Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

今月のテレプシコーラ(ネタバレあり)

2010-09-11 14:45:50 | テレプシコーラ関連


1軒目の本屋でダ・ヴィンチが売り切れだったので(やっぱ皆テレプシ目当て?)真っ青になったのですが、2軒目で無事にゲットできました。その時は「あ~よかった!」と安堵しましたが、最終回を読んだ今、果たしてホントによかったのか疑問が…。

さて、最終回の感想。事前にコメント欄などで情報をいただいていたのである程度の覚悟はできてましたが、やっぱり

なんじゃこりゃー!!

と、ジーパンのように叫びたくなる最終回でした…。

とくに、とくにあの前回ラストの超重要な六花のセリフ「空美ちゃんでしょう」に対するローラの反応が、
「知らない!」の一言で終了ってどういうことですか。
こんな壮大な肩すかし、今まで見たことありませんよマジで!
六花も六花で、ローラからはっきりした返事が得られなかったのに
「今ハッキリした!ローラは空美ちゃんだ!」
って自己完結してるし。そのうえ空美ちゃんがローラになった経緯についても自分の勝手な思い込みで納得しちゃうし。大体、六花の考えたことなんて、いままで読者がさんざん妄想してきたことと一緒、いや、それ以下じゃないですか。山岸さん、第1部で艶子さん(空美ちゃんの母親)が英一(空美ちゃんの父親)にサインさせた書類のこと、忘れちゃったんですか!?あれからウン年が経ってますが、私を含めたくさんの読者が「あの伏線がどう使われるの?」ってずっと気にしてたんですよ。それなのに、完全スルーで終了なんて…ううう。

上記の通り、ローラの秘密について最終回ではまったく語られず。あとは六花ちゃんとその他大勢のこれからの話で終わりました。先月号で六花のことをやっと思いだしたボジョリー先生は、最終回でようやく六花争奪戦に参戦しました。しかし時すでに遅し。六花の気持ちはN氏に傾いていたので、六花はルードラではなくHバレエ学校に行くと即決しちゃいました。ああ残念。でも、六花が「ボレロ」に新しい振り付けをするのなら、ルードラよりもHバレエ学校に行った方がいいのかな。ルードラだと良くも悪くもベジャールの色に染まっちゃいそうだから…って、
そんな心配したって今月が最終回だから何の意味もないんだけどね!(泣)

その他大勢の茜は、ローラ・チャンがロイヤルを蹴ったおかげでロイヤルの奨学金をゲットすることができました。悪運強いですね。六花は茜が大地と同じロイヤルに行くのがちょっぴり妬ましいようですが、まあ普通に喜んでました。大地はどう思っているかわからんですが(そしてこれから先も永遠にわからない…)。

ところで、ローラがロイヤルを蹴ったと知って、周囲は「ローラはパリオペに行くのだろう」と推測してましたが、ホントにそうなんでしょうかね?はっきりそうだと描かれないと信じられなくて…来月号の番外編でちらっとは紹介されるんでしょうか。これでもしローラもHバレエ学校に入学してたりしたらすごいんですけど(まずそれはない)。

ローザンヌから帰国後、六花は久しぶりに拓人にあって結果を報告…する場面もなく、結局第2部での拓人の出番は回想シーンのみとなってしまいました。ああ気の毒…こうなると、六花の未来のパートナーは拓人じゃなくてケントなのかもしれませんねぇ。第2部で活躍してたし、これからもHバレエ学校で一緒だし。「SWAN」のレオンみたいな感じ?

菅野先生は帰りの飛行機で茜にうつされていた風邪が悪化してボロボロになってました。それなのに茜、「六花ちゃんの風邪がうつったんだよ」ってひどすぎるぞ…でもこういう図々しいキャラのほうが世の中渡っていけるのかしら。ちょっと疑問。

で、風邪が治った菅野先生は貝塚の先生方のところにローザンヌの報告に。第2部がはじまった頃、お腹の大きかった五嶋先生は無事出産を終えて、いまは2人目を妊娠中…ではなく、まだ1人目も生まれていませんでした。ローザンヌがあまりに長かったので、とっくに生まれてると思ったんですけどね。

