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仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

ネモフィラの青に魅せられて

2022-05-11 21:12:05 | 海浜公園
ネモフィラの青に魅せられて
Yi Yin

 今、ひたちなか市の海浜公園に大勢の観光客が、ネモフィラの青、見たさに押し寄せております。
 このフェイスブックの写真だけをご覧になって、あるフェイスブックの友人が是非見学したい、言われ、海浜公園は何故「青」にしたのでしょう?という哲学的示唆にとんだご質問をされました。
 一瞬考えて、すぐお答えいたしました。
 その解けないような人間の悲哀というものは、人類の人類たる由縁由来のものであるかもしれません。絶えず襲って来る絶望的現実からの脱出の追及の繰り返しであるかもしれません。そのとき、人は祈りと瞑想に徹する必要があるでしょう。
 そして安易なその場しのぎの解答などありはしれません。もしかしたら、「悩みは悩みのうちにあり続ける」という事実だけがあるのかもしれません。逃げないで、この悲痛な現実を身に引き受けなければならないのかもしれません。」と。
 このとき、この身を包んでいる回りの自然の青を見てください。水、空、海は青い。宇宙から見た地球は青い。透き通る人の命を人は「青」と言います。

 その時、宮澤賢治の

「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い証明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の 
ひとつの青い証明です
 
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

『春と修羅 序』という言葉を思い出したからです。

yatcha john s.


ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第1話 「ハニスからのハイパー・ウェーブ通信」

2022-05-11 21:04:22 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第1話 「ハニスからのハイパー・ウェーブ通信」

あらすじ
 ミーターは亡きアルカディアの遺志通りアタカナ探索にターミナスに旅立った。傍らには、不思議な自らをイルミナと名乗る「銀河帝国辞書編纂図書館」のバーチャル・コントロールが同乗していて、ミーターの話し相手になっていた。二人を乗せたファー・スター2世号は順調に加速を上げた。
 しかし、目指す禁断の天泰オーロラに辿り着くルートが見つからない。ミーターは、その情報をコンポレロンで手にはいるとふんだ。
 進路をコンポレロンにとった時、ジスカルド・ハニスからハイパー・ウェーブ通信が入った。

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イルミナ ミーターさん、そうそう、ハニスさんから、ハイパーウエーブ通信が暗号で届いているわ。読み上げるわね。

「ミーター君、それに『時代遅れの風采の相棒君』、元気でいるか?こっちは新たな情報を得た。俺の住んでたフレクスナーの郊外のある店で、フラベラさんという若い美人から面白い情報を得たんだ。その彼氏は、アルカディアさんの熱烈ファンの読者で、今のターミナスの体制に反対している。そして、彼独自の考えがふるっている。アルカディアさんの本から彼はセルダン・プランの本質を解こうとしている。その謎解きの手法が俺の今までたどり着いたところとドンピシャなんだ。
 彼の名は、ゴラン・トラヴァイズ、なんだか今までになく、ワクワクしてきた。

 コンパー君はまた別のアイディアを語ってくれた。ターミナスに隣接するドーニック公園の側に昔俺の友人の息子が、銀河全体の図書館からデータを取り寄せて、銀河のおおもとの故郷の星の探索に躍起になっているという。彼の名はジャノヴ・ペロラット。彼は、いわゆる「歴史消滅」の理由、背景の謎を解きたいと言っているという。彼の狙いは「故郷の星」の発見っていうことだ。目下彼ら二人にどう接近するかだよ!

 二人(?)とも、気をつけてな。」

ミーター う~。どうやらハニスさんは元気らしい。
 ゴラン・トラヴァイズ。ジャノヴ・ペロラットか!
 ますます新たな展開だな!

ミーター ところでイルミナ、コンポレロンについてわかったこと、なにかあるかい?

