うべきか。これも不安神経症の「おかげ」なのだろうか。

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