貝塚の先生方が集まったのには、もうひとつ目的があります。これまでちらちらと話題にのぼっていた、六花のコンテンポラリーのビデオのことでした。六花が自分で振り付けて踊ったそれのタイトルは「ひきこもり」。ようやく体がおさまる程度の小さな箱の中で、そこから一歩も出ずに踊る六花の姿に菅野先生はあぜーん。でも引率の菅野先生に六花がビデオ審査でどんな踊りを踊ったのか教えなかった富樫っちもどうなのよ、と私もあぜーん。
ちなみに六花はこの自作の振り付けの作品以外に、茜と同じS先生に振り付けした作品も撮っていたそうです。でも富樫っちの「こっち(六花の振り付け)のほうがオモシロイ」という判断で、ローザンヌには六花の作品の方を送ったと。だけどそれではS先生に失礼だから、S先生にはこのことを秘密にしていたんだとか。以前六花が「コンテンポラリーのビデオの振り付けはあなたか?」という質問に対してあいまいな答え方をしていたのは、そのせいだったようです。ひとつだけスッキリしました。ほんとにひとつ“だけ”だけど…。(※9月12日修正しました。)

六花の振り付けの才能には、いまさらながら五嶋先生も衝撃を受けたみたいですが、いまさらなのでもうツッコミはいたしません。まあとりあえず、受賞できたし留学も決まったしでめでたしめでたしということで。最後に貝塚先生が「千花ちゃん…が(導いてくれた?)」と呟いたのにはちょっとしんみりしました。きっと千花はこれからも妹を見守り続けるのでしょう…って、そんなきれいにまとめられてもこっちはすっきりしないんだけど(怒)

そして、これまでの停滞ぶりとはうって変わって月日は流れ、いよいよ明日は六花の出発の日。相変わらず千花の写真に語りかけている六花は不気味ですが、これってドイツに行ってもやるんでしょうかね。確か「千花離れ」は第2部の六花のテーマのひとつだったような気がするんですが…。

六花は「ローラ=空美ちゃん」説を金子先生に話しましたが、「ありえない」と一蹴されてしまいました。ま、普通に考えればそうですよね。でも、金子先生もローラが踊るスワニルダを見たら考えが変わるのかも…なーんて、そんなのももう永遠の謎になっちゃうんですよね。はぁ~あ。

最後は六花のモノローグ「だって次のステップがわたしを待っている!」で終了。

次のステップが待ってるんだったらわしらにもそれを見せてくれよ
と突っ込んでしまいましたが、それはもう見ることができないんですね…(涙)

まったく、一体なんでこんなことになってしまたのか。。。

本編終了後に、山岸先生から連載終了のごあいさつがありました。
非常に残念ですが、続編のお知らせも急に連載が終わったことへの説明もなし。これまで読み続けたファンとしては、山岸先生が“これですべて描き切った!”と満足されているようには思えないけど…これもファンの一方的な押し付けなんでしょうかねぇ。はぁぁ。もしかしたら山岸先生にとって、他にもっと描きたい作品が現れたのかな?そうだったら、またいつかどこかでテレプシの続きを描いてくれるのかも、と期待してしまうのですが。

とにかく、来月号は「六花のHバレエ学校編」として番外編が載るそうですので、またその感想を描こうと思います。しばしお待ちを!
(ハチクロの連載終了後の番外編みたいなのじゃないことを祈る…)