イルミナ そうね、ハニスさんの情報にも関係するんだけど、ミュール事件の際の、エブリング・ミス、ベイタ・ダレル、そしてその夫。
 ミュールは最終的に二人をコントロールしたけど、ベイタだけは支配されなかった。ベイタだけが彼女の自由意志で振る舞われた。そのためミュールは、結局敗北した。
 その約百年後、孫のアルカディアは、ターミナスに第二ファウンデーションの基地があるのを仄めかして、数名の第二ファウンデーション員を捕らえさせることによって第二ファウンデーションの位置を隠し、なおかつ、第二ファウンデーションの存在を守った。
 第二ファウンデーションは、彼女と呼応するように、彼らの拠点を、念のために他の星に一時移した。今では元の拠点に戻っている頃ですね。
 アルカディアは、捕縛された第二ファウンデーション員の身代わりをドースさんに頼んだ。
 といったところだわ。
 これらの数少ないデータから、三段論法で推理すれば、...。

ミーター イルミナ、もったいぶらないで、どうなんだい?
 
イルミナ 推理すればですね、その一時避難地というのが、ターミナスとの同盟関係にあるコンポレロンだったということです。
 そして、不死の従僕の所在を仄めかす「禁断の星」オーロラはコンポレロンの向こう側。
 このファー・スター2世号の基盤コンピューターと関係のある「レオナルド」さん。このRについてはミーターさんがよく知っていたわよね。そのレオナルドさんの秘密のお仲間が、「反ミュール」に関連しているっていうことぐらいね。
 それらが銀河の反対側にそれぞれ結びついているってことかしらって、ねえ!

イルミナ、それだけわかっていれば素晴らしい。ありがとう。それじゃ、コンポレロンまでまっしぐらだ!

https://youtu.be/cUSl1dc_qCc

yatcha john s.


2022/05/11

2022-05-11 21:01:16 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロン 第3話 「グレディア」

あらすじ

 ミーターは亡きアルカディアの遺志通りアタカナ探索にターミナスに旅立った。傍らには、不思議な自らをイルミナと名乗る「銀河帝国辞書編纂図書館」のバーチャル・コントロールが同乗していて、ミーターの話し相手になっていた。二人を乗せたファー・スター2世号は順調に加速を上げた。
 しかし、目指す禁断の天泰オーロラに辿り着くルートが見つからない。ミーターは、その情報をコンポレロンで手にはいるとふんだ。
 進路をコンポレロンにとった時、ジスカルド・ハニスからハイパー・ウェーブ通信が入った。
 二人の若いターミナス人が「別動隊」の候補者として名前があがった。
 アルカディアのラヴェンダー農園のはじまりの母系先祖の「グレディア」のことに話題が及び、ミーターは何かの記憶を呼び覚ます。
 ここの実体ではないが投影していて同乗しているイルミナの存在をユックリと彼女自身に説明して行く。彼女こそアルカディアの悲願であり、ハリ・セルダン、ガール・ドーニック、そしてボー・アルーリン由来の結晶であった、ということを。

115 
ミーター ハーディンは、ルイス・ピレンヌをターミナスの偉人として、ハリ・セルダンの忠実な後継者として、ピレンヌの死後、モーヴの市民が後の時代まで、言うなれば、この銀河の復興の時が来るまで、なんども繰り返し思い起こすべき精神の記憶として彼の銅像を図書館広場に立てたんだ。みんな、ハーディンの巧妙な企ての遺産なんだ。

 ハーディンの二番目の娘をドーニック家の養子にもらい受けたのが、ガール・ドーニックの娘ドース。ハーディンの娘の名前はグレディア。なぜ彼女が、紫色に光るラベンダー農園を始めたか。このことについては、信じられないような経緯(いきさつ)から来ている。

イルミナ ミーターさん、そのグレディアさんとオリンサスさんとどういう関係があるっていうの?それと、「故郷の星アタカナ」や「銀河復興」と何の関係があるっていうの?全く謎なんだから。

