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kyoko日記

40女の日記

ヘスス・マリア(Jesus Maria)へ

2007年03月05日 | 旅行
 コルドバから48キロ、コロニア・カロヤのすぐ隣にヘスス・マリアという町がある。そこにある、Estancia Jesus Maria は、一連のイエズス会の世界遺産の中で私が最も美しいと感じた遺構だ。
 綺麗に整備された池を含む庭園に、まるで中世のお城のような雰囲気でたたずむ教会&修道院。中庭には大きな木と坪が配されて、すべてが計算しつくされたような美しさだった。
 アルゼンチンのこんな田舎まで来ると、世界遺産とは言っても観光客はごくわずか。澄んだ空気もそのままで、建物本来の美しさのようなものを直に感じられる気がする。
 私は、一連のイエズス会の世界遺産を見てきて、このように美しい建物たちが宗教のために建設されてきた過程を思い、キリスト教をちゃんと知りたいと思った。

コロニア・カロヤ(Colonia Caroya)へ

2007年03月05日 | 旅行
 コルドバから44キロほどのところに、コロニア・カロヤという村がある。
 ここには、イエズス会の一連の世界遺産になっている修道院のようなものがあるけど、だだっ広い原っぱの中にポツンと残った遺構という佇まい。
 この修道院は、イタリア移民の受け入れ先として使われていた時代もあり、修道院の中には、移民の生活を象徴する道具などが展示されている。
 遥か遠いイタリアから移転してきた当時の移民の生活をしのびながら、美しい建物を散策した。
 現在でも、コロニア・カロヤはイタリア系の人が多く住んでいるそうで、サラミやチーズの有名店や、イタリア料理のおいしいお店などがある。昼食は、地元で大人気というイタリア料理店でフルコースをいただいた。パスタは全て手打ちで、凝った中身の詰まったラビオリや平打麺のトマトソースなど、どれもおいしかった。前菜、パスタ、肉料理、デザートに飲み物(フレッシュジュース)まで含めて30ペソ(1200円)と安かった。特にパスタと肉料理は食べきれないほどの量と種類で贅沢な昼食だった。

イグアスの滝へ

2007年02月25日 | 旅行
 イグアスの滝にやってきた。実際に来て、驚いたことが二つ。

 一つ目は、滝の大きさ、すごさ。自然の驚異。それは、私の想像の範囲を軽く超えていた。
 本当にスゴイ。滝を目のあたりにして「スゴイ」という言葉しか出てこない自分が情けなくなったけど、本当にそれ以外の言葉が出なかった。
 息が出来なくなるほどの迫力。
 なぜか私は、ちっぽけな自分の存在を再認識して「こんな私を生かしてくれてありがとう。これからも頑張って生きてみます」なんて思ってしまった。

 二つ目は、イグアスがリゾート地だという事実。
 ディズニーランドやディズニーシーの冒険モノのアトラクションは、これが見本になっているのではないかと思うほど、本物の自然を使った大人のレジャーランドのようだった。
 ジャングルに張り巡らされた遊歩道、ジャングルと川の間を走る列車、川に浮かび滝の水しぶきを浴びるボート・・・。
 500種の蝶、鳥、ワニ・・様々な動植物のいる本物のジャングルの中で、観光客は、ゴム草履に水着という超お気楽な格好で、レジャーを楽しんでいた。(熱帯性のジメジメ暑い気候に水着は、とても快適だと思うけど)
 しかし、デング熱が流行っているという情報も手伝って、運動靴+靴下+長ズボンという完全武装で出かけた私は、気が抜けたような気がした。

アイス好きなアルゼンチン

2007年02月23日 | 旅行
さすがは牛の国。牛肉だけでなく、牛乳もやすいし、おいしい。その牛乳で作ったアイスは、庶民の生活にかなり浸透しているようだ。

街中を歩いていると、至るところでアイスを持った人を見かける。アイスと言っても、棒のついたアイスキャンディーではなく、コーンのカップに入ったイタリアンジェラート形式のものを老若男女が食べている。

アイス屋さんは市内の至るところにあって、どこも1ペソ(40円)くらいから食べられる。二種類が入ったそれなりのボリュームのものは、2~3ペソ(80~120円)くらい。ほとんどの人が、ここら辺のサイズのものを食べているが、男性だと5ペソ(200円)くらいの3~5種類くらいが盛り付けられた特大カップを食べている人もいる。

