今月のテレプシコーラ（ネタバレあり）

さて、冒頭。まるまる１ページ使って飛行機が空を飛んでおりました。ページの無駄遣いしやがって、と一瞬毒づきたくなりましたが、なかなか飛ばなかった飛行機がやっと飛んでくれたのだから、大目に見ることにしましょう。

飛行機の中で、六花が夢を見ています。六花が貸したシューズを持って、だだだっと走り去るその後ろ姿は…空美ちゃん！？そして過食症でひとみちゃんが倒れたかと思ったら、それは千花ちゃんにすりかわり…うつぶせになって倒れていた千花ちゃんがむっくりと起き上がり、松井そっくりの顔で六花ちゃんに

「お前は、わたしだ！！」

…って、それ山岸先生の違うマンガ（『汐の声』）だから。あのマンガ怖すぎて夜中に読めないから。しかも私いまこれ書きながら思い出して後ろ向けなくなってるから。（いやマジで怖いんですよこのマンガ）

千花ちゃんがむっくりは嘘ですが、目を覚ました六花は自分が見た夢を思い出しながら、また回想の旅に出てしまいました。千花ちゃんの死後、ひとみちゃんはバレエをきっぱり辞めてしまったそうです。プロのバレエダンサーになれないのなら、趣味として続けることはできない、と。それだけバレエへの思いが強かったんでしょうねぇ。貝塚の先生方がひとみちゃんは東大の理Ⅲを目指すって言ってたから、将来はお医者さんになるつもりなんでしょうか。そういや千花ちゃんも医者になろうかって言ってたなぁ。ひょっとしたら、ひとみちゃんは六花とは別の道で千花の遺志を継ぐ形になるのかも。

で、六花の夢には空美ちゃんも出てきたのですが、六花ってば空美ちゃんが出てきたことをよくおぼえていません。おいおいひどいよ六花！こちとらもう何年も空美ちゃんの再登場を待ち焦がれているってのにさ！！それにしても空美ちゃん、どこで何してるんでしょうねぇ。

自分の見た夢を思い返して、“千花ちゃんともひとみちゃんとも違うバレエの道を行きたい”と涙を流す六花。うんうん、そうだね、六花。でもその前にそろそろ
ローザンヌに着かないとね。

六花の回想がひと息ついたところで、飛行機はフランクフルトへ到着。次はジュネーブまでの空席待ちです。同じツアーの人たちはイライラしていますが、六花にはイライラするまでの余裕はなさそうです。そして間の悪い事に、というか予想通りの展開で六花は1人で飛行機に乗ることに。あのテキトー顔の双葉ちゃんとそのお母さんが割り込んだ（？）せいです。きーっ、テキトー顔のくせにぃ！（←意味不明）

ジュネーブ行きの飛行機の中で、両サイドを身体の大きい外国人男性に挟まれて窮屈そうにしている六花。トイレに行きたいけど隣の人を飛び越えていく事は出来ない…って、いや、それくらいやってもいいと思うよ。ていうかそれくらい自己主張しようぜ。私なんか以前ウィーンからパリに行く飛行機の中で似たような目にあって膀胱が（以下略）。いやでも六花が機内で食べてたサンドイッチ、オーストリア航空で似たようなの食べたことあるけど、美味しいんだよね。

飛行機の中でトイレに行けなかった六花は、ジュネーブについてから頭の中がトイレでいっぱいで、集合場所に行くのもひと騒動です。でもまあおかげで余計なことを考えずに、集合場所に行く事ができたからいいのかもしれません。バレコンのとき（小学校の頃の）とか、くるみ割り人形でクララを踊ったときとか、六花はちょっとくらいトラブルがあったほうが集中できるのかも？周りはえらい迷惑ですが。

無事に係りの人に会えて、茜と付き添いの先生（名前忘れた）もジュネーブに着いてやっと安心…かと思ったらなんと、ここで最後のダメ押しが！！ロストバゲージです。六花の荷物は無事のはずですが、これから一体どうなるのやら…。六花、ひょっとしてローザンヌを1人で乗り切らなくちゃ行けなくなるかも。大丈夫かな～？今度は拓人くんいないのに！

ところで、双葉ちゃんと双葉ちゃんママがローザンヌへ向かう列車の中であった謎の東洋人、一体何者でしょうね～。韓国？中国？顔はよく見えませんでしたが、どう考えても双葉ちゃんより丁寧に描かれてそうなので、これから重要なキャラになることは間違いないでしょう。（じゃあ双葉の立場は…）