30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も同じ気持ちです~(涙) (ともこ)
2010-09-11 17:16:07
「これで終わりかい!!」と思いましたよ、私も!
山岸さんって、わりと長編の最終回いつも期待はずれなんですよね。
ってか、期待はずれというより風呂敷広げすぎて収拾がつかなくなったって感じ?
続編では空美ちゃんの方が見たいですよ。
あんなに美人になったのは整形したからって六花の想像だけで我慢しろっていうの~???
国籍が変わった理由とか金持ちのパトロンがついたのか、美智子先生はご存命なのかとか、知りたいよね~
それから、いくらローラがロイヤル蹴ったからって、決戦落ちだった茜ちゃんがスカラシップつきのロイヤルってありかなぁ。
ロイヤルなら他に行きたかった子がいたはず。
ローラから茜ちゃんまで誰もいなかったなんて出来すぎな感じがします。
他にも突っ込みどころいっぱい。
第1部の終わり方は良かったのにな~=3
空美ちゃん編描いてくれないかな・・・
返信する
私の場合、別の意味で不満でした (紅鳥)
2010-09-11 21:35:17
こんばんは、もちきちさま。
漸く、テレプシコーラ最終回を読むことができた挙句が、期待はずれも良い所でしたね。
皆様、読まれた方は不満そのもので………。
私の場合も、ローラの空美ちゃん説かどうかは気になりつつも、「知らない」と一言で終わらせるくらいなら、空美ちゃん疑惑出さなくても良かったような気がします。
後は、個人的にはN氏とボジョレー先生の六花ちゃんの取り合いは個人的には面白かったです。ロイヤルとパリ・オペラ座が取り合ったローラには見向きもしなかった二人というのは、見ていてすっきりしました。
それと、五嶋先生の六花への評価に関しても、「自分では見抜けない範疇の才能………」のくだりに関しても、やったと思いました。
とはいうものの、全体的にはもの足りなかったです。
漫画の最終回にはありがちのスカ食らわしを確実に食らいましたよね。
いっそ、先月分にまとめてしまえば多少はマシだったかもと思えてなりません。

ですが、私的には一番許せないことがあるので、不満タラタラですが………。
一番許せないこと、それは、4巻の初めに準決戦のクラッシックを踊ったきり、それ以降は六花ちゃんの踊るシーンが皆無だったことです。
シンデレラストーリー踊りたかったっと有ったのですから、いっそ、ボジョリー先生とN氏の前で踊って欲しかった。
少しは、それを期待していたのに、正直がっかりしました。
ローラの決戦の踊りには気合が入っていただけに、ショックもいいところです。
DVDのコンテのアンシェヌマンも良いけどさ。(ぶちぶち)


もちきちさまの感想来月も楽しみに拝見させて頂きます。
長文にて失礼しました。
返信する
飛行機 (そら)
2010-09-11 22:07:08
もちきちさま
とうとう読まれたのですね。
私たちの怒りも共有された今
この行き場のない思いをどこにぶつけたら
いいのか・・・。

なんじゃ。最後のページの飛行機は。
思わずエースをねらえの最終回かい!
と突っ込みを入れてしまいました。
ななんと すかすかな最終頁。
フロリナのポーズしてる場合じゃ
ありませんで。
私ら、ローラの正体もあやふや。
謎の中国人は一体何?
何も知らされないままこんなもやもやした感じで終わりですかい。

番外編も4ページくらいのHバレエ学校案内
だったらもう収まりつきません!!!

今まであんなに楽しみに読んできたのに。
この虚脱感は20世紀少年以来ですわ。

もうレッスンのモチベーションも
上がりませんわ。

どうーしてくれるの。山岸せんせ!

もちきちさま

おもいっきしぐちってしまい
どうもすみません(涙)
返信する
来年から空美ちゃん編始めてほしい… (もちきち)
2010-09-11 23:35:09
>ともこさん
こんばんは~

>山岸さんって、わりと長編の最終回いつも期待はずれなんですよね。
ああ~確かに某処天とか「えぇっ?」な終わり方でしたね~

>それから、いくらローラがロイヤル蹴ったからって、決戦落ちだった茜ちゃんがスカラシップつきのロイヤルってありかなぁ。
ですよね~。
私も、「茜が行くくらいなら、決選に残った都ちゃんがロイヤルに行くべきなのでは?」と思いましたもの。

>空美ちゃん編描いてくれないかな・・・
そうそう!
六花の話がこれで終わるなら、次は空美ちゃんの話を描いてほしいですね。
まあ、来月の番外編は六花の留学の話になるんだろうけどさ…ぶちぶち


返信する
もっと六花ちゃんの踊りが見たかったですね (もちきち)
2010-09-11 23:46:48
>紅鳥さん
こんばんは~

>私の場合も、ローラの空美ちゃん説かどうかは気になりつつも、「知らない」と一言で終わらせるくらいなら、空美ちゃん疑惑出さなくても良かったような気がします。
そうですね。あれだけさんさん引っ張っといて六花の思い込みで終了だなんて、
中途半端もいいとこです。

