“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

18/07/28『無意根山(薄別ルート)』

2018-07-28 | 1道央の山

7月最終週の土曜日は、札幌近郊の山「無意根山(1,464m)」を

薄別ルートから登って来ました

 

 

8:00 無意根山ピークから望む羊蹄山~ニセコ連峰

 

暑中お見舞い申し上げます。

北海道の7月も後半になって気温がぐんぐんと上がってきて、

今日も30度予報

 

だけど本州の連日の殺人的酷暑にくらべると、まだ北海道は

救われています。

登山だって早朝に出発すれば熱中症も回避できて、比較的

涼しい時間に下山してこれます

 

 

5:05 宝来沢林道入口

 

この宝来沢林道の第1ゲートは閉鎖されているものの、

Toshi以外の登山者数名(車両3台)は、ゲートのカギを開けて

入林しているらしく、なんだか一人アルバイト学生させられ

ている気分ですが、

 

な~に、このルート、

宝来小屋からの登り下りなら運動量が物足りず、それなら

最初から他の山を選ぶのです

 

やせ我慢して

陽が低く後ろから差し込む早朝の時間から歩き始めます。

 

 

6時を回って登山口、射し込む太陽が日中の暑さを予感させます。

 

いや~

まいりました

ブヨはいませんが蚊が凄い

 

 

薄別ルートが湿原歩きだということを忘れていました。

 

立ち止まると1秒で大きな蚊が露出したふくらはぎあたりに

くっつきます

なので止まれない、ひたすら歩き続けます

 

花の時期も過ぎていて、華がない「大蛇ケ原」

 

冬、この平原から眺める北壁の姿が美しいけれど、

夏はその広さをまったく感じられないのは残念です。

 

 

久し振りに眺めました「無意根尻小屋」(北大山スキー部管理)

 

小屋から先にいくつか急登があるものの、

そう距離を感じることなく、気が付くと元山ルートとの

分岐に差し掛かり..

 

 

その先はもうハイ松の廊下..

このダケカンバ、ハイ松を腰をかがめて歩くのがけっこう

首にくる

 

南方の山もすっきりと眺められます(頂上まであと少し)

 

これだけの晴天はいつ以来でしょうか。

陽射しはきつくなってきたけど頂上には一番乗り

爽快感が半端ないって

 

 

見通しの効かない現在の頂上から旧頂上まで250m、5分で

とぉ~うちゃこ

 

7:55 旧頂上(三角点 標高1,460m)

 

 

札幌岳方向の奥は雲海です

 

薄曇りの雲海の上には夕張山地の姿がくっきり

 

雪渓がほぼなくなった夏姿の羊蹄山

 

羊蹄山からニセコ連峰、そして日本海に続く山並み・・・

 

画角180度、東方パノラマ(は、ヤッパリ変だぁ~)

 

この時刻、腹もそれほど減っておらず、

 

 

暑くなるので東西南北を画像に収めたら、ちゃっちゃと

下山します。

 

■8:00 下山

 

存在感の薄い現在の最高標高地点⇒故に頂上1,464m

 

食事は無意根尻小屋を使わせてもらいました。

中で飲める汲み上げ水はひゃっこくて美味しいわぁ~

 

 

今週も連日美味しくビールを頂いていますが、

今日も下山したら大通りのビアガーデンであります

そのために汗流している観がありまっす

 

日陰はまだ涼しい、この時間の宝来沢林道歩き(冬も、そして夏も長い長いぃ)

 

■10:20 宝来沢林道入口

 

札幌岳を止め、札幌第2の高峰「無意根山」にしましたが、

札幌近郊は何処に登ってもすっきりと晴れた良い登山日和に

なったのではないでしょうか

 

しかし、山頂付近にも雪渓が失われた大雪山連峰以外の山の

夏はちょっと寂しい・・というか物足りない。

 

晴れたのに文句を言うべからず..、

来週はもう8月の報告になりま~す

 

 

 

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北海道好き友人との2日間

2018-07-21 | 日記

今年もその友人は訪れた!