アイスのメーカーもさまざま。手作りのアイス屋さん、という趣のところから、全国チェーン系のものまで幅広い。GRIDというのは、かなり大きなメーカーのようで、いたるところで見かけるし、値段も安い。味もそこそこ。

私は、もう少し値段も味もよいアイス屋さんのお気に入りを何店かみつけて、食べた。一番割安なのは、1キロ持ち帰って、家で食べる方法。1キロで注文すると、大きな発砲スチロールのカップに、4種類を盛り付けてくれる。値段は、11~17ペソ(450~650円くらい)。

何店か試した中で共通していたのは、
●バニラがあまりおいしくないこと(なぜか黄色の色が強い)
●真っ白いミルクのアイスは呼び名がバラバラで、
メジャーなのは、crema americana だったこと(なぜアメリカなんだろう・・)
●フルーツ系のものは、水ベースなのかクリームベースなのかメニュー表でハッキリ区別していること
●Dulce de Lecheのないお店はないこと

とりあえず、安いし、どこの店もそれなりにおいしいので、アルゼンチンに来たら、一度は食べてみるべし。

遊園地 (Super park) へ

2007年02月18日 | 旅行
今日は、コルドバ市内の遊園地へ出かけた。
遊園地はコルドバ市内の一角、先々週に訪れた動物園や植物園などと同じ広大な公園の一角にある。

私がブラジルにいた頃に遊んでいた移動遊園地よりは立派だし、家の近所にある動物園の付属遊園地よりは立派だけど、多くの日本の遊園地より小規模で家庭的な感じのする遊園地だ。

土曜日だったので、近くのレストランで昼食をとり(アルゼンチンの郷土料理ロクロとエンパナーダ)、午後2時45分に遊園地に到着した。

ところが、遊園地は開いていない。どの遊具も止まったまま。
土曜日と日曜日は、ほとんどの商店がお休みから、遊園地も??
まさか・・向かい側にある動物園は、開いている。なぜ??

正門に近づいてみると、「開園時間」という看板があった。
そこには、「月~金 17:00、土 16:30、日 15:00」となっている。
私は目を疑った。閉園時間じゃないの??開園時間??

日本の常識が通用しないことはわかっていたけど、これほどショックを受けたのははじめてかもしれない。

その後、2時間程度、公園内の池を散歩したり、公園内にある汚いカフェの外の席で子供を昼寝させたりしながら、時間をつぶした。

夕方4時20分になり、いよいよ開園間近になった頃には、遊園地の正門の前に長い行列ができていた。ベビーカーで小さな赤ちゃんを連れているカップルもいるし、中学生くらいの仲間同士もいる。

そして、夕方4時40分、ついに門が開かれた。
みな、喜び勇んで、切符売場(BOLETERIAS)に並んだ。

美しいおばあさん

2007年02月17日 | 旅行
今日は、コルドバ市内のアバナ(Havanna)という喫茶店でお茶をした。アルゼンチン国内では超メジャーなお菓子アルファフォール(alfajor)の有名店で、チェーンではあるけど、味も雰囲気もよい喫茶店だ。

ホットサンドとコーヒーを頼んでふと隣を見たら、美しいおばあさんが新聞を読んでいた。

全身「赤」で完璧にコーディネートされている。メガネからサンダルまで真っ赤。微妙な赤色を集めたネックレス、ブレスレット・・・すべてが、白髪と白肌に完璧に似合っている。派手には見えないし、過剰な感じもしないし、バブルな感じもしなかった。ただただ美しい。あまりに綺麗で、私はしばし目を奪われた。

若い女性を見て「綺麗な人」と思うことはあるけど、これほどハッとさせられる美しさに出会ったのは、はじめてかもしれない。あまりにも美しかった。

その美しすぎるおばあさんは、コーヒーを飲んで、新聞を読み終えると、スタスタとお店を出ていった。後ろ姿を見送りながら、一緒にいた私の母は「80歳は過ぎているだろうに、すごいわね。」と言った。

その人は、歩き方も新聞の読み方も美しかった。
私は、すべてに圧倒されて、なんだか自分がみすぼらしく思えた。

犬、鳩、蜂・・・

2007年02月16日 | 旅行
犬、鳩、蜂・・・私は、すべて苦手。
息子は全く気にしない、どころか、大好き。

ここアルゼンチンでは、公園に行くと、いたるところに犬が寝ている。
鳩は日本と同様にたくさんいる。親子連れは、わざわざ鳩用のえさを持って遊びに来ている。
ここは18階だというのに、しょっちゅうミツバチが入ってくる。アルゼンチンは、良質な蜂蜜の産地らしい。

