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kyoko日記

40女の日記

平穏な日々(38W4D)

2005年07月04日 | 妊婦日記
 嵐のような前駆陣痛から2日、まるで何事もなかったような平穏な日が続いている。
 入院するつもりで空にしてしまった冷蔵庫に何か買ってこないとご飯を作れない。スーパーに行ったけど、何日分くらい買えばよいのかわからない。旦那は何も作らない人だから、入院したら、冷蔵庫の野菜はゴミになってしまう・・とりあえず、7月7日(木)に出産すると仮定して、6日の分までの材料を買ってみた。
 あーあ、胎児はいつ降りてきてくれるのだろう・・。(7月4日)

偽陣痛

2005年07月03日 | 妊婦日記
 38週3日目に入った午前1時53分、鈍い生理痛のような痛みで目覚めた。「陣痛かも?」今日は7月2日(土)、予定日まで10日以上あるけど昨日の健診では「今週末あたり怪しい」と言われたばかりだし、可能性はある。
 でも、前日に寝苦しくてまったく眠れなかった私は、案外冷静に、出産に耐えるためにもう少し眠りたいと思った。「とりあえず、今は寝かせてね」とお腹に祈るのような気持で眠りに落ちた。願い叶って、朝6時過ぎまで熟睡。「さあ、よく寝たし、もう陣痛が来ても大丈夫」と思った途端、鈍い痛みが下腹部を走る。「ん?やっぱり陣痛?」
 しばらく、そのまま寝そべっていると、同じ痛みが繰り返された。お腹に触れると、痛みと同時に張りがある。本を引っ張り出して「陣痛」の欄を読む。まさに陣痛の症状である。とりあえず、痛みが来るたびに時間を測り始めると、すでに6分おき??病院からもらった紙には「初産婦の場合は10分おきになった時点で電話」とある。やばいのかしら、でも病院にはなるべくギリギリまで行きたくない。
 起きて2時間ほど痛みの間隔を記録する。やはり7分おき。とりあえず、病院に電話。「おしるしも破水もないのですが、陣痛が規則的っぽくなってきて。でも、もう少し家で様子を見てみます」私得意の自己完結型の応答であるが、電話に出たスタッフは親切に「本格的になったら、入院道具を持って、守衛室で入院手続きをして、分娩棟に来て下さい。こちらの準備もあるので、来る前には電話してくださいね」との回答だった。
 その後、昼食をとり、家事などをしているうちに、陣痛は15分間隔になり、4時過ぎには、30分間隔に広がってしまった。痛みも、朝ほどキツクない。まさに、陣痛が逃げていく感じ・・偽陣痛だったんだ・・張り切って準備したのに・・産まれる日はお腹の胎児が選んで出てくると言うけど、いつ産まれてくるのかな・・これから先はドキドキの毎日である。

安静の憂鬱

2005年06月20日 | 妊婦日記
 ようやく臨月に入った。臨月に入りさえすれば、安静の指示とウテメリンの服薬が終わると思っていたけど、甘かった。37週の正規産に入るまで引き続き安静とウテメリンの日々である。
 私は、それまで、まったく体重管理に苦労しなかったのに(好きなものを好きなときに食べていたのに)、9ヶ月目の「安静」または「入院」の指示で一変し、わずか一ヶ月で2キロも増えてしまった。毎朝、体重計に乗るたびに自分の目を疑うが、これだけ動いてないのだから仕方ないのかもしれない。まるで養豚所の豚である。
 大野明子さんの本を私は妊娠初期からバイブルとしているが、「ウテメリンで抑えられる程度の張りなら早産に結びつかない」とあるし、運動しなければ安産は望めないと強調されている。私は、先生が推奨するお産を目指したくて、初期から助産院めぐりをしたり、各産院に色々問合せたりしたけど、近所には、そういうお産をめざしているような施設はみつからず、また、その理想とは裏腹に、前置胎盤等と診断されてしまい、総合病院に通院せざるをえなくなった。
 今さらながら、理想と現実のギャップにがっかりする。(36w4d)