 

yuruyurutozan@鳥取日本海というのが彼のハンドルネーム

自称“ゆるゆる”というぐらいだから、登山への情熱はそれほどでも

ないけれど、北海道への思いは人一倍強いです

 

今年は観光を優先して登山はこの望岳台からの眺めだけ(ガス)

 

今回は奇遇が重なり、縁あっての3人旅行となりました。

(途中、Toshiの姉も加わり、故郷の夕張に一泊)

 

上富良野 日の出公園のラベンダーだよん!

 

本日、清掃日につき写真撮影許された吹上温泉郷(足湯のみ)

 

ディスイズ十勝岳温泉湯元 凌雲閣

 

富田ファームは中国客でい~っぱい

 

オジサンお腹ひっこめた方が・・

 

故郷の名所なのにToshiもはじめての夕張鹿鳴館

 

ご存じ!かな?幸せの黄色いハンカチ


ご存知かな?武田鉄也運転(映画中)のマツダファミリア

 

minaちゃんの御父上(Toshiより2つ上)平尾昌晃似?

フォレストゆうばりの朝

 

 

結局、登山はしなかったけれど、楽しい2日間となりました。


また来年もやってくるのだろうね、ケンボー@鳥取日本海殿


 

 

 

 

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18/07/16『殺生ヒュッテ~上高地』

2018-07-16 | 7本州の山

3連休最終日となった7月16日(月)は、早朝の槍ヶ岳再登頂を諦めて、

下るだけの道程となる「上高地(1,500m)までの報告です



6:50 雲海の向こうに富士山が・・・

 

槍ヶ岳は、早朝に人が少なければご来光を拝みに行きたいと考えて

いましたが、早朝の時間帯はむしろ“ご来光愛好登山者”に頂上を

占領されてしまい、昨日以上に取り付きの壁面上で無為な時間を

過ごすことになりそうだったのでそれを回避しました。


Akkiさん最後のテン場お片付け(槍を見上げて)



最終日は、ひたすら下るだけの行程なので解説は少なめに..

 

■7:05 殺生ヒュッテ


 

行き帰りの行程が違うため山側谷川の景色は両方を交えて少し

お伝えしましょう。


朝の槍沢に吹く風は涼しい(ただ、この時刻だけ)


この高温つづきでも雪渓が残る渓谷の夏

 

槍沢の雪渓を並んで歩いている人を見るととてもおかしいです



何故か登りも下りも同じ踏み跡を行儀よく譲り合いながら行き交う
日本人・・・


空の青が際立つ渓の色彩


 
笑ってはいけません。
この行儀のよさが、あれだけ居る一般登山者に意外にも事故が少ない
要因なのかもしれません(本当か?)




沢の水はとにかく透き通って綺麗

 

 

 

10:40 横尾


昨年もここで写真撮ったけど今年は空の青が違う

 

横尾から上高地までは11kmとけっこうな距離、

でも途中には素敵なロッジと緑多いテン場に一度は泊まり

たいと憧れる徳沢..


梓川から明神岳~前穂高岳を仰いで・・・


そして明神池のある参宮..



登山者ならずとも訪れたくなる上高地、

そして絵になる、

 

 

■13:20 河童橋

 

河童橋から望む穂高の峰には雲が湧いていました

 

 

■13:30 上高地バスターミナル

 

 

上高地から2:30発の新島々経由⇒松本行のバスと電車が取れました。

アルピコアルピコ

3分100円でシャワーに入れるところがさすが上高地、

とりあえず3日間の汗をここで軽く流せるのは有り難いです。

 

明日、松本、安曇野で市内観光の後、涼しい北海道に帰ります。

昨年にひき続きAkkiさんの学生時代の先輩、松本在住のOshimaさん

には今年も大変お世話になりました。

そしてAkkiさんには連休ツアー計画の何から何までご配慮いただき

有難うございました。

 

3日間の山行であれだけ体を酷使して、オマケにビール・日本酒を

しこたま飲んでの翌日の朝ランはさすがです(脱帽)

Toshiも北海道の山小屋で老後を過ごせないか今一度考えてみます。

(せいぜい笹刈りでしょう?)