>ロイヤルとパリ・オペラ座が取り合ったローラには見向きもしなかった二人
そういえば、N氏とローラは全然絡むシーンがなかったですね。
ゴールドメダルだから、当然N氏もローラを高く評価してはいるんでしょうけど。

>一番許せないこと、それは、4巻の初めに準決戦のクラッシックを踊ったきり、それ以降は六花ちゃんの踊るシーンが皆無だったことです。
そう!
確かに六花には振り付けの才能があるんだろうけど、ダンサーでもあるんだから、
踊るシーンも見せてほしかったですよね。
前に菅野先生が「六花の踊りには独特のクセがある」と言ってたので、
それもその後の伏線になると思っていたのに、結局そのまんまフェイドアウト…

来月の番外編で少しは六花の踊りが見られるといいなぁ(遠い目)。
返信する
とうとう読んでしまいましたよ! (もちきち)
2010-09-11 23:54:16
>そらさん
こんばんは~

>とうとう読まれたのですね。
ええ!読んでしまいましたのよ!
読んでしまった今となっては「読まなかった方がよかったのでは」という気分になっておりますが…

>なんじゃ。最後のページの飛行機は。
思わずエースをねらえの最終回かい!
と突っ込みを入れてしまいました。
わはは…あの飛行機、意味不明でしたね?
富樫先生が「六花、プリマを狙え」って手紙書いてたら完璧だったかも。

>この虚脱感は20世紀少年以来ですわ。
私はの〇めの最終回以来のかっくりです。
別にテレプシは映画公開に合わせて連載終わらせる必要はないんですけどねぇ?
やっぱダ・ヴィンチ休刊っていう噂はホントなのかしら…

返信する
Unknown (TK)
2010-09-12 10:14:26
うーむ、なんかぐだぐだしたエンディングで、連載が終了することに関する気迫が感じられない。ビデオで出した六花のアンシェヌマンが以前の伏線を踏まえたものであったのが救い。「プライド」みたいに邪魔者は全て殺すエンディングにもついていけないものの、縁側で老人が日向ぼっこしているようなエンディングもどうも。私なら、ボジョリー氏とN氏の六花争奪戦をもう少しふくらましたいなぁ。
返信する
Unknown (けい)
2010-09-12 14:55:37
>ちなみに六花はビデオ審査にこの自作の振り付けで踊った方を出したことを知らないようです。だから「コンテンポラリーのビデオの振り付けはあなたか?」と聞かれた時の六花の反応があいまいだったんですね。ひとつだけスッキリしました。ほんとにひとつ“だけ”だけど…。


えっと‥僣越なのですが一か所だけ気になるとこれがありまして。
六花は予選のビデオに自作の振付を出したことを当然知っていましたよ。
でもコンテの振付を依頼したS先生に悪いから周囲には内緒にしていただけですよ。だから管野先生に聞かれた時も言いよどんだのです!


返信する
「プライド」もがっかり最終回でしたねー (もちきち)
2010-09-12 19:20:28
>TKさん
こんばんは。

>「プライド」みたいに邪魔者は全て殺すエンディング
あれには唖然としましたね。
一条さんも最終回でがっかりすることが多いですが
(だから未完の有閑倶楽部が一番安心して読めるという…)

>ボジョリー氏とN氏の六花争奪戦
あれもあっさり簡単に終わっちゃいましたね。
六花がHバレエ学校を卒業するあたりで再燃するかもしれませんが。
山岸さん、気が向いたらいつか番外編を描いてくれないかしら。

返信する
ご指摘ありがとうございます。 (もちきち)
2010-09-12 19:22:10
>けいさん
こんばんは。

>六花は予選のビデオに自作の振付を出したことを当然知っていましたよ。
でもコンテの振付を依頼したS先生に悪いから周囲には内緒にしていただけですよ。だから管野先生に聞かれた時も言いよどんだのです!
なるほどそうでしたか。勘違いしておりました。
読解力がなくてすいません。
これもすべて最終回があまりにアレだったショックで
読み間違えたということでお許し下さいませ…
返信する

コメントを投稿