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火星人襲来

2022-12-31 09:00:03 | 妄想の世界
火星人襲来

 二年前の7月頃だったでしょうか、当時4歳の孫が保育園から帰って来るなり、「じいちゃん、大変だ。火星が攻めて来る。」と大声で、言いに来たではありませんか。
 どこかで火星大接近の話を聞き込んで来たのでしょう。そこで思い出したのが、H・Gウェルズの「宇宙戦争」のラジオドラマ化の1938年のアメリカの出来事でした。名放送作家のオーソン・ウェルズの演出が効を奏し過ぎて、全米大パニックに陥った事件がありました。後の評論家は電波媒体が成功を納めた、最優秀作品と評したほどです。しかし果たして、広報媒体は、人々にどのようなinformation を与えていったらよいか、依然としてはっきりとした解答がないままで、今日に至っているのではないでしょうか?
 当時の世情はナチの台頭と相まって、先行き不透明な社会だったことも原因の一つだったでしょう。
 日本でも、社会の誘導、情報操作など依然として不透明な問題があります。しかもその問題の難しさから、人々の関心が今一つとなっているわけです。私たち一人一人が、惑わされないで、自分の判断力をフルに発揮できるような社会構造とは、一体、どういうシステムなんでしょうか。様々な悲惨な過去の出来事を総括出来ないまま、今日に至って、またそのまま無思慮に未来に進んで行って、いいものなのでしょうか?





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