 

 

 

 

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18/07/15『大天井岳~槍ヶ岳』

2018-07-15 | 7本州の山

北アルプス縦走登山2日目の7月15日(日)は、槍ヶ岳を間近に仰ぐ

大天井岳(2,922m) 」から「西岳(2,758m)」を経由して

東鎌尾根を登り返して目指す「槍ヶ岳(3,180m)」までのコースです

 

アルプス一万尺子槍の上は大槍で~す

 

大天荘のテン場では、朝、陽が登る前に起床して、

大天井岳頂上からの御来光を眺めるところから始まります。

 

■4:25 大天荘(テン場)

 

4:35 大天井岳頂上(2,922m) 

 

360度の絶景

 

夏らしく雲海の上に登場する東西の山々

美しいです

 

槍ヶ岳を間近に望み、その姿に朝陽があたって行く..


 

何度かこの山域に足を運んでいるAkkiさんも、ここまでの

眺めは初めてだとか・・

下界で猛暑とたたかう皆さんには大変申し訳ない感じがしますね


黒部ダムが雪渓(氷河)のように白く見える・・


Akkiさん、シャッタータイミングミスデスミマセン・・


 

 

■5:20 大天荘(再)


ここから先、辛い登り下りが待っている・・


  

今日の行程が昨日の登山口からの登山よりもキツくなることを

Toshiはあまりよく分かっていませんでした



それは目指す槍ヶ岳に近づくにつれ理解できてきます。


大天井ヒュッテ(2,649m)まで、まずは標高差250mの下りからスタート

 

ここから先、西岳までの縦走路は比較的アップダウンなく。。。

 

時間も早いので..

 

槍ヶ岳も優しく見えま~す

 

まだ雪渓が残っている姿がやはりイイ

 

 

朝日が眩すぃ~~

 

陽が高くなると、東にはまだ雲海

 

北方、黒部ダムはやっぱりダムであって氷河ではない

 

西は一貫してヤリ

 

■7:50 西岳(2,758m) 

 

西岳は、ヒュッテ西岳の手前の縦走路からわずかに外れたところに

分岐があって、そこから空荷だと数分の標高差で登れる山なので、

スルーして行く人も多いのだとか・・

 

なかなかどうしてよいロケーションです

 

 8:00 ヒュッテ西岳


 

しばし休んで、さあ西岳ヒュッテから先の東鎌尾根を見下ろすと・・

その険しそうなこと・・

 

重いザックがさらに肩に食い込むような気がします

ここから4時間もかかる登り返しって..

Toshiの経験上にはない標高差を行く..


 

背負っている荷物もマックスで、尾根の途中に日影になるところが

如何にも少ない・・

気持ちがゲンナリとしてきますが、下らねば登り返すこともでき

ません


 

途中、鉄のハシゴやクサリが何度も現れて、

これがないと素人では踏み込めない山域であることを理解し、

古の登山者の開拓者精神と、それを育んだ地元関係者の魂に敬意を

表します

あらためて北海道の山との違いを認識させられました。


■9:00 水俣乗越

 

ハシゴが掛っているとはいえ、

全身を使って三点確保は当たり前ですが疲れます


暑いけど..絶景、大満足



なかなか良い写真だぁ~Akkiと尖峰


ひいぃぃぃ~ここまでが長かったぁ~東鎌尾根

 

■10:35 ヒュッテ大槍

  


ふぅ~

 

ようやく辿りついたヒュッテ大槍から眺める大槍(槍ヶ岳本峰)は

 