散歩に出かけると、息子が指差して「わんわん」「ぽっぽ」と教えてくれる。
そして、ベビーカーから降ろせと催促する。
犬も鳩も、人に悪さをするわけではないけど、特に異国でこういう動物に触れるのは、親としては不安。犬は、当然のことながら野良犬で不潔な感じ。
アルゼンチンでは、最近、動物愛護法的なものができたそうで、野良犬を処分できなくなって、いっそう野良犬が増えたそうだ。日本でみかける野良犬と違って、みんな黒くて大きい。

ミツバチは、今のところ人を刺しているのを見たことはないけど、部屋にハエなみに入ってくることがあって、私はいちいち騒いでいる。なのに、息子は喜んで追いかけている。

今日も息子は、はしゃいで公園で鳩を追いかけていた。やれ、やれ。

行列の好きなアルゼンチン人?

2007年02月13日 | 旅行
市内を歩いていると、あらゆるところで見かける行列。銀行の窓口の列は銀行の外の歩道に溢れているし、バスを待つ人の行列、スーパーのレジの行列など、至るところで行列を見かける。だから「行列の最後尾はどこ?」なんていう言葉をしょっちゅう聞くことになる。
スーパーのレジは本当にすごい。小さなスーパーも大きなスーパーも、とにかくレジに時間がかかる。大量の買い物をする消費者も消費者だけど、店員はとろいし、一つのことでひっかかると延々とそれについて話をしていたりするから驚く。たとえば、計量していないパンを
先日、私はCD1枚を買うために40分並んだ。途中「やめようかな」と何度も葛藤しながら頑張って買った。
その日は平日で、CD屋さんは閑散としていたし、レジの行列もなかったから大丈夫だと思っていたのに、私の前にいたお客さんが延々とレジの人と話をはじめてしまった。何やら使おうとしたキャッシュカードのトラブルらしい。日本だったら他の店員が「次の方、こちらでどうぞ」とか言って機転をきかしてくれそうなところだけど、その店員は他の店員を呼んでさらに話しこんでしまって、並んでいる客には目もくれない。
私の後に列についた人たちも特に何も言わずに並んで待っている。私は店員に不満の視線を投げながらも、この国のペースなのだろう、と諦めることにした。
訊けば、公共料金を納めるために、窓口に並んで一日経ってしまうこともザラだそうだ。口座引き落しに慣れた私には、ちょっと信じられない話である。

Milanesa (ミラネーサ)

2007年02月12日 | 旅行
 なぜかアルゼンチンのあらゆる飲食店のメニューの筆頭にあるのが、ミラネーサ(ミラノ風ビフカツ)。飲食店だけでなく、スーパーや町の総菜屋さんにも持ち帰り用に並んでいる。日本のとんかつのようなものだろう。イタリア移民の多い証拠かもしれないし、名産ビーフのおいしい料理法の一つ、というだけのことなのかもしれない。
 盛り付けは至ってシンプル。お皿の上にドーンと大きなビフカツがのっている。これに、チーズやトマトソースをかけたものなどのアレンジメニューもある。私はこれにサラダをプラスして食べたけど、シンプルな味でなかなかおいしかった。
 何かの本に「アルゼンチンのスペイン語はイタリア語の発音に似ている(他の国のスペイン語より抑揚がある)」と書かれていたけど、ミラネーサは、まさにそんなアルゼンチン文化を表しているような気がした。
 

Villa General Belgrano (ビジャ・ヘネラル・ベルグラーノ)へ

2007年02月12日 | 旅行
 コルドバの南西100キロくらいのところにあるドイツ村Villa General Belgrano。
 軽井沢のような瀟洒な雰囲気のこじんまりとした町。主にドイツ人が暮らす村のようで、人々は周辺の湖や川での保養のついでに、ドイツビールを目的に訪れるようだ。
 街の中心部は、土産物屋さん、酒屋さん、レストラン、アイス屋さんが軒を連ねている。凝った看板が並んでいて、なかなか素敵な町並みだ。
 しかし、ここで気になったのは、人々の視線だ。白人主体の街なのか、妙に視線を感じる。「あっ中国人だ!」と声に出して言う人もいる。ちなみに、アルゼンチンでは「日本人だ!」と言われたことはない。東洋人はほとんど中国人か韓国人と言われるようだ。
 面白いな、と思うのは、好意的な視線か、差別的な視線か、視線を浴びせられた方は、結構敏感に区別できるということ。