oceanside

仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

ラジ ふたたび

2022-05-30 23:11:22 | ノスタルジア
Rajie again

ラジふたたび
きよらかな声

涼しげなアジアのかおり
70年代後半

僕らはまだ輝かしい未来を信じられた

愛と言えば
強く君を抱きしめること

トーキョーには大勢の味のある音楽が犇(ひし)めき

香港島経由で両手が180度の夜景と夢が拡がっていた

空港は再会と悲しみのコラージュの眼差しのトランスファー

もうこういうメロディーはどこにも聴こえないけど

だれかに会った記憶を思い出す度によみがえって

最近流行りの80%糖質オフのチョコレートを噛るように

https://youtu.be/kySQ9i2cosc

yatcha john s. 「Hold me tight 」


ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第10話 「ミーター詩人・哲学者になる」

2022-05-30 22:59:57 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第10話 「ミーター詩人・哲学者になる」

あらすじ

ミーターは亡きアルカディアの遺志通りアタカナ探索にターミナスに旅立った。傍らには、不思議な自らをイルミナと名乗る「銀河帝国辞書編纂図書館」のバーチャル・コントロールが同乗していて、ミーターの話し相手になっていた。二人を乗せたファー・スター2世号は順調に加速を上げた。
 しかし、目指す禁断の天体オーロラに辿り着くルートが見つからない。ミーターは、その情報をコンポレロンで手にはいるとふんだ。
 進路をコンポレロンにとった時、ジスカルド・ハニスからハイパー・ウェーブ通信が入った。
 二人の若いターミナス人が「別動隊」の候補者として名前があがった。
 アルカディアのラヴェンダー農園のはじまりの母系先祖の「グレディア」のことに話題が及び、ミーターは何かの記憶を呼び覚ます。
 想像力?
 幸せ?
 やすらぎ?
 ルピナス!

112

ミーター イルミナ、いよいよコンポレロン星域だな!

イルミナ そうよ、ターミナスの太陽よりスペクトラムがやや短く、コンポレロン星はターミナスの軌道より外側ですから、肌寒いのは覚悟しなくてはならないわ。と言っても私は地表には降りませんけどね。

ミーター また、余計な口、しゃべって、減らず口って言うんだ。少し性格変えたらいいんだがなぁ!

イルミナ なにをおっしゃるロボットちゃん、おぬしもたまに人間の男の子みたいにボ~っとする癖、なんとかならんのか?

ミーター いいや、イルミナ、今、ずっと真剣に考えていたんだ。仮に不死の従僕さんがこの銀河の歴史消滅を画策した張本人だとしたら、なぜロボットの分際で主人の人類に対して致命的な犯罪行為をしたか。なぜ僕らは、ありもしない可能性のいわゆる人類の故郷の「最古の星」を探さなくてはならないのか?とね。
 いつも夢見てる。アルカディアには悪いけど、ある星の谷間の薄暮に紫に光るルピナスの光景をね。

イルミナ ミーターさん、あなたって、人間に生まれ変わったとしたら、「哲学者」か「詩人」っていう職業が向いているわね!

ミーター そうからかうな。それはそうと、そもそも「コンポレロン」っていう妙な響きの固有名詞の意味は、なんなのかい?

イルミナ そうね、今、コンポレロンの首都の図書館と接続してみるね!

ミーター 接続って?驚いたなあ!お前の偉大なる機能の一つなのか?

イルミナ そうよ、知らなかった?各図書館の全文献にアクセスできるわ。0.1パーセク以内だったらね。

・・・

イルミナ 正式な記載ではないんだけど、言い伝えなら山ほどあるわ、
 ええと、少し整理してまとめると、スペーサーを駆逐したセッツラーの最初の星とあるわ。その『伝説物語』には、トランター銀河帝国の前にこの星域は、ティラニー帝国というのがあって、当時は、ベンバリー・ワールドと呼ばれていたみたい。その前の時代は、もっと不鮮明だけど、ベイリー・ワールドという記録も残ってるわ。いつの頃からか、ある迷信の影響がましてきて、この星の原初に、敵対していたスペーサーの女性と仲良くなった貿易商人のベイリー・ワールドの男の話があるわ。まったくの作り話となってるけどね!
 コンポレロンっていうのは、「共に男女が連れだって、港から旅立つ」っていう意味らしいわ。ロマンチックな表現ね。

ミーター まてよ、イルミナ、ついにお前に、なぜ俺が「グレディア」とういう名前にこだわったかの訳が今わかった。その名前を、ハーディンの次女に薦めたのは、コンポレロン出身のボー・アルーリン。アルカディアが、説明してくれた物語がある。ガール・ドーニックがハリ・セルダンに提出したという「故郷星探索記録」に、彼がまだ彼の故郷の星、シンナックスにいた頃の記録が捕捉されてあった。そのなかにガールが「証古学」に目覚めたきっかけをつくったある発見が書かれてある。ある寺院の裏に石棺の中に二体の遺骨を発見した。その蓋には古代銀河聖語で「夢多き300歳の若きグレディア・ソラリアとダニール・ジスカルド・ベイリーここに眠る」と刻されてあったという。その不可思議な言葉の意味が今わかった気がする。

ミーター どうかしたのか、イルミナ?!