それまでの疲れが一気に報われるだけの臨場感があります

 

 

 

頂上はもうすぐ、指さす先にあるという感覚からすると残る標高差は

あともう300mぐらいなのでは

 

と、喜んでいたのですが..、

ここでAkkiさん、弘法も筆の誤り

ヒュッテ大槍から次の殺生ヒュッテまでの登山道でコース間違いをして

しまったため、凡そ200mの標高差を逆に下げてしまうことになりました。

(どうやら、この間の登山道はほぼ直線的にトラバースできるコースに

なっているようです。


雪渓の手前に見える殺生ヒュッテ

(ともあれ、人生にアルバイトは付きものです)

 

 

 

■11:45 殺生ヒュッテ

(テン場設営&腹ごしらえ)

 

はぁ~

確かに4時間を歩いて今日のテン場となる殺生ヒュッテに到着

この時点でわずか40張しか出来ないと言う槍ヶ岳山荘(ここから

さらに150m標高が上の槍ヶ岳の肩にある)テン場宿泊を諦めて

ここにテントを張ります

 

■13:00 再(槍に向けて)出発


 

朝早くに出発した甲斐あってこの時点で時間はまだたっぷりと

残されているので、目指す槍ヶ岳にサブザックを持って出発



首が痛くなるくらい仰ぎ見るほどの距離ではない槍ヶ岳の頂上

直下、槍ヶ岳山荘に到着してやれやれと思っていると、

そこから頂上にかけて登り下りの列に驚くことに..


 

13:40 槍ヶ岳山荘 槍の肩(3,071m)


下ってきた登山客が言うように、結局我々も普通なら30分かか

らずに登頂できる行程を2時間半かけて槍ヶ岳山荘に降りてくる

ことになりました


 

ともあれ、日本で三番目の高峰槍ヶ岳のそれも晴れた日の登頂を

諦めるのは惜しい、

壁面で皆さんと甲羅干ししながら数珠つなぎで行きましょう


これが小槍かぁ~、孫ヤリってゆうのも有るらしいぃ~


しかし、 

槍の穂先の往復は鎖場とハシゴが上り下りで凡そ分けらているにも
関わらずこの渋滞・・



 
ネックはやはりこの人数、そして頂上での滞在時間でしょうね?

 

15:20 槍ヶ岳(3,180m)

 

槍ました

頂上に何人留まれるのか、そのスペースは順番を待って行儀よく

登ってきたてものだけがこの日味わえるご褒美です


槍ヶ岳山荘を見下ろして

 

人が写り込まないような写真を撮るのが困難な頂上からの景色を

いくつかアップしておきましょうね。


 

後で動画も編集しましょうかね。



数人が降りると数人が登る..「はい、お次どぉぞぉ~


下に並んでいる方はこの先2時間半の行程で~す

 

16:00 槍ヶ岳山荘 (から直下のカール)

 

GPSをすべて入れていないので累積標高差がどれほどになるのか

分からないけれど、けっこうな運動をした観があります。



いや、荷物が30リットル程度のザックなら別に長いとも感じずに

上り下りできたものか・・

距離自体はそうあるわけではありません。

 

この日、最高の喜びは槍ヶ岳山荘で途中飲んだ生ビール1杯1,000円

だけど喉越しは最高です

標高3,000mを超えた場所にあるからなのか他の山小屋よりも200円高い

 

■16:40 殺生ヒュッテ

 

殺生ヒュッテまで降って、地元長野県出身の父子と暫く

山談義をし、大渋滞の槍ヶ岳までの行程をほぼ同じ時間、同じ

時刻を辿り歩いていたことを知って共鳴

 

Akkiさんは、この殺生ヒュッテを気に入って、必ずや定年後の

アルバイト先に決めたいと話していました

人生、元気があれば何でもできる

 

こうして昨日は疲れて見られなかった満天の星空を眺めながら

2日目の登山を締め括れたことに感謝です。

 

 

