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仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第5話 「ボー・アルーリン」

2022-05-23 05:17:29 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第5話「ボー・アルーリンの秘密」

あらすじ

 ミーターの体は4年間で完全に復旧し、無事に同じく修理されたファー・スター2世号に戻された。
 イルミナは当然無事だった。彼女の本体は、ターミナスの帝国辞書編纂図書館の地下からのコントロールなので、受動機さえあれば、どこにでも移送されるからだ。
 
 場面は、ミーターを乗せたファー・スター2世号のなか。シンナ星の軌道上にいて、時にミーターは地表探索を重ねる。再度の銀河横断に対しての並々ならぬ決意が滲み出ている。
 シンナ星から見上げる眩(まばゆ)い極光になにかしらの兆(きざ)しを感じるミーターだった。
 ただ時たまイルミナのちょっかいが耳障りだが、それでも面白いと感じる。
 
 ファー・スター2世号は惑星シンナの軌道から再度発進し、宇宙潮流に沿って光速近くに達して、ジャンプを繰り返す。
 目指すコンポレロンとは?
 最終目的地のアタカナへの道しるべとは?
 
 どうやら、ミーターやイルミナがそこに到達するには、「反ミュール」や「不死の従僕」とやらに接触しなくてはならないらしい!

 ミーターがイルミナに説く「我らの使命」とは?ガールが構想した「歴史消滅からの展開点」がいよいよ迫りつつある。しかし、それを座して待つことは許されない。それがミーターとイルミナ、そして次に来る別動隊の使命となる。
 ミーターは、イルミナを前にして、とつとつと、イルミナ自身の存在を「極素輻射体」の秘密から解き明かしはじめた。アルーリンのことに話しが及ぶ。

107

ミーター 「グレディアの日記」にはグレディアが母ドースから聞いた、ドースのおばさんウォンダの若い頃の様子が詳しく書かれてる。後でわかったことなんだが、ウォンダさんがイオス星で亡くなるとき、どうしてもということで、ドースさんをターミナスから呼び寄せたんだよ。おそらくハリ・セルダンのこと、心理歴史学のこと、これからの未来のこと、彼女の数奇な人生を女性という立場で同性の姪に伝えたかったと思う。というより、正確にはアルカディアの言ったことをそのまま俺はお前に伝えてるだけだけどね。その時その往復に付き添っていたのが、ボー・アルーリンだったんだ。

イルミナ へ~、アルーリンさんは、ウオンダさんよりずっと長生きしたんですね!

ミーター そうだ。彼はガールよりも長生きした。アルーリンは、ずっと頻繁にトランターとターミナスを行き来して、両ファウンデーションの設立に奮闘してくれたんだ、ピレンヌの像を建てるようにハーディンに進言したし、あの「時間霊廟」も彼が考案した。そして第二期のターミナスの大立て者のハーディンを見出だし、教育し、女の子がいなかったドースの養子にハーディンの娘のグレディアを薦めたのもアルーリンさんだ。
 そしてここからが最も大事だ。暗黙のうちに巧妙に、あれから500年の今にチャンと作動するように仕組んだんだ。だから今彼の思惑通りに全てが作動してきた。

イルミナ 何もかも驚きだわ!ふむふむ、それじゃ、アルカディアさんまで繋がる女系一族の仕掛人もアルーリンさんということになるわね。驚きを通り越してるわ。それじゃ、「蝶番」の役割はボー・アルーリンさんなのね?じゃあ、たしか、ガール・ドーニックさんも「蝶番」の役割をハリから託されたということは、二人で「蝶番」の役割を分担したってこと?

ミーター そう先をせっつくな、二人の役割の違いについては、そのうちおいおいと話してあげるからな。その質問に答える前に、まだウォンダさんの物語の続きが残っている。

イルミナ そうだったわ。ミーター、先走っちゃって、ごめんなさい。そうよ、そのウォンダさん!

ヴォイジャー

2022-05-23 02:47:32 | 壮大な宇宙史
ヴォイジャーは生きていた。しかももうすぐ太陽風の圏外に突入。僕らの夢を載せ、45年の時を超え生きている証を鮮明に。

ハロー、ヴォイジャー。こちらは地球。へリオスフィアの気分はどうだい?そのうち僕の曾孫らが、光速近くで追いつくから待っててね!


ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第5話 「ボー・アルーリン」

2022-05-22 21:05:27 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第5話「ボー・アルーリンの秘密」

あらすじ

 ミーターの体は4年間で完全に復旧し、無事に同じく修理されたファー・スター2世号に戻された。
 イルミナは当然無事だった。彼女の本体は、ターミナスの帝国辞書編纂図書館の地下からのコントロールなので、受動機さえあれば、どこにでも移送されるからだ。
 
 場面は、ミーターを乗せたファー・スター2世号のなか。シンナ星の軌道上にいて、時にミーターは地表探索を重ねる。再度の銀河横断に対しての並々ならぬ決意が滲み出ている。
 シンナ星から見上げる眩(まばゆ)い極光になにかしらの兆(きざ)しを感じるミーターだった。
 ただ時たまイルミナのちょっかいが耳障りだが、それでも面白いと感じる。
 
 ファー・スター2世号は惑星シンナの軌道から再度発進し、宇宙潮流に沿って光速近くに達して、ジャンプを繰り返す。
 目指すコンポレロンとは?
 最終目的地のアタカナへの道しるべとは?
 
 どうやら、ミーターやイルミナがそこに到達するには、「反ミュール」や「不死の従僕」とやらに接触しなくてはならないらしい!

 ミーターがイルミナに説く「我らの使命」とは?ガールが構想した「歴史消滅からの展開点」がいよいよ迫りつつある。しかし、それを座して待つことは許されない。それがミーターとイルミナ、そして次に来る別動隊の使命となる。
 ミーターは、イルミナを前にして、とつとつと、イルミナ自身の存在を「極素輻射体」の秘密から解き明かしはじめた。アルーリンのことに話しが及ぶ。

107

ミーター 「グレディアの日記」にはグレディアが母ドースから聞いた、ドースのおばさんウォンダの若い頃の様子が詳しく書かれてる。後でわかったことなんだが、ウォンダさんがイオス星で亡くなるとき、どうしてもということで、ドースさんをターミナスから呼び寄せたんだよ。おそらくハリ・セルダンのこと、心理歴史学のこと、これからの未来のこと、彼女の数奇な人生を女性という立場で同性の姪に伝えたかったと思う。というより、正確にはアルカディアの言ったことをそのまま俺はお前に伝えてるだけだけどね。その時その往復に付き添っていたのが、ボー・アルーリンだったんだ。

イルミナ へ~、アルーリンさんは、ウオンダさんよりずっと長生きしたんですね!

ミーター そうだ。彼はガールよりも長生きした。アルーリンは、ずっと頻繁にトランターとターミナスを行き来して、両ファウンデーションの設立に奮闘してくれたんだ、ピレンヌの像を建てるようにハーディンに進言したし、あの「時間霊廟」も彼が考案した。そして第二期のターミナスの大立て者のハーディンを見出だし、教育し、女の子がいなかったドースの養子にハーディンの娘のグレディアを薦めたのもアルーリンさんだ。
 そしてここからが最も大事だ。暗黙のうちに巧妙に、あれから500年の今にチャンと作動するように仕組んだんだ。だから今彼の思惑通りに全てが作動してきた。

イルミナ 何もかも驚きだわ!ふむふむ、それじゃ、アルカディアさんまで繋がる女系一族の仕掛人もアルーリンさんということになるわね。驚きを通り越してるわ。それじゃ、「蝶番」の役割はボー・アルーリンさんなのね?じゃあ、たしか、ガール・ドーニックさんも「蝶番」の役割をハリから託されたということは、二人で「蝶番」の役割を分担したってこと?

ミーター そう先をせっつくな、二人の役割の違いについては、そのうちおいおいと話してあげるからな。その質問に答える前に、まだウォンダさんの物語の続きが残っている。

イルミナ そうだったわ。ミーター、先走っちゃって、ごめんなさい。そうよ、そのウォンダさん!

ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第4話 「秘密の鍵穴」

2022-05-21 21:38:32 | ミーターの大冒険
106
 ミーター よく考えてみな、イルミナ、ピレンヌの像の下で、オリンサスさんが倒れていて、そこを通りすがりのコンパーさんが見つけて介抱した、という事実関係から考えると、その時にオリンサスさんは何かを発見したか、秘密を見いだしたんだよ。そのあとオリンサスさんがコンパーさんに託した作業は多分雑作もなくすぐにもピッタリ填まったんだと思う。きっと、ファー・スター2世号の起動部分のシステムの基本構造、そしてお前のグランドデザインの基本構造を見いだしたんだ。その二つには同じ定理が用いられていたと考えられる。それがなん何のか、が秘密の秘密なんだが、...。

イルミナ ミーターさん、私にもわかってきた気がするわ。
 「あなたはロボットですか?」のあれね!

ミーター お前、俺がロボットであるからして、わかってて相当皮肉で言ってるんだな!秘密の鍵穴にピッタリ合った鍵を差し込む、っていうあれだな!

イルミナ まさにその通りよ。ミーターさんも褒めてあげなくちゃね。それでその「鍵」が「グレディアの日記」に記されていた、と言うのね!

ミーター う~、残念だが、ワトソン女史、お前は俺の助手として合格だ!
 それでは、ここから本番だ。アルカディアが見いだした「グレディアの日記」を説明していこうか。その中に、チャンとあったんだ。アルカディアは、その部分だけが標準銀河語ではなくて、古典銀河語の「トランター聖語」で記されてあったので、理解するのに相当苦労したって、言ってた。
 俺ってお前には親切過ぎるという弱点が大問題なんだよなぁ!

https://youtu.be/M1F5_UzwiY4

yatcha john s. 『ミーターの大冒険』 オーロラへ 17 「秘密の鍵穴」


とんでもない古代史研究会の仮説

2022-05-21 16:32:13 | 日本古代史
とんでもない古代史研究会の仮説。
 それもとても空想的。
 それでも
 この病気は古代はどうであったかを探る相当深刻な頭脳の病気。
 それらしきことを求めるのはホモ・サピエンスの特徴か。

 土地名と遺物にしかのこらない文字文明以前の記憶。
 厳粛な現実。
 でもこの病気は相当深刻
 「そもそも」なんであったかは安心の道しるべとして。

「倭」の由来は「われ」にあり。

「奴国」の「奴」の由来も「われ」にあり。

「奴国」が成立した頃からは伽耶の文化が南韓と列島でやや優勢であったろう。

 南韓国の「奴」という称号は後に博多湾で定着した。当時漢字は借りものだからしょうがない。

「魏志倭人伝」に伝わる国名に

彌奴國
姐奴國
有蘇奴國
華奴蘇奴國
鬼奴國
烏奴國
狗奴國

の国々にそれぞれつく「奴」の文字は
それらがすべて元はと言えば、
「奴国」の一部。
 他の国名は別口の由来。

 それらが時代の趨勢で別れた。
 それを「倭国大乱」と呼んだ。

 でも「奴国」の由来が韓国であったかどうかは不明。

 どちらかというと列島人の方であったろうと思う。

 さて律令制以前の国名に
那珂国、
那須国がある。

 さて博多湾に流れる「那珂川」。

 那珂国の大海に流れる川も「那珂川」。

 徳島県には「那賀川」がある。

 茨城県には「那賀」もある

「那賀」はやや後の命名か。
それでも、大いに後の「中臣」の気配がプンプン。

 おおむね、博多に奴国は分裂したあと再建された。

 奴国が分裂したその際に遥か東国に渡って開拓する一族がいた。

 関東に流れて来た一派が那珂国と那須国をつくった。

 あるいは那須国は韓人が多かったという。

 倭人や倭種の記録が中国の歴史に残るのは
奴国の成立する前の時代には
揚子江河口付近から浙江省・福建省・南韓に住んでた人間は列島と同じ倭人であったろう。
後に倭の珍王に「使持節 都督 倭・百済・新羅・任那・秦韓・慕韓六国諸軍事 安東大将軍」(438年)たる称号を与えるに及んで
宋は列島の倭国の存在の名誉を復権させた。

 その大昔に所謂春秋時代に揚子江河口付近で覇を唱えた呉のような求心力を東の端に認めたかたちで。

 もうこの頃には元倭人がいた広範囲な地域には倭人の言語を喋る民たちは入れ替わり、あるいは後に移り住んだ人々によって融合された。

 この授名から窺えることは「奴国」は本来「那国」とすべきだったとかね。

皆さん、
この説は単なる仮説と思ってください!

地図は単なる参照