妊娠陣痛

2005年06月12日 | 妊婦日記
朝6時、下腹部の不快感で目覚めた。
うん?不快感ではなく、生理痛のような鈍い痛み。痛い!
妊娠してから経験していない久しぶりの痛み。
何も掛けないで寝ていたから、冷えたのだろうか?
しばらくしてトイレに行けば治まるのだろうか?
しかし、痛い・・。
ますます高くなるイビキを抑えたい気持もあって、隣で寝ている夫に声を掛ける。
「ねえ?お腹、痛い。どうしよう?冷えたのかな?」
後ろから背中と腰をさすってもらうと、少し治まってきた。
ということは、冷えによる下痢ではなかったようだ。
念のため、出産関係の本を調べる。
陣痛の予行演習のようなもので「妊娠陣痛」と呼ばれるもののようだ。
それが出産直前だと「前駆陣痛」と呼ばれるようである。

久しぶりに味わったあの痛さは、出会って初めて思い出す種類の痛さだ。
今日の経験で、少し、本番への心構えができた気がした。
お腹の胎児に「もう2~3週間、頑張ろうね」と話し掛けた。
(9ヶ月の最後:35W3D)

おくるみ

2005年06月07日 | 妊婦日記
「おくるみ」なんて、赤ちゃんと接する機会がない限り、耳にするこのない言葉だと思う。赤ちゃんをくるくるくるむ布のこと。

私の母は、料理や洋裁や編み物がプロ級の団塊の世代の超主婦。その母が、初孫のために、おくるみを編んでくれた。夏生まれの赤ちゃんのための綿糸で。

普段の私は、曖昧で柔らかな色を好まないけど、赤ちゃん用の糸は、そんな曖昧な色ばかり。だけど、その曖昧な色の組み合わせで作ったおくるみは、なんとも言えず愛らしい。

風太くん

2005年06月01日 | 妊婦日記
 昨日は、久しぶりに動物園に行ってみようと思い立ち、日本平動物園に向かった。「平日の空いた動物園」を予想していた私のもくろみは外れ、駐車場には、幼稚園や小学校が遠足用にチャーターした観光バスが何十台も並び、園内は、子供たちとその保護者で賑わっていた。

 子供たちの様子をうかがっていると、目的は、レッサーパンダ舎のようだった。そうか・・ここは、話題の風太くんの故郷だった。子供たちは、風太くんのお母さんに向かって、「立って!」と叫んでいた。あらためて、テレビの力はすごい、と思った。子供たちが口ずさんでいる歌も、ほとんどがCMなどで流れている曲である。立ち姿の美しい一匹のレッサーパンダが、ここまで知られた存在になるなんて・・。

 私自身は、動物園自体がとても久しぶりだったので、「気になる動物を見つけては、檻の前でしばらく眺める」を繰り返しながら、半日掛けて動物園をまわった。日本平動物園は、説明も少ないし、動物の種類も数も少なく、決して手入れの行き届いた動物園ではないけれど、日本平の自然の空気が気持ちよい。昭和40年代に建てられたであろうトイレなどの園内の建物も、前向きに解釈すれば、レトロでよい。

 動物たちを眺めていたら「生きる目的や意義などとは無関係に、ただ生きなければならない生物の宿命」のようなものを感じた。本来は獰猛であるはずのハイエナやピューマなどが、お腹を出して寝ているのは、なんとも哀れで惨めな姿に思えるが、それでも生きざるをえない、生きるしか選択肢がない生物の宿命を感じた。臨月近くで大きく膨れた自分のお腹と重ねながら。(33週6日)

体重管理

2005年05月26日 | 妊婦日記
 妊娠中の体重管理って難しい、とつくづく思う。ただのダイエットなら数値目標に向かって頑張ればいいけど、妊娠中は、もともとの体格(体重や身長)で適正な増加体重は違ってくるし、どの時期にどれほど増えるのかには個人差があるし、で目標を定め難い。
 私は、雑誌等で得た知識から目標をプラス7キロに設定してみたけど、そもそもこれが正しいのかよくわからない。今日は、予定日まで1ヶ月半を残して、6キロ増になってしまった。最後の1ヶ月に入って、猶予を1キロ残しておきたかったのに・・最近の「やけ食い」(水泳に行けなくなったことによる)が影響していると思うので、無理もない話だけど。
 仕方がないので、これからは毎日体重計に乗って(これまでは週1回)、運動に励みたいと思う。今日は、早速、ウォーキングマシンでも・・。(33週)