 

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18/07/14『燕岳~大天荘』

2018-07-14 | 7本州の山

7月の3連休初日14日(土)は、中房温泉登山口から登る

北アルプス人気の山「燕岳(2,763m)」から大天井岳直下の

大天荘までの縦走登山です

 

 燕岳から穂高連峰~槍ヶ岳を望む

 

昨晩、新宿から鉄道ファン垂涎の的(らしい)ムーンライト信州号に

乗り込んで、

一夜明けたら穂高駅です(中房温泉行きの乗り合いバス)

 

穂高駅を降りると中房(なかふさ)温泉行のバスが何台もピストンして

いる様子が運転手の無線での会話でわかります。

中房温泉(燕山荘へ向かう登山口)は標高1,420mのところにあって、

ここまで標高を上げてくる途中にいくつもある穂高温泉郷前泊の

登山者も含めてわんさかと人が押し寄せて来ています。

 

 7:20中房温泉 燕岳登山口(1,420m)


恐るべし、この時間の登山口のトイレ待ち行列

 

Toshiのブログでこれだけの人が写真に写り込むのは初めてでしょう。

その中でも、このスタート時点から合戦小屋までは人が数珠なりです。

(正確には“数珠つなぎ”または“鈴なり”でしょう


 

10:15 合戦小屋


合戦小屋では名物のスイカ6分の1カットが800円が飛ぶように

売れていました。

 

ここを過ぎてようやっと森林限界、

緯度の高い北海道とは標高と景色がつり合いません。


槍が顔を出してヤリヤリ、いやヤレヤレ暑い


 

逆に、あたりの気温がぐんぐんと上昇していくのに、深い森林で

直射日光があたらないここまでの登りは楽だったのかも?

 

18kgのザックを背負っての登りにはむしろ多少の渋滞で休みが

多い方が良かったのかも・・、


 

そんなことをいろいろと考えながら、景色のよい標高地点まで来て、

東方の眺めにこの日一番の感動

 

「す~ばらすぃ~

 

そして、

燕山荘とぉ~ちゃこ



ここから眺める穂高連峰、槍ヶ岳の姿に思わずバンザーイ

 

■11:20 燕山荘 (2,704m)

  

ここで一休み、ザックをデポしてお目当ての燕岳までは片道1km

足らず、ここまではまだ元気で~す

 

往復に40分程度、

岩質が白く特徴的な山容はスペインで見たモンセラートに似ていて

日本の山とは思えない趣・・燕岳

 

 

 11:50 燕岳(2,763m)


白い岩肌が特徴的(来し方、山荘からの大展望)


 

空荷だと小走りでも行ける距離感でした。

 

再び山荘でザックを背負う前に、このコマクサの群落を写真に納めて

おかねばね


白い砂礫に健気に咲くコマクサ


 

12:20 燕山荘(再)..これからどんどん近づいていくヤリ


雲がわき始めたこの時間帯・・・

 

 

目指す大天井岳までは後3.5kmの縦走路だって

 

 Akkiさんのこのヤレヤレ感伝わる画像(とにかく暑い)

 

雲に覆いつくされそうでそうならない

雲も路を開けてくれているのか??

 

 

槍ヶ岳からさらに北の連峰の山座同定は皆さんにお任せします

 

大天井岳までの最後の登りは圧巻

 

立ちはだかる壁の登り返しは標高差200m

 

皆さん並んで木梯子登りま~す

 

 

重い荷を背負って鎖場を行くのは槍ヶ岳までの序曲

 

相変わらず東からはガスが流れてきて..幾分涼しさが・・

 

嗚呼、坂の上の雲

 

15:15 大天荘 テン場

 

今日の宿泊場所は縦走の先にある大天井岳(2,922m)横の大天井

ヒュッテのテン場です。


早い時間から同じコースを移動する登山客と場所の取り合いで、

なんとかスペースを確保、北アルプスでは当たり前の生ビール

1杯800円でかんぱ~い

 

