静岡に「すえなが」というやきいも屋さんがある。
八百屋の店先で焼き芋を売っている、とか、おでん屋の一角で焼き芋をやっている、とかいうのではなく、焼き芋だけの専門店である。
土間には二つの釜があって、木の蓋には、できあがり時間なのか、予約の数なのかがチョークで書かれている。焼き上がりの時間になると、フタをあけて、できたての焼き芋を新聞紙にのせて計り売りをしてくれる。
お客は「500円分」とか言って買っていく。冬のシーズンは、次々に予約の電話が入る。
私は、ここのやきいもを買い始めて10年くらいになる。
300円分買えば、夫婦二人の昼食には十分な量で、車の中であつあつをほおばって、ペットボトルのお茶と一緒に休日のランチにする。
残った分は、冷蔵庫に保存しておけば、1週間くらいはおいしくいただける。
いちど職場に持っていってお昼休みに食べていたら、「やきいも?」と好奇な目で見られたので、二度と持って行くことはなくなった。
オフィスには似合わない幸せな休日の食べ物である。
八百屋の店先で焼き芋を売っている、とか、おでん屋の一角で焼き芋をやっている、とかいうのではなく、焼き芋だけの専門店である。
土間には二つの釜があって、木の蓋には、できあがり時間なのか、予約の数なのかがチョークで書かれている。焼き上がりの時間になると、フタをあけて、できたての焼き芋を新聞紙にのせて計り売りをしてくれる。
お客は「500円分」とか言って買っていく。冬のシーズンは、次々に予約の電話が入る。
私は、ここのやきいもを買い始めて10年くらいになる。
300円分買えば、夫婦二人の昼食には十分な量で、車の中であつあつをほおばって、ペットボトルのお茶と一緒に休日のランチにする。
残った分は、冷蔵庫に保存しておけば、1週間くらいはおいしくいただける。
いちど職場に持っていってお昼休みに食べていたら、「やきいも?」と好奇な目で見られたので、二度と持って行くことはなくなった。
オフィスには似合わない幸せな休日の食べ物である。