ミーター イルミナ、言っておくがな、俺って単なる「翻訳・通訳ロボット」じゃないんだからな、天下逸品の謎解きロボットだからな、覚えておくんだ。それにアルカディアのお墨付きもある。自称、『児童のための知恵の書』に出てくる故郷の星にいた謎解きの達人シャーロック・ホームズの三代目なんだぞ。

イルミナ なによ、大げさで仰々しいこと。ハイハイ、承っておりますので、ユックリ説明してくださいね。お願いしますわ。

ミーター 実は、そのルイス・ピレンヌの銅像こそ、秘密の扉だったんだ。オリンサスさんは、それを突き止めようとしていた。その糸口が、コンポレロンの友人からの話。そしてなんどもその場所を調査し、そこからついにその鍵を見つけた。
 ビックリするなよ。それがお前と深い関係がある。

イルミナ えっ!私と。

ミーター ルイス・ピレンヌと言えば、ファウンデーション帝国辞典編纂図書館の象徴。言うなれば、今のお前そのものなんだからな。これからユックリ話す。

イルミナ えっ!!

yatcha john s.

ミーターの大冒険 第三部 コンポレロン 第4話 「ジャーナリスト」

2022-05-11 05:47:24 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロン 第4話 「ジャーナリスト」

あらすじ
 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、シンナの軌道上、カルガン以来、初めての惑星探索を果たした。はじめはドローンで、そしていよいよ、ミーターは地表に到達し、人間社会にも扮装して紛れ込んだ。人間たちは、透明なドームの鋼鉄都市に住みはじめていた。それはトランターの繁栄した時代のような外界の宇宙空間から身を守るような形態であって、ターミナスやその周辺星域の惑星とは異なっていることに二人(?)はいわゆる懐古趣味というような違和感をおぼえた。さらに、コンパーやジスカルド・ハニス、オリンサスの縁故がいないのには何故か落胆したが、ミーターの洞察力はにわかに鋭さを増していく。
 ミーターの鋭い質問に怯えたり、避けたり、拒否するコンポレロンの人々に、あるものの影を感じたのであった。不死の従僕の呪縛が、セッツラー最初の移民惑星コンポレロンに強烈にかかっているのを察知したからであった。
 それに、故郷の星の忌まわしい出来事にも関係があるらしい。
 ミーターは、その人物(?)が、ハリ・セルダンの友人であったとされるチャッター・ヒューミンたる人物に思い当たった。

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イルミナ ミーターさん、「ジャーナリスト」とはね、一般的に言って、「放送記者」などであって、メディアに社会の時事をレポートしたり、それに主観を加えたライター、その編集をするエディター、などの総称を言うのよ。いつの世でも大衆の側に立って、時代の風潮をよく読み、批判的精神をもって政治全般のあるべき理想を提言もする職業を言うわね。

ミーター アルカディアのお父さん時代に、そのお父さん(トラン・ダレル)博士の極く親友で夜な夜な会のメンバーの一人に、ヴィジ・キャスターのジョウル・ターバーがいた。ずんぐりして唇の厚い、一見して醜男(ぶおとこ)に見えたものだったが、当時ターミナスでは誰でも知っているジャーナリストであった。彼の政府批判は人気があった。
 ジョウル・ターバーの源泉は何処にあったか?アルカディアは知っていたんだ。彼は、なんとあのベイル・チャニスの弟子だったんだ。チャニスがコンポレロンで老後を安楽に過ごした時のね。そして不思議にもジョウル・ターバーの弟子がジスカルド・ハニス。チャニスの孫の。

イルミナ 何か面倒臭い関係ね。こんがらがるわね。じゃあ、もっと簡単にそのマジックの技というシロモノを解いてくださらない!

ミーター まだわからないのか?そのからくりは、全部、あの「不死の従僕」のせいさ。コンポレロンとの深い関係から考えるとだね!
 ハリ時代のチャッター・ヒューミン。彼は、時の宰相、エトー・デマーゼルの仮の姿。ハリ・セルダンを誘導し、影で支えたR ・ダニール・オリヴォーそのもの。
 あらゆるデータから蓋然的に俯瞰すると、おおよそ13000年前に彼は天の川銀河の「歴史消滅」を敢行した。その理由について確固とした理由を突き止めなければならない。

イルミナ まあ!つまるところねぇ、ミーターさん。ここコンポレロンの痕跡を探せば、オーロラに辿り着くっていうことなのね?