暑いテン場も陽が陰って風が出てくるとヒンヤリぃ

これでないと連日の縦走で熱中症続出でしょう

 

列車の車窓で明けた連休初日の登山はこうして暮れて行きます。

(明日は目指す槍ヶ岳です)



 

 

 

 

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18/07/13『@新宿before北アルプス』

2018-07-13 | 日記

一年に1度、日本アルプスの名山を登り隊!っと

今年は首都圏在住の岳友Akkiさんに、7月アレンジをお願いしていました

 

早くから予定していた7月の3連休は、早々と梅雨明けした甲信越一帯に

限らず、北海道以外の全国で晴れの登山日和?だったはずです。


ん?

登山日和って晴れて風が弱かったら登山日和なのかというと果たして

そうでしょうか?

7月13日の晩、70㍑およそ18kgのザックを背負って空港から新宿に

移動しているときにかいた汗からして半端ない。

これで“山は涼しい”が当てはまるのか早々に疑問が湧いてきます

 

ここで、7月14日(土)~16日(月)三連休の登山報告、前日の

イントロダクションを少しばかり..


 

Akkiさんとは金曜日21時過ぎに新宿で落ち合って、

まずは居酒屋ビールであっり乾杯


あずさ・・と言えば2号(狩人を知らない世代がToshiブログの読者にもいるか)

 

その後、23:54発のムーンライト信州号に早めに乗り込もうと、

ホームにザックを下ろし、列車をバックにまず二人記念写真を自撮り

しようとカメラを操作したら...、

 

やってまったぁ~

またまたカメラのSDカードをパソコンに入れたままにして来たぁ~

(そもそも写真撮り込み用のケーブルがカメラに刺さらない不具合を

 そのままにしていることに問題が・・

 

23時を回り、大事な大事なカメラの記録媒体がないこの状況をいったい

どうするのか?


 

すぐさま人通りだけは異常に多い三連休前の新宿駅のキヨスク他

売店を一軒ずつあたるも、せいぜい販売しているのは電池ぐらいで

「SDカードありますか?」と聞くと外国人の店員さんが音楽ダウン

ロード用のカードを指さす始末..

Toshiもさすがに居酒屋で飲んだビールがすべて汗になって出て

きましたよ

 

店も23時を過ぎて時点で1軒1軒シャッターを閉めにかかっている

 

「くっそー、この忘れ物癖は死ぬまで治らんのかーーっ

って、

ここで諦めきれぬ

スマホの写真なんか数枚撮ったらバッテリーが無くなるし、

だいたいToshiのブログの年間最大の行事報告がこんなところで

挫折してたまるか

心の声が止まりません

 

イントロ長過ぎなので結論を言うと、

結局、SDカードは入手できました

 

若いJR駅係員に相談して、駅東口から表に出してもらい、

まだネオンが煌々と輝く新宿の黄色い看板ドンキホーテに駆け込んで、

(ドンキの迷路に右往左往しながら)なんとか無事記録媒体を手に

入れたのでした

 

めでたしめでたし


 

Akkiさん 

「Toshiさん新宿のホーム広すぎて迷子になったのかと思いました


事実、ドンキでは迷子になったし、若い人間と何度も肩がぶつかり

ましたよ

東京は何でもあって便利だけど、

Toshiが住むのはムリ


 

こうして穂高行ムーンライト信州号出発で~す


信州号の車内はこの後満員御礼


翌朝、到着したのは信州のJR穂高駅





 

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18/07/08『羊蹄山(比羅夫ルート)』

2018-07-08 | 1道央の山

ふぎょぎょ!?