イルミナ ミーターさん、助けて、私も、「哲学者や詩人」になりそうだわ!

yatcha john s.

Take off

2022-05-29 14:01:32 | 軽やかなあさのひかり(太陽光線)
しずかな朝だ
まだ寝ていようかな

もう一度同じ夢を見ようかな

ルピナスの丘に日がのぼる

しずかに朝の空気を呼吸する
色は紫から赤へ
赤からピンクへ

あせらず
ビックリと
太陽光線を吸い込む

じょじょに気持ちが沸き上がる
潜在意識に眠っていたものが起き上がる

想像力が掻き立てられる

主の祈りを唱える
「・・・今日も
日用の糧を与えてたまえ
・・・」

どこからか声が聴こえるよう

「今日も
幸せ
やすらぎ
を噛みしめよ」

yatcha john s. 「Take off 」









ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第9話 「ファウンデーション暦55年?」

2022-05-29 09:42:40 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ
第2話 「ファウンデーション暦55年?」

あらすじ

 ミーターは亡きアルカディアの遺志通りアタカナ探索にターミナスに旅立った。傍らには、不思議な自らをイルミナと名乗る「銀河帝国辞書編纂図書館」のバーチャル・コントロールが同乗していて、ミーターの話し相手になっていた。二人を乗せたファー・スター2世号は順調に加速を上げた。
 しかし、目指す禁断の天体オーロラに辿り着くルートが見つからない。ミーターは、その情報をコンポレロンで手にはいるとふんだ。
 進路をコンポレロンにとった時、ジスカルド・ハニスからハイパー・ウェーブ通信が入った。
 二人の若いターミナス人が「別動隊」の候補者として名前があがった。
 アルカディアのラヴェンダー農園のはじまりの母系先祖の「グレディア」のことに話題が及び、ミーターは何かの記憶を呼び覚ます。

111

イルミナ ミーターさん、あと三回のジャンプでコンポレロンの太陽の星域に入るわ。
 でも、やっぱりハニスさんの発言には納得できないわ。なによ、『時代遅れの風采の相棒君』って、宇宙一の美女イルミネーションに向かって、失礼だわ!

ミーター イルミナ、まだ怒っているのか。あれは、ハニスさん特有の誉め言葉なんだ。なにか新しい情報を掴んだ時によく嫌味な皮肉をいう癖があるんだ。あのコンパーさんの人を煙に巻くような態度じゃない純粋な人間味がハニスさんの性格なんだ。もう少し彼を理解してやった方がいい。
 それにしても、「時代遅れの風采」とはピッタしだわな!今では図書館の設備はスミルナやシウェナの方が見事だから。
 
イルミナ なによ、ミーターさんまで。なぜ、スミルナやシウェナの方が凄いって知ってて言ってるの?
 グレディアさんがターミナスで初めたラヴェンダー農園は、その後、彼女の娘アルカディアさんや孫娘のアルシアさんによってスミルナに移植されたんです。そしてアリシアさんによって、さらにアグロ・フォレストリーがシウェナに移植されて、両方の星は繁栄したんですからね。みんなターミナスのおかげなんですからね。それで図書館も立派になって。それでもトランターにあった旧銀河図書館の全蔵書は私のところに移転されたのよ。

ミーター ごめんごめん、確かに「銀河帝国辞書編纂図書館」という呼び名は古すぎるけどな、ハニスさんが、オリンサスさんの我々に伝えきれなかった伝言について思い返していたところなんだ。ハニスさんは、僕にこの船に乗り込む前に伝えてくれたんだ。

 オリンサスさんが、例のお前の図書館の隣にある「辞典広場」のルイス・ピレンヌ博士の銅像の下で倒れていたところをコンパーさんが見つけて介抱してあげた、ということは知っているよな。実はそこになにか重要な真実を発見して、それを僕らに伝えたかったんじゃないかと思っていたんだが。ずっと気にはなっていたんだ。僕は今、お前の今の言葉でなにか気がついたようだ。

 いわば、ハーディンの秘密がな。すなわちそれは「アルーリンの謎」と言い換えられるってことさ。「辞書編纂財団」のルイス・ピレンヌにも関係があるかもね!

