Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「平清盛」第46話。

2012-11-26 00:13:17 | 大河ドラマ「平清盛」


今月最後の「平清盛」を見ました。来週からは12月、残りあと4回です。早いですねぇ。

今週は久々に西行が登場。相変わらず何しに来たのかよくわかりませんでした。
西行も清盛に負けじと老けメイクでしたが、浮世の垢にまみれてない分、爽やかさがありました。
まあ、出家してるのに欲望でギトギトしている清盛のほうがヘンなんですけどね。

今週の詳しいあらすじは公式サイトのこちらにありますが、残念ながらここに書いてある
文章だけでは、今週の「平清盛」のすごさは10分の1も伝わらないと思います。
まだドラマを見てない人はぜひ土曜日の再放送をご覧ください!絶対損はさせませんから!!

第46話のサブタイトルは「頼朝挙兵」でした。内容もそのまんま、以仁王の令旨を受け取った頼朝が、
「いやいやでもでも清盛マジ怖えしぃ」とぐずぐずしつつも最後には源氏の血が騒いで挙兵するまでの話でした。
頼朝さん、伊豆に流されてから20年の月日が経ってました。ということはもう頼朝はアラフォーなのか…お肌つやつや
なのに。それ以前に藤九郎がトシとらなすぎなのも気になります。

このドラマでトシとらない人といえば深キョンですが、今週久しぶりに出番があった頼盛も、清盛を「兄上」と
呼ぶのに違和感を覚えるほどトシ取ってなかったです。深キョンはともかく頼盛は白髪増やすとかすればよかったのに。
下手すると清盛の息子たちよりも若く見えました。演技は悪くないのに、残念。

今週の以仁王の乱では、源頼政がついに退場しました。平家の武士らしからぬ平家の振る舞いに、常に居心地の悪さを
感じていた頼政。最後に武士の誇りを取り戻して散っていったのは、悲しいけど清々しくもあって、じーんときました。
欲を言えば、もっと戦闘シーンを入れてほしかったけど。なんかあっさり戦が終わって拍子抜けしました。

頼政が必死の思いで逃がしたのに、以仁王も討ち死にしてしまうんですね。法皇の皇子なのに討ち死になんて…。
呆然とする八条院と、今様を口ずさむしかない法皇。以仁王を必死で逃がそうとする八条院の親心が切なかったです。
あと、いつもはいらっとするほど強引でマイペースな法皇でも、息子が亡くなるのは辛いんですねぇ。ちょっぴり
同情しました。

乱の後、清盛は誰もが「やめとけ」と言ってるのも聞かずに、遷都を強行。幼い安徳天皇と高倉上皇、娘の徳子を
福原に無理矢理移らせます。内裏も、公卿らの住む邸もまだできてないというのに。こういう超強引な人、現代の
政治家にもいますよね。そういう人、というかそういう人の周りの人たちには「平清盛」をぜひ見て欲しいです。
あなたが今つき従っているリーダーに、ほんとにこのままついて行っていいのか?って。

そんな某元都知事とか某市長を髣髴とさせる清盛でしたが、実のところは、自分の思い描いた、自分の頭にしかない
国づくりが現実のそれとは乖離しつつあることには気付いていたのでは。だからこそ、権力を振りかざして吠えていた
のでしょう。逆らう者は殺せ、これは王家への復讐だと吠える清盛の背中には、真っ黒い孤独がべたりと貼りついていました。
もはや、誰にも振り払うことができないほどの、闇のように暗い孤独が。

そして、その暗闇を払いのけたのが頼朝挙兵の知らせだったのには、どういう意味があるんでしょうね。今週は
義朝の回想シーンが多かったですが、清盛は頼朝に若き日の義朝を重ねたんでしょうか。それまで赤ん坊のように
泣き、のたうちまわっていた清盛が、頼朝が挙兵したと聞いたとたんにシャキーン!となったのは驚きました。
この人にとって必要だったのは、女でも酒でも権力でもなく、戦場で戦う相手だったんですかねぇ。今週は義朝の
回想シーンでの登場が多かったですし。

ラストシーンで振り返ったときの清盛の顔が、それまでの狂気に満ちた顔や赤子のように泣いていた時の顔とは
全く違っていたのに鳥肌が立ちました。ケンイチさん凄いよマジで!


今週は見どころが多くて内容の濃い回でした。あの場面がまさかこの伏線だったとは、と驚くことも多く、1月から
挫折せずにずっと見続けてきて、ほんとによかったです。特にラストの数分間は、テレビに目が釘づけになるほど
引きこまれました。残りあと4回しかありませんが、1回1回を大切に視聴したいと思います。


追記:最近ずっとイエスマンだった盛国が、仏御前に矢を射かけようと構える家人たちに「やめーーい!」と叫ぶ場面が
かっこよかったです♪清盛と一緒に盛国も目覚めたのならいいんだけど。


2 コメント

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Unknown (きゅうちゃん)
2012-11-29 15:32:47
46話、本日やっと録画してあったのを観る事が出来ました。
ホント、もちきちさんの仰る通り 濃ゆい内容でありました。

なんでしょね、もう私としては 平安時代に肩まで浸かりつつ 鎌倉時代へも片脚突っ込んだ
そんな状態で(ってどんな態勢!?) 来年1月から「ホレ幕末じゃ」
と、言われても いまひとつピンときません。
引き続き朝ドラ枠で 『頼朝と政子』 を放送して頂きたい、そんな気持ちでいっぱいの私です。
朝ドラいいですね (もちきち)
2012-11-29 23:48:42
>きゅうちゃんさん
こんばんは~
46話はほんとに濃かったですね。
あと4話で終わっちゃうのがもったいないです。

>引き続き朝ドラ枠で 『頼朝と政子』 を放送して頂きたい、そんな気持ちでいっぱいの私です。
それいいですね。あの2人のノリならいけそうです。神木義経ももっと見たいし。
(ドラマの後半はドロドロして恐ろしいことになりそうですが…)

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