フォトリックアート
ある晴れた日のこと。
珍しく早く家を出ました。
まだ日が高かったので、少々暑く、うっすらと汗をかきました。
京急線の「金沢八景」駅へと続く平潟湾沿いの道は、太陽がスポットライトのように照らして
くっきりと色鮮やかで美しい景色となっていましたが、ちょっとまぶしくて薄目で歩かなければなりませんでした。
その平潟湾沿いにある金沢八景公園(神奈川県横浜市金沢区)は現在、津波避難施設を建設中で、
敷地の半分を白い防音壁が囲っています。
その前を通りかかると、何やら愉しげなものがちらっと見えました。
はて、何だろうとそちらに顔を向け、しっかり目を開けて見ると、
かわいい動物たちが窓から顔を出して、こちらを見ています。
「!」
すぐに本物の動物ではなく、絵であることが分かりましたが、
実に良くできた絵なので、近寄って見てみることにしました。
こういうのを「だまし絵」というのでしょうか。
なんとも愉快な気持ちにさせてくれる絵です。
隣にも同じシリーズのものが貼られています。
本当は、電車とバスに乗るため、早く駅に向かわなくてはならなかったのですが、
面白くて仕方がなかったので、しばらく鑑賞しておりました。
近頃、工事現場の防音壁などには周囲の景観に配慮して、様々な工夫がなされるようになりましたが、
私、今回の「だまし絵」のようなものは初めて見ました。
これは一体、何という製品なのでしょう。
気になって調べてみると、「フォトリックアート」であることが分かりました。
フォトリックアートとは
土木建設材料や工法の製造・販売を行う岡三リビック株式会社によって開発された製品。
- ポリ塩化ビニル(塩ビ)でできており、貼るだけという簡単な作業で施工できることから、
大幅なコストダウンが可能。 - だまし絵的手法を用いてデザインされている。
- 見る人に安らぎを与え、イメージアップや景観づくりに貢献することができる。
- 写真撮影スポットを手軽に作ることができる。
といった特徴があり、壁や看板、建設現場の防音壁、車などに利用することができる。
デザインは動物や植物などテンプレートとして各種用意されているが、
オリジナルデザインにも対応している。
工事現場はややもすると、ストレスを感じる場となってしまうことがありますが、
こうした製品を利用すれば、とても楽しい雰囲気となり、心が和みます。
「けんせつPlaza」という建設総合ポータルサイトの記事の日付を見ますと、
発売からまだそんなに日が経っていないので、新しい製品であることが分かります。
(ちなみに「けんせつPLAZA」さん、製品名の記載、間違ってますよ。)
もしかすると、これから目にする機会が増えるかもしれません。
というか、個人的には増えてほしいと願っております。
ティラノザウルスのテンプレートもあるようなので、工事をする時はぜひ、使用をお願いします!
(こういうのは誰にお願いしたらいいのかしら?)
お世話になったサイト
- 岡三リビック株式会社公式HP : http://www.okasanlivic.co.jp/material/trickart.html
- けんせつPlaza : http://www.kensetsu-plaza.com/