イルミナ なによ、回りくどい言い方ね。私のどんな言葉で、ミーターさんが何に気がついたって言うんですか

ミーター お前の「グレディア」っていう言葉さ。なぜハーディンが彼の次女に「グレディア」という名をつけたかということ。
 お前に確認したい。「銀河百科辞典」第一版は何年に発刊した?

 ミーター、それは確か、ファウンデーション暦55年だわ。それが何か??

yatcha john s.




ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第8話 「ハニスからのハイパー・ウェーブ通信」

2022-05-28 16:18:51 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第8話 「ハニスからのハイパー・ウェーブ通信」

あらすじ
 ミーターは亡きアルカディアの遺志通りアタカナ探索にターミナスに旅立った。傍らには、不思議な自らをイルミナと名乗る「銀河帝国辞書編纂図書館」のバーチャル・コントロールが同乗していて、ミーターの話し相手になっていた。二人を乗せたファー・スター2世号は順調に加速を上げた。
 しかし、目指す禁断の天体オーロラに辿り着くルートが見つからない。ミーターは、その情報をコンポレロンで手にはいるとふんだ。
 進路をコンポレロンにとった時、ジスカルド・ハニスからハイパー・ウェーブ通信が入った。

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イルミナ ミーターさん、そうそう、ハニスさんから、ハイパーウエーブ通信が暗号で届いているわ。読み上げるわね。

「ミーター君、それに『時代遅れの風采の相棒君』、元気でいるか?こっちは新たな情報を得た。俺の住んでたフレクスナーの郊外のある店で、フラベラさんという若い美人から面白い情報を得たんだ。その彼氏は、アルカディアさんの熱烈ファンの読者で、今のターミナスの体制に反対している。そして、彼独自の考えがふるっている。アルカディアさんの本から彼はセルダン・プランの本質を解こうとしている。その謎解きの手法が俺の今までたどり着いたところとドンピシャなんだ。
 彼の名は、ゴラン・トラヴァイズ、なんだか今までになく、ワクワクしてきた。

 コンパー君はまた別のアイディアを語ってくれた。ターミナスに隣接するドーニック公園の側に昔俺の友人の息子が、銀河全体の図書館からデータを取り寄せて、銀河のおおもとの故郷の星の探索に躍起になっているという。彼の名はジャノヴ・ペロラット。彼は、いわゆる「歴史消滅」の理由、背景の謎を解きたいと言っているという。彼の狙いは「故郷の星」の発見っていうことだ。目下彼ら二人にどう接近するかだよ!

 二人(?)とも、気をつけてな。」

ミーター う~。どうやらハニスさんは元気らしい。
 ゴラン・トラヴァイズ。ジャノヴ・ペロラットか!
 ますます新たな展開だな!

ミーター ところでイルミナ、コンポレロンについてわかったこと、なにかあるかい?

イルミナ そうね、ハニスさんの情報にも関係するんだけど、ミュール事件の際の、エブリング・ミス、ベイタ・ダレル、そしてその夫。
 ミュールは最終的に二人をコントロールしたけど、ベイタだけは支配されなかった。ベイタだけが彼女の自由意志で振る舞われた。そのためミュールは、結局敗北した。
 その約百年後、孫のアルカディアは、ターミナスに第二ファウンデーションの基地があるのを仄めかして、数名の第二ファウンデーション員を捕らえさせることによって第二ファウンデーションの位置を隠し、なおかつ、第二ファウンデーションの存在を守った。
 第二ファウンデーションは、彼女と呼応するように、彼らの拠点を、念のために他の星に一時移した。今では元の拠点に戻っている頃ですね。
 アルカディアは、捕縛された第二ファウンデーション員の身代わりをドースさんに頼んだ。
 といったところだわ。
 これらの数少ないデータから、三段論法で推理すれば、...。

ミーター イルミナ、もったいぶらないで、どうなんだい?
 
イルミナ 推理すればですね、その一時避難地というのが、ターミナスとの同盟関係にあるコンポレロンだったということです。
 そして、不死の従僕の所在を仄めかす「禁断の星」オーロラはコンポレロンの向こう側。
 このファー・スター2世号の基盤コンピューターと関係のある「レオナルド」さん。このRについてはミーターさんがよく知っていたわよね。そのレオナルドさんの秘密のお仲間が、「反ミュール」に関連しているっていうことぐらいね。
 それらが銀河の反対側にそれぞれ結びついているってことかしらって、ねえ!

イルミナ、それだけわかっていれば素晴らしい。ありがとう。それじゃ、コンポレロンまでまっしぐらだ!

https://youtu.be/cUSl1dc_qCc

yatcha john s.