自己責任

2005年05月24日 | 妊婦日記
 私は、妊娠9ヶ月に入っても、スポーツクラブのプールで泳ぐのを日課にしていた。妊娠前から、時間をみつけてはプールで泳ぐのが私の唯一のストレス解消であった。産休を機に、昼間の自由時間ができたので、クラブの昼間会員に登録して、主に一番空いている12~13時に一人で、のんびり泳ぐのが妊娠中の何よりもの楽しみになっていた。このことに主治医の許可が必要と感じたことはない。理由は、妊娠したから始めたものではないし、私にとってプールで泳ぐことは道を散歩することより楽で快適なことだから。私の泳法は、それくらい無駄も無理もない。だから多分、大した運動にはなっていない。プール後に、爽快感を感じることはあっても疲労感を感じることはない。これは普通の人に言ってもなかなか理解できない感覚だと思う。例えば、ダイエットなどのために水泳を始める人がいるが、私の場合は、まったくダイエットにはならない。
 そのスポーツクラブから昨日「妊娠している人は利用規定に反するので利用できません」と差し止めされた。つまり、健康でない人の利用は「何かあったときに保証できないから駄目」というものである。でも「何かあったとき」って何だろう?急に産気づいて破水したとき?誰かにお腹を蹴られたとき?そんなことを考えるなら、道路の真ん中で破水することだってありうるし、道で自転車にぶつかることだってある。そんな確率を心配していたら何もできない。私は「何かがあっても一切の責任は自分にあります。貴クラブに一切のご迷惑はお掛けしません」という念書を書いても駄目ですか?と尋ねたかった。でも、言えなかった。まるで小さな子供が一番お気に入りの玩具を取り上げられたときのように、悲しくて、言葉にならなかった。クラブの人は、自由に泳げない代わりに週1回のマタニティクラスに参加するなら、ドクターがチェックしてから入水するためOKだと説明したが、好きな時間に気ままに通っていた私には、スクールのような規制されたプログラムに参加する気持には到底なれない。これは、小さな頃から塾には通わず、自分の好きなように好きな時間にしか勉強できなかった私の所以でもある。学校の先生風に言えば「協調性のない子」がそのまま大人になった。
 妊娠すると、まずは仕事を取り上げられ、行動の自由が制約されて、どんどん世の中から疎外されていく。私は、これまで、仕事や勉強の中で「障害」ということについて色々考えてきたが、妊娠を機に、実感として「疎外感」「自由を制約されることの苦痛」「対価を払っても疎外されることの屈辱」を知った。そして、社会は、もっと自己責任を追及してもよいのでは?と思った。(32週)

誕生日

2005年05月16日 | 妊婦日記
明日は私の35歳の誕生日。
産休中で特に予定もなかったので、母と昼食と買い物に出掛けることにした。
昼食は「治作」という割烹で松花堂弁当を予約してみた。治作は、静岡ではレベルの高い日本料理店だと思う。一度1万2千円の夜の会席をいただき、その後は、あんみつやくずきりをいただいたことがあるだけであるけど。同じ松花堂で「浮殿」と迷ったが、せっかくの誕生日なので、要予約の店に行ってみたいと思った。結果は、明日の日記で。
他は、産まれてくる赤ちゃんのための布団や毛糸を選ぶ予定である。ずいぶん普通の誕生日だけど、まあ、こんなものだろうな。

鼻血

2005年05月12日 | 妊婦日記
 昨晩、鼻血が出た。低血圧の私には珍しい現象である。
「これも妊婦の症状?」と思い、妊婦本を調べると、やはりそうのようである。
妊娠中に増加するホルモンが影響しているらしい。子宮口や性器付近に血液が集中するのと同じ原理というから面白い。
鼻血に限らず鼻づまりもあるようで、確かに私も妊娠初期は鼻づまりに苦しんでティッシュを何箱も買った。
でも、あの頃はしょっちゅう風邪をひいていたので、そのせいかどうかはよくわからないけど。
まったく妊婦は大変だ、と思う。