 

なんと朝起きると、予想に反して西の空が久し振りの快晴

そこで、昨日の夜の段階で予定していた「神居尻山」を止め

今日は南西方向に走ることに決めました

7月2回目の日曜日は標高を獲得するため「羊蹄山(1,898m)

比羅夫(倶知安)ルートから登って来ました

 

頂上付近で時間を潰しているうちに、運よくガスが切れてきたぁ~

 

 それにしても長いこと太陽の陽射しを浴びていないような

気がします。

北海道も豪雨に見舞われた先週でしたが、被害は思ったよりも

小さかった・・というと浸水や孤立した地域の方に失礼ですが、

西日本から近畿にかけては大変な被害となってしまいました。

これだけ広範囲の水害が過去にあったでしょうか?

自然の猛威にわれわれ人間はなす術がありません。

亡くなられた方には心よりご冥福をお祈りいたします。

 

さて、

先週、その雨に嫌気がさして毎週巻かれるはずのゼンマイを

動かせずに登山をサボってしまいました

最近、人生の下り坂をとてもしんどく感じるToshiであります。

 

夏山ガイドでは“比羅夫コース”だけど本当は倶知安コースだってさ

 

今週サボってしまうとサボり癖がついて、復帰が難しくなる

のでなんとしても標高を獲得せねばとここ倶知安町まで

凡そ1時間半走って来ました

 

 

7:15 比羅夫(倶知安)コース登山口

 

登山口はガスの下と思われ、

登っていくに従って上空に晴れ間が広がってくるだろう、

というのが本日のToshiの虫の良い見立てです


というか、朝西の空を眺めたときの直感です

 

 

今日は、気温が上がっても20度そこそこ、

涼しいところに朝のうちこうして日が差し込まないので、

快適に標高を稼ぐことができてgood(はず)

 

そうして5合目を過ぎたあたりの標高1,150mあたりから、

予想通り辺りが明るくなってきました

 

まず視界にはアンヌプリが顔を出し

 

次に狩場山?が遠くに顔を出し

 

頂上には雲一つない..

 

はずの景色が現れるはずが、そんなうまくはいかない..

 

本日、倶知安~真狩にかけての西側にガスがかかりやすぃ

 

お鉢にとぉ~ちゃこしても、

よい画像を収められずに周遊していると、

 

京極~喜茂別方面(東側)だけは雲海が多少みられる・・

 

気が付いたら、

ガスったままの頂上(寂しいぃぃ~)

 

■10:00 頂上

 

こんな景色を眺めに態々山域を変えて羊蹄山まで来たのでは

ないっ

 

と、

ぶつぶつ言いながら、いつもより長い時間を頂上付近で

うろついて、食事して、待つこと30分でこの景色です

 

京極~喜茂別から札幌方面を望む

 

 

イワウメってぐらいだから岩の近くに咲くんだろう

 

この時間のお鉢の空気感

 

あいかわらず西からガスが上がって来るんです

 

 

10:45 下山

 

羊蹄山は日本100名山だけに、

今日は道内客よりもむしろ道外からの登山者が多かった

ような・・・

 

 

えーっ、何故にそんなことわかるか?というと、

雲海に浮かぶ山の名前を聞かれたときにそう感じましたよ。

 

駒ヶ岳はどっちですか?

 

左奥に岩内湾から積丹方面が綺麗に望めたこの時刻..

 

北海道の人なら、

駒ヶ岳は南西の方角..と、間違っても札幌の方向を

指さしたりはしないでしょうと・・

 

下山時はニセコ方面のガスが下がって連峰の臨場感が

 

思うわけです

 

 

それと、登山口の駐車スペースには道外のナンバーが数多く

止めてありました。

 

ニセコ連峰も西側に雲海⇒東側が

 

 

雨がよく降ったせいで新緑の緑が深みを増して、

今が一番濃い緑

 

羊蹄山の周りでも真狩で道路が削り取られる被害の報告

があり、あれだけの降雨があったにも関わらず、本日の登山道

は何処もしっかりとしていて、本来的には雨を蓄える能力が

全道一の山、

それが「後方羊蹄山(=シリベシヤマ)」でしょう

 