ミーター まあ、そんなところだ!「消去の達人」の正体が。そしてコンポレロンからシリウス星系に向かって、その先にオーロラがあると考えるのが妥当だ。そしてその先に目指すアタカナがあると思いたいね。

ミーターの大冒険 第三部 コンポレロンへ 第3話 「グレディア」

2022-05-11 05:45:53 | ミーターの大冒険
ミーターの大冒険 第三部 コンポレロン 第3話 「グレディア」

あらすじ

 ミーターは亡きアルカディアの遺志通りアタカナ探索にターミナスに旅立った。傍らには、不思議な自らをイルミナと名乗る「銀河帝国辞書編纂図書館」のバーチャル・コントロールが同乗していて、ミーターの話し相手になっていた。二人を乗せたファー・スター2世号は順調に加速を上げた。
 しかし、目指す禁断の天泰オーロラに辿り着くルートが見つからない。ミーターは、その情報をコンポレロンで手にはいるとふんだ。
 進路をコンポレロンにとった時、ジスカルド・ハニスからハイパー・ウェーブ通信が入った。
 二人の若いターミナス人が「別動隊」の候補者として名前があがった。
 アルカディアのラヴェンダー農園のはじまりの母系先祖の「グレディア」のことに話題が及び、ミーターは何かの記憶を呼び覚ます。
 ここの実体ではないが投影していて同乗しているイルミナの存在をユックリと彼女自身に説明して行く。彼女こそアルカディアの悲願であり、ハリ・セルダン、ガール・ドーニック、そしてボー・アルーリン由来の結晶であった、ということを。

115 
ミーター ハーディンは、ルイス・ピレンヌをターミナスの偉人として、ハリ・セルダンの忠実な後継者として、ピレンヌの死後、モーヴの市民が後の時代まで、言うなれば、この銀河の復興の時が来るまで、なんども繰り返し思い起こすべき精神の記憶として彼の銅像を図書館広場に立てたんだ。みんな、ハーディンの巧妙な企ての遺産なんだ。

 ハーディンの二番目の娘をドーニック家の養子にもらい受けたのが、ガール・ドーニックの娘ドース。ハーディンの娘の名前はグレディア。なぜ彼女が、紫色に光るラベンダー農園を始めたか。このことについては、信じられないような経緯(いきさつ)から来ている。

イルミナ ミーターさん、そのグレディアさんとオリンサスさんとどういう関係があるっていうの?それと、「故郷の星アタカナ」や「銀河復興」と何の関係があるっていうの?全く謎なんだから。

ミーター イルミナ、言っておくがな、俺って単なる「翻訳・通訳ロボット」じゃないんだからな、天下逸品の謎解きロボットだからな、覚えておくんだ。それにアルカディアのお墨付きもある。自称、『児童のための知恵の書』に出てくる故郷の星にいた謎解きの達人シャーロック・ホームズの三代目なんだぞ。

イルミナ なによ、大げさで仰々しいこと。ハイハイ、承っておりますので、ユックリ説明してくださいね。お願いしますわ。

ミーター 実は、そのルイス・ピレンヌの銅像こそ、秘密の扉だったんだ。オリンサスさんは、それを突き止めようとしていた。その糸口が、コンポレロンの友人からの話。そしてなんどもその場所を調査し、そこからついにその鍵を見つけた。
 ビックリするなよ。それがお前と深い関係がある。

イルミナ えっ!私と。

ミーター ルイス・ピレンヌと言えば、ファウンデーション帝国辞典編纂図書館の象徴。言うなれば、今のお前そのものなんだからな。これからユックリ話す。

イルミナ えっ!!

yatcha john s.