12:30 登山口

 

 

来週はいよいよAkkiさんと一緒に北アルプスに向かいます。

関東甲信越だけは梅雨が明けました・と言っているので、

晴れを期待したいのですが、

昨年9月の連休の穂高連峰は、台風に直撃されているので

今年もどうなるか分かりません

 

ともあれ、

アクシデントなく登ってこられますように 

 

 

 

 

 

 

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日電歩道

2018-07-01 | 四方山話

2018年も半年を経過した6月から7月にかけての土日は、

わけあって登山はお休みで、専らランニングで汗を流して

おりました。

 

今日は、週末に読んだ記録小説についての四方山話です。

 

皆さん

最近、エネーチケーの番組などでも取り上げられた、

富山県黒部市にある断崖絶壁の水平歩道というのをご存じ

でしょうか?

 

この画像はネットから拝借した画像でToshiの記録にある

ものではありませんが、足がすくみませんか?

 

実は、ある登山好きの先達から、「縁があって今年あの

水平歩道を歩くことになりました」と伝えられました。

 

Toshi

「は~、あの〇玉が縮みあがるといわれる登山道ですね?」

先達

「いえ、実はあれは登山道ではなく日電歩道といって、

戦前、あの黒部ダム建設の折に物資運搬用に開削された

歩道なのです・・」

 

もともとゼネコン出身のこの先達は、黒部発電所の建設工事

で過酷を極めたトンネル工事の話を熱心にされて、

Toshiに『高熱隧道』という吉村昭という小説家が書いた

本に登場するその歩道の話をしてくれました。

 

『高熱隧道』(吉村昭著 新潮文庫 昭和42年刊行)

 

Toshi

「なるほどぉ~、そこを今年歩いてみるというわけですね」

 

先達

「そうなんです、歳も歳なのでもう行くチャンスはそうない

と思いましてね・・」

 

その小説に登場する通称「日電歩道」といわれる断崖絶壁

に削られた歩道の話もさることながら、そもそもその歩道

が作られた時のダム建設がいかに凄まじい工事であった

かの先達の話に引き込まれ、

その後すぐにアマゾンでその本をクリックしていました。

 

黒部川下廊下_概念図

 

日電歩道と言われるものは、上野概念図(中央)にある

毛勝岳(立山連峰)と唐松岳(後立山連峰)を結ぶ直線上

あたりにあって、現在は富山県黒部峡谷鉄道の終点駅

「欅平」の上にあるようです。

 

上の概念図は北が左を向いている図なので、見やすい

ように北を上に90度回転させましょう。

 

北は富山県、南は静岡県、ご存じ北アルプスの北の北

 

短い小説ですが、綿密な取材と調査によって描かれている

だけあって、とてつもない難工事であることと、世が戦争

に向かう昭和11年~15年、国はこれだけの犠牲を払ってまで

このダム建設を行わなければならなかった時代背景がよく

分かって一気に読み進むことのできるものでした。


このダム工事の完成までの犠牲者は300人を超え、

日電歩道から落ちて死んだ人も多数・・

(60kgの荷物を背負ってあの絶壁上の細い道を歩けるものか?)

 

小説を読み終えて思うのは、山岳小説としても十分に北アルプス

の富山側から登る山域に思いをはせることができ、

Toshiも先達に倣って、いつの日か剣岳、立山連峰登山と組み

合わせ、この黒部峡谷件の水平歩道を歩いてみたい・です。

 

拡大地図

 

少し縮小

 

欅平駅から先は一般客の乗れない関西電力黒部専用鉄道

 

因みに日電歩道の標高は844mなので、断崖絶壁ながら

眺めは果たして峡谷のダムを眺める景色ぐらいのもの

なのでしょう。

 

でも、歩きたい


7月はこの日電歩道から直線距離にして40km南に聳える

「槍ヶ岳(3,180m)」に登ります。

 

 

 

 

 

コメント (4)
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